[ITパスポート試験]難易度や偏差値は!?非IT系や高校生でも狙える?簿記3級やFP3級などの資格と比較情報も満載!

ITパスポートはここ数年受験者数が増え続け、年間で10万人を超える方が受験する人気資格となりつつあります。
そうなってくると気になるのがそう、難易度ではないでしょうか。


そういった方も多いかなと思います。
今回は何人くらいが受験し、どれくらいの方が合格できるのか、どれくらいの勉強量で合格できるのか、他の資格と比較してどうなのか、そういった点を突き詰めて見て行きましょう。
ITパスポートの難易度や偏差値について
まずは難易度について具体的な数値を出しながら見て行きましょう。
合格率から見る難易度
直近5回分の合格率は以下のようになっています。
- R2年上期・・・63.5%
- R1年下期・・・53.5%
- R1年上期・・・55.2%
- 30年下期・・・51.0%
- 30年上期・・・52.7%
数値から見ても約半数の方が毎回合格していることが分かります。

さらに前の合格率に関しては以下をご覧ください。
毎回安定した難易度
ITパスポートは絶対評価であり、600点を超えれば合格で1問当たりの点数も固定です。
そのため回によっては難しかったら合格率が下がり簡単だったら合格率が上がり・・・という事も有り得るのですが、ここ10回ほどはほとんど安定した合格率を叩き出しています。
そのため回によって難しい、簡単と言った差が無いことが伺えます。
しいて言えば毎年上期の方が1~2%合格率が高いので、狙うなら上期を狙うのも良いではないでしょうか。

偏差値から見る難易度
次に偏差値です。
ITパスポートの偏差値は45(参照)で、簡単な部類に属しています。
しっかりと勉強して挑めばまず合格できると言って良いでしょう。
ITパスポートは非IT系や高校生でも狙える?
ITパスポートは合格率だけから見ると安定した数字になっており、あまり難易度が変動しない資格と言われています。
最近では受験者層の幅も広がり老若男女問わず受験者が増えていたり、IT系、非IT系にかかわらず受験されたりする方も多くなっています。
非IT系にも人気
ITパスポートを受験される方はITと名前が付くことからもIT系に勤務している方が多いと思われがちですが意外と非IT系の方も多いです。
そしてさらに驚くべきことに、合格率もIT系と非IT系の方々を比較すると非IT系の方が高くなっています。
理由として考えられることは非IT系の方がITパスポートを取得し情報系の企業に行きたいと思ったり、非IT企業でもITの知識が必要になって来たりしたことが背景にあると考えられます。
実際に求人はどれくらいあるのかと言ったデータをまとめた記事もあるので気になる方はご覧ください。
最近では高校生にも人気
最近は商業系の高校や工業系の高校にとどまらず、普通科高校でもITパスポートを受験される方が増えつつあります。
大きな理由の一つとして、入試優遇措置や単位認定を行っている大学は増えていることが大きいです。
また、卒業後に大学に進学しない場合でも就職活動において特に新卒の場合はITパスポートを持っていることで意欲的な学生とみなされて面接に活かせる可能性も上がります。
若いうちの資格は特に希少価値もあり武器になるので高校生の場合可能なら積極的に利用していきましょう。

高校生のうちにおすすめできる資格はITパスポート以外にもあるので、あわせてご覧ください。
年々新しい技術が取り入れられる
IT関連の技術は日々進歩が激しく、新しい技術やシステムが登場したり、その脆弱性を狙った攻撃なども即座に登場したりします。
そんな中で知識の更新ができなければ新しい技術についていけず陳腐化してしまうリスクもあります。
最新の技術を知ることで仕事の幅も広がり柔軟性のある考え方もできるようになるので、ITを扱う人の最低限の知識という事で年齢を問わずこれくらいの知識は覚えておいて欲しいと言うIT管理者も多いです。

ITパスポートと簿記やFPなど他資格との比較
では次にITパスポートとその他で似たような難易度の資格と比較してみましょう。
どれも有名資格なので聞いたことがある方が多いと思います。
日商簿記3級
ITパスポート | 日商簿記3級 | |
難易度 | 45 | 45 |
知名度 | 中 | 高 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | 〇 |
受験料 | 5,700円 | 2,800円 |
ITパスポートを上回る人気を誇る資格として日商簿記3級があります。
こちらは毎年ではなく毎回10万人ほど受ける資格で色んな企業で需要が高い資格となっています。
合格率も5割前後の為比較しやすい資格となっています。
ITパスポートでもストラテジ分野で財務、会計に関して学習することがありますが簿記はまさにその分野を掘り下げるため、狭く深く勉強する必要があります。
また、直接は関係しませんが、最近は電子記録債権やクレジット売掛金と言った電子、情報化したような論点が簿記3級に組み込まれる事も増えてきたので、ITパスポートとの親和性は高いと言えます。

