[ITパスポート試験]合格率と受験者数の推移は?難化傾向で難しくなった??

ITパスポートは年間10万人ほどが受験する大変人気のある国家資格で、平均して5割の方が合格しているため、毎年約5万人の資格保有者が誕生している計算になります。
しかし残りの5割の方はしっかりと対策したはずであるにもかかわらず、合格できずに悔しい思いをしています。


今回の記事ではその合格率について、さらに深く掘り下げてみていきたいと思います。
ITパスポートの過去の合格率
ITパスポートの合格率はおよそ50%と言われています。
以下に、合格率の推移や傾向をまとめていきます。
ITパスポートの合格率や受験者数の推移
まずは過去の合格率の推移をIPAの統計資料をもとに書き下していきます。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
R3年上期 | 91,193名 | 80,157名 | 44,694名 | 55.8% |
R2年下期 | 95,659名 | 84,417名 | 47,432名 | 56.2% |
R2年上期 | 52,312名 | 47,380名 | 30,0080名 | 63.5% |
R1年下期 | 64,999名 | 57,022名 | 30,486名 | 53.5% |
R1年上期 | 52,924名 | 46,790名 | 25,837名 | 55.2% |
30年下期 | 61,951名 | 54,947名 | 28,004名 | 51.0% |
30年上期 | 45,221名 | 40,240名 | 21,217名 | 52.7% |
29年下期 | 53,744名 | 47,987名 | 23,957名 | 49.9% |
29年上期 | 40,554名 | 36,248名 | 18,475名 | 51.0% |
28年下期 | 48,792名 | 43,780名 | 21,044名 | 48.1% |
28年上期 | 37,513名 | 33,985名 | 16,526名 | 48.6% |
27年下期 | 45,253名 | 41,026名 | 18,847名 | 45.9% |
27年上期 | 35,696名 | 32,159名 | 15,849名 | 49.3% |
26年下期 | 44,824名 | 40,582名 | 18,827名 | 46.4% |
26年上期 | 33,896名 | 30,882名 | 15,388名 | 49.8% |
25年下期 | 41,522名 | 37,444名 | 17,206名 | 46.0% |
25年上期 | 32,869名 | 29,882名 | 14,858名 | 49.7% |
24年下期 | 38,105名 | 34,686名 | 15,352名 | 44.3% |
24年上期 | 30,878名 | 28,162名 | 10,444名 | 37.1% |
23年下期 | 55,569名 | 46,545名 | 28,503名 | 61.2% |
23年上期 | 61,984名 | 48,482名 | 21,714名 | 44.8% |
22年下期 | 71,574名 | 60,056名 | 31,161名 | 51.9% |
22年上期 | 63,680名 | 52,299名 | 22,098名 | 42.3% |
21年下期 | 71,856名 | 61,313名 | 31,080名 | 50.7% |
21年上期 | 46,845名 | 39,131名 | 28,540名 | 72.9% |
合格率と受験者数の推移については以下のサイトでもまとめられています。
平成20年代の初期は合格率が不安定でしたが、近年では50%前後で安定していることが伺えます。

最近の推移を表すと以下のようなグラフになります。

ITパスポートは難化傾向?
巷ではITパスポートが難化していて難しかったという声も聞きます。
確かに直近だけ見ると、令和2年上期が60%超えで、そこから50%台になっています。
しかし、令和元年までも50%台がほとんどで、むしろ令和2年上期が易化していただけとも取れます。
そこまで難化傾向ではないので、試験対策をする上でもあまり気にしなくてよいでしょう。
合格率が安定する理由
ITパスポートの合格基準は明確に6割以上(1,000点中600点以上)と定められており、絶対評価の為、回によって難しければ合格率は下がり、簡単なら合格率も上がるはずです。

にもかかわらず毎回ほぼ一定の合格率なのはなぜなのでしょうか。
毎回難易度が一定
ITパスポートは回毎にいきなり難しくなったり簡単になったりすることが無く、スタンダードな問題ばかり出題されます。
そのため今回は難しかった、簡単だった、という事態が起きづらく、結果として一定難易度のまま推移していきます。

