[日商簿記3級]気になる合格点や採点基準は?確実に合格するために必要なこととは?

日商簿記3級は、簿記試験のなかでも初心者向けで合格率も高めです。
初心者向けと聞くとそこまで頑張らなくても、簡単に合格できると考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、簿記試験の特徴として、正答率が70%以上取らないと合格できない点は押さえておく必要があります。


今回は簿記3級の合格点と、各問題の配点について解説していきます。
本記事をまとめると・・・
- 簿記3級の合格ラインは70点
- 絶対評価のため、回ごとの難易度によって合格率が大きく変わる
- 簿記を効率よくとるならフォーサイト!
日商簿記3級の配点は?
まず、日商簿記3級の配点について解説します。
簿記3級は第1問~第5問の構成となっており、詳細としては以下のような構成となっています。
問 | 内容 | 配点 |
第1問 | 仕訳問題 | 20点 |
第2問 | 決算振替仕訳・補助簿の作成 など | 10点 |
第3問 | 精算表 | 30点 |
第4問 | 商品有高帳・穴埋め など | 40点 |
第5問 | 財務諸表 |
第1問:20点
第1問は仕訳問題で5題出題されます。
単純に1問4点計算ですが、他の問題と比較して得点がとりやすく、1問当たりの配点が大きいです。
したがって、第1問でまずは満点を取るところから目指していきましょう。

第2問:10点
第2問では決算振替仕訳や補助簿を使って仕訳を推定するなど、変化球系の問題が出題されやすいです。
少々難易度が高い問題が出題されるケースもありますが、配点は全体で10点とそこまで高くありません。
さすがに全部の問題を落とすことは好ましくありませんが、難易度によっては5割取れれば御の字と言えるでしょう。
第3問:30点
第3問は試算表をもとにした問題が連続で出題されている傾向にあります。
仕訳の数も多くなりますが、その分配点も30点と多いです。
仕訳の内容は基礎的なものが多いので、ここでも基礎をしっかりと押さえておきましょう。

第4問・第5問:計40点
第4問は商品有高帳の作成や文章の穴埋め問題、補助簿の作成など、第2問と同様にトリッキーで新傾向の問題が出題される傾向にあります。
得点は毎回バラバラですが、8点~12点とそこまで高くありません。
こちらも第2問同様、考えても難しければ捨てる覚悟も重要です。
一方で第5問は30点以上の配点があり、落とせません。問題の傾向としては精算表や損益計算書、貸借対照表などの財務諸表を作る問題が一般的です。
こちらも第3問同様、難しい仕訳が問われることはあまりないので、いかにここで点数を稼ぐかが勝負の分かれ目となるでしょう。

日商簿記3級の合格点は?
簿記3級の合格ラインも確認しておきましょう。
合格点は70点
簿記3級の合格ラインは毎回70点で固定です。
一般的な資格は60点(6割)以上合格のケースが多いため、より完成度を上げる必要があるでしょう。
配点が高く、基礎的な仕訳問題が要となる第1問・第3問・第5問は手堅くとっていきたいですね。
採点基準は絶対評価
簿記3級の特徴として、採点基準はあらかじめ「この問題が〇〇点」と言った具合に配点が決められています。
したがって、試験が難しくても簡単でも合格基準が変わることなく、70点に達したかどうかで無慈悲に合否が分かれます。

その証拠に、合格率の変動も回によって変動が大きいです。
過去の合格率は変動が大きいが、大体50%前後
具体的な過去の合格率ですが、5回分を見てみると以下の通りです。
- 158回・・・28.9%
- 157回・・・67.2%
- 156回・・・47.4%
- 154回・・・49.1%
- 153回・・・43.1%
引用元:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data
ここからもわかる通り、変動が激しいですね。

簿記3級の合格率について、掘り下げた記事は以下にまとめています。
簿記3級の合格ラインに達するために
最後に、簿記3級の合格ラインに達するためのコツをまとめておきます。
最新の出題範囲を押さえておこう
日商簿記3級は範囲が改定されることが多いです。
そのため、古いテキストを使っていたり、一度受験してから長い時間が経過していたりする場合注意が必要です。

常に最新の範囲を意識しつつ、テキストも最新版を用意しましょう。
第1問・第3問・第5問を手堅く狙おう
簿記3級の配点は第1問と第3問と第5問が高く、第2問と第4問が低いです。
そして第2問と第4問の出題範囲は広く、出題形式も毎回ばらばらのため、対策が立てづらいといった特徴があります。
対策が立てにくいところで点数を取れればアドバンテージになると考える方も多いですが、それは基礎を固めて他の受験生が取れるところは100%とれる状態であることが大前提です。
簿記3級の配点を見ると、第1問・第3問・第5問だけで8割近く占めており、ここを押さえるだけで合格ラインに十分到達できます。
出題形式もある程度決まっており対策しやすいので、時間が限られている方はこの3題を徹底的に押さえていきましょう。

独学が難しいと感じたら通信講座の活用も忘れずに
簿記3級は簡単な資格と言われていますが、今まで会計に触れてこなかった方からすると貸方・借方の時点で詰みます。

基礎的な考えが分かっていない状態で勉強を重ねてもなかなか得点に結びつかないことも多いので、独学が難しいと感じたら素直に通信講座を利用しましょう。
簿記の通信講座はいくつかありますが、中でもフォーサイトは価格が抑え気味で、教材の質も高くおすすめです。
以下の記事では実際の教材を使いながらレビュー記事を書いているので、興味がある方はぜひご覧ください。
日商簿記3級の配点・合格ラインまとめ
本記事をまとめると・・・
- 簿記3級の合格ラインは70点
- 絶対評価のため、回ごとの難易度によって合格率が大きく変わる
- 簿記を効率よくとるならフォーサイト!
今回は日商簿記3級の配点や合格ラインについて解説しました。
特に第1問・第3問・第5問は配点が高く対策も立てやすいです。
作戦を練りつつ、独学が難しいと感じたなら通信講座も活用しながらぜひ合格を勝ち取ってください!

簿記とFP、情報処理技術者試験を多数保有。現在は宅建士と診断士に挑戦中!
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