[日商簿記2級(商業簿記)]売買目的有価証券[無料講座・例題付き!]

2021年7月17日

電卓

今回は日商簿記2級における売買目的有価証券について学習します。

チョロ
チョロ
この株は投資目的で買ったんでチュけど、どうやって取引すれば良いでチュか?
キュー
キュー
それじゃまずは売買目的有価証券から見てこか

売買目的有価証券

売買目的有価証券は投資を目的として保有する証券です。

そのため決算日においては評価替えをする必要があります。

購入から期中での販売、評価替えまでの一連の流れを例題を通して確認しましょう。

売買目的有価証券

①×2年4月1日 売買目的でA社株式100株を1株100円で購入し、代金は売買手数料1,000円とともに現金で支払った。

②×2年10月1日 当期中に売買目的で購入したA社株式を、1株150円で50株売却し、代金は現金で受け取った。

③×3年3月31日 決算において、A社株式の帳簿価格を評価替えする。この時のA株は1株120円であった。

①売買目的有価証券の購入

有価証券は売買目的有価証券に限らず、現金としての価値があるものなので資産に該当します。

有価証券を購入した場合はそれぞれの保有目的に応じた勘定科目を用います。

今回の場合は売買目的有価証券(資産)となりますね。

なお、有価証券の取得原価は有価証券本体価格である購入代価に加えて証券会社に支払う売買手数料などの付随費用を足した金額となります。

チョロ
チョロ
今回の場合

@100円×100株(購入代価)+1,000(付随費用)=11,000円になるでチュね!

借方 金額 貸方 金額
売買目的有価証券
(資産の増加↑)
11,000 現金
(資産の減少↓)
11,000

ついでにここで1株当たりの取得原価も算出しておくと良いでしょう。

  • 11,000円÷100株=@110円
モナ
モナ
購入代価とは違うから注意だニャ!

②売買目的有価証券の売却

株式を売る時は持っている株式が手元からなくなるため資産の減少として扱います。

今回のケースでは1株あたり@110円で取得した株式を50株売っているため、帳簿から減らす有価証券の金額(帳簿価格)は5,500円(@110円×50株)となります。

借方 金額 貸方 金額
現金
(資産の増加↑)
売買目的有価証券
(資産の減少↓)
5,500

また、1株当たり@150円で売却するため、受け取った金額(売却価格)は7,500円(@150円×50株)となります。

借方 金額 貸方 金額
現金 7,500 売買目的有価証券 5,500

すると貸借が合わなくなります。売却価格と帳簿価格の差は有価証券売却益(収益)または、有価証券売却損(費用)を用いて処理をします。

貸借差額からどちらに科目が来るかで収益か費用かの判断をしても良いですが、今回のケースでは1株当たり110円で買ったものを150円で売っているため収益が出ていると直感的にわかるのではないでしょうか。

したがって、売却価格と帳簿価格の差額である2,000円(7,500円-5,500円)を有価証券売却益で処理します。

借方 金額 貸方 金額
現金 7,500 売買目的有価証券 5,500
有価証券売却益
(収益の発生↑)
2,000
キュー
キュー
ちなみに、今回のケースで1株あたり@100円で売った場合は現金が5,000になるから借方に有価証券売却損500円が来るわけやな

借方 金額 貸方 金額
現金 5,000 売買目的有価証券 5,500
有価証券売却損
(費用の発生↑)
500

③売買目的有価証券の評価替え

売買目的有価証券は決算時に時価の修正を行う必要があります。

キュー
キュー
投資目的やから、その都度時価を計上しても受かったか損したか報告する義務があるんや

今回のケースでは1株110円から1株120円にアップしています。(差額10円)

保有しているA社の株式数は50株なので、@10円×50株=500円だけ資産価値が増えたことになります。

したがって売買目的有価証券を500円増やします。

また、有価証券の価値が変動した時の他方の勘定科目は有価証券評価益(収益)または有価証券評価損(費用)で処理をします。

今回は有価証券の価値が上がっているため有価証券評価益を用います。

借方 金額 貸方 金額
売買目的有価証券
(資産の増加↑)
500 有価証券評価益
(収益の発生↑)
500
チョロ
チョロ
逆に1株が110円から100円に下がった場合

借方 金額 貸方 金額
有価証券評価損
(費用の発生↓)
500 売買目的有価証券
(資産の減少↓)
500

となるでチュね!

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売買目的有価証券・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[現金][売買目的有価証券][未払金][有価証券売却益][有価証券売却損][有価証券評価益][有価証券評価損]

問1

×2年4月1日 売買目的で鹿児島商事の株式200株を1株あたり200円で購入し、代金は売買手数料4,000円とともに月末に支払うこととした。

借方 金額 貸方 金額

問2

×2年9月1日 鹿児島商事の株式150株を、1株当たり250円で売却し、代金は現金で受け取った。

借方 金額 貸方 金額

問3

×3年3月31日 決算につき、売買目的で保有する鹿児島商事の株式50株を時価(@190円)に評価替えする。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

売買目的有価証券・まとめ

今回は売買目的有価証券について学習しました。取得時の処理、売却時の処理、期末の評価替えについては押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
結構複雑で大変そうでチュ・・・
キュー
キュー
他にも期中取得や期末の配当があるけど、一気にやると混乱するから次回以降でやろうな

次回は満期保有目的債券について学習します。


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