勉強した人はしっかりと受かる試験
出るところが決まっており、テキストをしっかり満遍なく勉強しておけば合格できないという事はまずないです。
確かに範囲が広く覚える事は多いですが、社会人なら知っておくべき一般常識の内容も多く、すでに知っている、利用している知識も多いかなと思います。
また、4択問題であり、深く理解する必要はなく、ざっくりとした理解でも十分通用するためやればできる、合格させるための試験となっています。
過去問の使いまわしも多い
過去問を何回か回していけば直感的に分かりますが、過去問の使いまわし、類題が多いです。
これは情報処理技術者試験全般に言える事ですが、試験対策の最高の問題集は過去問でしかありません。
数値も文章もそのまま出されることが多く、暗記になってしまう部分もありますがそういった手法が通用してしまうのです。

ITパスポート試験で上位50%に入って合格するために
ここまではざっと、ITパスポートは勉強すれば合格する資格、50%もの方が合格する資格だとお伝えしてきました。
しかし裏を返せば、勉強しなければ落ちる資格、2人に1人は合格に満たない試験という事になります。
せっかく受験するならサクッと1回で合格してしまいたいものですよね。そのためにも以下の点に気を付けることで合格率をグンと引き上げることができます。

正しい勉強法を身に着ける
勉強するときに正しい勉強方法というものがあります。
テレビを見たり音楽を聴きながらのながら勉強や、明確なスケジュールや目標を立てずに続けるダラダラ勉強は成果につながりにくいです。
そのような事態に陥らないためにも、実際に筆者が1発で合格した勉強方法をまとめてみたので、是非一度目を通してみてください。

テキスト選び
ITパスポートのテキストは非常に多く、人によって合う合わないがあります。
まずはどんなテキストがあってどういった基準で選べばよいのか分からない方も多いかなと思うので、一般的に良いとされているテキストをまとめて紹介し、筆者一押しの物も最後に紹介させていただきます。

無料サイトも活用しよう!
ITパスポートは範囲こそ広いものの、深い内容はそこまで多くなく、基本的なことを反復して押さえて置けば合格は可能です。
そこであえてテキストを用いずにネット上の学習コンテンツやサイトを活用することも1つの手段です。
当サイトでも受験者の方に費用を極力軽減してもらうために無料でITパスポートの知識をインプットできるページを作成したので、是非利用していただければ嬉しく思います。
また、過去問演習やアウトプットに関しては、ITパスポートドットコムさんがおすすめなので、そちらもあわせてご利用ください!


スクールについて
どうしても時間が足りない、モチベーションが続かない。特に忙しい社会人の方ではそういったシチュエーションも多いかなと思います。
そういった場合に助けになってくれる1つがスクールになります。
スクールはお金を払っていくため、自然と「元は取りたい」と言った意欲がわいてきますし、加えてスケジュール管理をしてくれたり、分からないところを直ぐに聞けたりと言った独学ではできない事の手助けもしてくれます。
スクールはITパスポートを取り扱う物自体たくさんありますが、その中でもおすすめは以下の2つになります。
スタディング
費用を抑えたいならスタディングがおすすめです。
スタディングはスマホ1台あれば気軽に学習でき、その手軽さからも近年注目を集めています。
安いだけでなく教材の質もしっかりしており、特に問題集アプリは手軽に問題を解けるため、忙しい方でも気軽に勉強できます。
スタディングのITパスポートをもっと深く知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
フォーサイト
テキストを使ってしっかりと学習をしたい、クオリティの高い講義動画を観たいという方はフォーサイトもおすすめです!
フォーサイトでは対面形式での授業や質問は受けられない分、高クオリティのテキストや動画が提供されており合格率が非常に高く、価格も控えめと言った嬉しい仕様が満載です。
筆者もフォーサイトの教材を徹底的にレビューさせていただきましたが、その合格率が高い理由について、身を持って体験することができました。
独自のeラーニングシステムも使い勝手が良く隙間時間を有効活用できるのでぜひ試してみてください!

こちらも実教材を用いてレビューした記事があるので、あわせてご覧ください!
その他のスクール
それぞれの特徴を踏まえたうえでおすすめできる場所を紹介している記事があるので、スクールをお考えの方は参考にしてみてください。
ITパスポートの合格率まとめ
今回はITパスポートの合格率に着眼点を当てて解説させていただきました。
範囲も広く、問題数も多いので滅入ってしまうこともありますが、地道に続ければ100%合格できる試験です。受ける!と決めたからには是非合格を手にしてくださいね。


その他の有益情報も下にまとめます!

福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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