FP3級
ITパスポート | FP3級 | |
難易度 | 45 | 37 |
知名度 | 中 | 中 |
求人数 | 中 | 少 |
将来性 | ◎ | 〇 |
受験料 | 5,700円 | 6,000円 |
お金を扱う資格で簿記意外にファイナンシャル・プランニング技能士3級と呼ばれるものもあります。
こちらは受験者数こそ2万人と少なめですが、平均的な資格の受験者数から比べると十二分にダントツと言え、学べることとしては個人の資金に係わる事なので学んでおいて損は無いと言い切れます!
難易度は偏差値37と簡単ですが、簿記との親和性程高くなく、法律的な知識や細かい数値を覚える必要があるため計算を多く求められるIパスに抵抗が無い方でも苦戦を仕入れられることはあります。

情報セキュリティマネジメント試験
ITパスポート | 情報セキュリティマネジメント試験 | |
難易度 | 45 | 48 |
知名度 | 中 | 中 |
求人数 | 中 | 中 |
将来性 | ◎ | ◎ |
受験料 | 5,700円 | 5,700円 |
ITパスポートのスキルレベルは1で、その上にスキルレベル2の試験群が存在しています。
特に難易度的に近いと言われているのは情報セキュリティマネジメント試験で、合格率もどちらも毎回50%と大差ありません。
ただし学習内容は満遍なく広く勉強するのか、セキュリティ特化かで勉強するのかと、結構異なるので、将来的にどのような職に就きたいかで資格を選ぶのもアリです。
ITパスポートに合格するために
ITパスポートは合格率50%前後なのでしっかりと対策をすれば落ちない試験と言えますが、逆に言えば半数の方は合格にたどり着けていないといった見方もできます。
実際に筆者も受験した経験がありますが、一問一問が結構長く、それなりに幅広い知識を問われるため自分がかかわったことが無い業務や分野に関して問われると厳しい局面もあります。
特に社会人で忙しい方は参考書選びなどをミスってしまうと結果につながらないので、そうならないための手法を提案します。
勉強法を押さえておこう
何回受験しても合格できない、点数が上がらない、そんなときは勉強方法を一度見直してみましょう。
ITパスポートは選択科目等が無く、計算問題から知識問題まで幅広く学ぶ必要があります。
また、ITパスポートは受験日を自分で決めることができ、一見嬉しいように思えますが、自分に厳しい方でないと「また今度」を繰り返してしまい延々と勉強が進まないと言った事態にもつながるのでスケジューリングの面でもしっかりとした姿勢で挑む必要があります。
そういった問題を解決するためにも、正しい勉強法を身に着けてください。詳しくは下記にまとめています。

テキスト選びが肝心!
ITパスポートの場合は独学で受験される方も多いです。
そんな中で大切になってくるのがテキスト選びです。
ITパスポートのテキストは色んな出版社から出ていますが、イラストを多用しているもの、網羅的な物、会話式でストーリーが組んであるもの等多彩です。
筆者個人的にはニュースペックテキストがおすすめです。
他のテキストも気になるという方は、以下の記事も読んでみてください!

また、当サイトでも無料で学習できるテキスト代わりのコンテンツを用意しています。
内容は非常に網羅的で、学習進捗を管理する機能や章末問題、それらの正誤状態を保持できる機能も利用できるので、あわせて是非利用していただきたく思います!

通信講座を使う
モチベーションが上がらない、独学では分からないところが多すぎる・・・そんな方は通信講座やスクールを利用するのも良いでしょう。
通信講座を使うメリットとしてはすぐに人に聞け、独学では勘違いしたまま覚えてしまうと言った事態を避けられることが大きいです。
また、ITパスポートの通信講座は他の難関資格に比べて受講料が安い傾向にもありお財布にも優しいことが多いです。
筆者的におすすめできる講座は以下の2つになります。
スタディング
スタディングは最近受講者を伸ばしている通信講座で、2021年に入って述べ10万人を突破しました。
すべての教材がオンラインで完結しており、スマホ1台でいつでもどこでも勉強できる点が大きな魅力です。
そして何より価格が安いので、費用はあまり払いたくないという方にもおすすめです。
スタディングのITパスポートをもっと深く知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
フォーサイト
クオリティが高くて有名な通信講座にフォーサイトがあげられます。
フォーサイトはテキストに力を入れており、合格率が非常に高いと言った実績があります。
通信講座限定だからこそのリーズナブルな価格提供を実現しておりeラーニングシステムにより場所を問わずに隙間時間を利用して学習を進められるようになっています。
筆者自身も受講しておりテキストなどを具体的に紹介した記事もあるので、こちらもあわせてご覧になってください。
その他のスクール
上記で紹介したスクール以外にも魅力的なところは多く、それらの情報は以下でまとめています。
お考えの方は参考にしてください。
ITパスポートの難易度まとめ
今回はITパスポートの難易度に関する話になりました。
独学で挑む場合は綿密にスケジュールを組み、どういった問題が出ているかを分析したうえで挑んでみてください。
最近はAIブームも加速しており、需要が高まることは容易に予想できるので、1発でサクッと合格してキャリア形成にプラスしていきましょう!



福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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