日商簿記検定とはどんな資格?試験の概要や各級の違いなど

日商簿記検定試験とは会社のお金の動きである会計について学ぶことができます。
一般的に経理職に役立つ資格で、初級から3級・2級・1級とステップアップしていきます。
特に1級は税理士や会計士といった士業への登竜門ともなっています。


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日商簿記3級
日商簿記3級については以下のページで詳細にまとめています。
日商簿記2級
日商簿記2級については以下のページで詳細にまとめています。
日商簿記1級
日商簿記1級については以下のページで詳細にまとめています。
日商簿記検定試験の概要
日商簿記検定試験の概要についてまとめていきます。
難しさについて
日商簿記検定は初級から始まって3級・2級・1級とステップアップしていきます。
難易度ももちろんその順番で上がっていくのですが、筆者の体感としては
初級<<3級<<<2級<<<<<<<1級
くらいの差があります。


ただし近年では2級の範囲も増え、難化傾向にあります。したがって3級と2級の差が開き、2級と1級の差が縮まったとも言えます。
合格点はどれくらい?
日商簿記検定の合格点は100点満点のうち70点以上です。
これは全ての級に共通して言えることです。
ただし1級のみ、併せて各科目で4割以上とらなければいけません。


平均で何%くらい合格する?
日商簿記の合格率は3級が毎回40%超え、2級は10%~20%、1級は10%前後となっています。
特に3級と2級は絶対評価の為、試験の難易度によって合格率が大きく変動します。
合格するために必要な時間
日商簿記3級の合格に必要な勉強時間は初心者が始めて大体50~100時間、2級はそこから200時間、1級になるとさらに500時間以上と言われています。
1級では特に長丁場の試験となるのでスケジュールを立てて計画的に勉強していきたいですね。
日商簿記検定試験の日程
日商簿記検定試験の日程についてまとめて行きます。
申込日
日商簿記検定試験の申込開始日は大体試験2ヵ月程前からですが、各商工会議所によって異なります。ポスターなどが貼ってあり、そこに日程が書いてあるのでチェックするようにしましょう。
また、商工会議所だけでなく本屋や学校でも受け付けをしている場合があるので、近くでそれらの施設がある場合はまずは確認してみましょう。
試験日
試験日は1級が毎年6月と11月の第2日曜日で、3級と2級はそれに加えて2月の第3日曜日です。
合格発表日
日商簿記検定試験の合格発表日は大体試験終了10日後です。これも各商工会議所によって異なるので確認しておきましょう。ほとんどの商工会議所ではネットで照会できます。
また、1級に関しては7週間ほどかかります。
その他の情報
その他の試験の情報をまとめておきます。
試験形式
試験はどの商工会議所でも3級が午前9:00から120分間、2級が13:30から120分、1級に関しては9:00から180分(途中15分休憩を挟む)です。
問題の形式として3級と2級は大問1~5まであり、1が仕訳問題、5が財務諸表の問題で、それ以外が個別論点となっております。
1級に関しては4問構成で、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算がそれぞれ出題されます。
また、解答欄のすべてに得点が割り当てられているのではなく、部分部分に得点があり試験の都度変わるので空白があっても満点も理論上はあり得ます。(ほぼありませんが・・・。)
受験料
受験料は税込みで3級が2,850円、2級が4,720円、1級が7,850円となっています。
主催者サイト
日商簿記検定試験の主催者サイトは以下になります。
各商工会議所の情報も上記サイトにあるので確認しておきましょう。
資格取得後は
日商簿記検定試験を合格できた後、どの様な活躍が出来るかをまとめて行きます。
経理職として活躍
一つ目としては経理職として働くと言った選択肢があります。
経理を含む事務職は競争率が高くなかなか就職しにくいと言う話もありますが、その中でも経理に直結する簿記が取れればライバルに差をつけることができます。
経理職を狙う方はまずは下記のサイトに登録して良い求人を探してみましょう。
未経験で経理職を目指すなら極力若いうちから狙いましょう!
数字を用いる仕事に活かす
簿記の知識があるとお金や数字に強く、論理的な判断を下せるようになります。
そのため経理にかかわらず製造や営業の予算申告やデータ分析にも活かすことができ、会議やお客さん相手に説明するときに数字を基にした根拠を示せるようになります。
数字を使う仕事はかなり多いので、取得しておいてマイナスに働くことはまずありません。
さらに上の級を目指す
日商簿記は難易度毎に級に分かれており、より難しい級を取得できるとより良い求人が見つかったり、キャリアアップが出来たりします>。
特に2級は資格全体の中でもかなり求人数が多く、人気のある資格なので3級を取得したならそのついでで2級を目指してみても良いかもしれません。
参考までに、2級の求人数を下記にまとめておこうと思います。
士業にチャレンジするのもOK
日商簿記1級の受験者の多くは税理士や公認会計士といったお金に関するスペシャリストを目指す方ばかりです。
従って、1級までチャレンジする場合、それら士業も将来的に視野に入れて良いかもしれません。
また、2級の知識も中小企業診断士などの士業につながります。こちらの資格もかなりの難易度ですが、評価も高く独立にも向いているのでお勧めです。
まとめ
今回は日商簿記検定試験に関する情報をまとめました。
この記事で簿記に興味を持った方は是非、受験してみましょう。
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