[スッキリわかる日商簿記3級]レビュー・口コミ・評判/不動の売り上げNo.1[2021年対応]

日商簿記3級の参考書の中で最もおすすめなものは何かと聞かれたら、筆者は自身をもってスッキリわかる日商簿記3級を紹介します。
筆者が簿記3級を1発で取れたのもこのスッキリわかる日商簿記3級のおかげですし、現在人に教える立場にありますが、その知識のベースとなっているのも他ならない、この参考書です。
本の構成を最初に紹介した上で、どのポイントが良いか、どういった使い方をするのが良いかを掘り下げて紹介していこうと思います。

スッキリわかる日商簿記3級の概要
最初にスッキリわかる日商簿記3級の本の内容の構成をご紹介させていただきます。
出版社 | TAC |
著者 | 滝澤ななみ |
価格(税抜) | 1,000円 |
サイズ | A4 |
ページ数 | 420ページ |
スタートアップ講義で簿記全体の概要を知る
簿記には3級の下位資格として初級と呼ばれる級もありますが、ほとんどの方は3級から入るため、実質3級が簿記初学者が真っ先に受ける資格になります。
そのため、簿記をよく知らないまま受験することになるので大まかな理解をして概要が理解できるように最初にスタートアップ講座なるものが用意されています。
全面カラー刷りでイラストも多用されており分かりやすく飽きにくい構造になっています。
ここの理解が曖昧だと問題は解けても何の処理をしているかといった根本的な理解が進まず、実務で生きなかったりさらに上の級を勉強するときに手詰まりになってしまうのでそこの理解の手助けになるのは本当に嬉しい限りです。

論点は19章から
参考書の論点は全部で19章(第10版の段階で)構成になります。
CASEに分割すると124までありますが、1つのCASEあたり4~5分で読み終えてしまうので全部で10時間もかからずに読めるくらいのペースです。

問題は79問掲載
章末問題は全部で79問掲載されています。
また、それぞれ仕訳のボックスや各財務諸表を記載するための解答用紙も章末に用意されています。そのためいちいち手書きをする必要もなく印刷するだけで使用できるのでお手軽です♪

スッキリわかる日商簿記3級の特徴
実際にスッキリわかる日商簿記3級を使ってみて良かった点を重点的に書いていこうと思います。
それぞれのケースがイラスト付きで分かりやすい
簿記の取引は複雑なものが多く、状況が分からないと何をやっているか理解できないなんてこともあります。
その状況を打開するためにスッキリわかる日商簿記3級ではそれぞれのケースで挿絵を使ってわかりやすく解説してくれています。
どうしてそのような仕訳をするのか、その勘定や用語の意味は?等といった疑問も解消しやすくなっています。

解説が丁寧
解説も一つ一つが分かりやすく、さらには簿記初学者にありがちな借方貸方どちらに勘定を記帳すればよいかといった点も新しい論題が出るたびに振り返って書いてくれている点は非常に嬉しいです。
収益の発生や負債の増加は貸方に、費用の発生や資産の増加は借方にといった事は他の参考書では常識のように扱われさらっと流しがちですが、この参考書ではそれを何度も何度も丁寧に書いてくれているので定着していきます。

最新論点ももちろん掲載
簿記は出題範囲が頻繁に変わることもあり、最新の論点を即座に対応して記載てくれる参考書は意外と少ないです。
そんな中でもスッキリわかる日商簿記はしっかりとケーススタディ形式で紹介してくれており、最新頻出傾向も把握しているので試験でも十分その威力を発揮します。
スッキリわかる日商簿記3級の口コミ・評判
筆者以外でも実際に購入されて使用された方がどのような口コミを書いていたか少し掲載してみます。
高評価の口コミ・評判
最初に、買って良かったと答えていた方の口コミです。
基礎が非常にわかりやすかった。
テキストを読んでから問題集を2回とチェックテストを1回でほぼ理解できました。
本番試験は自己採点で100点。
簿記3級ならこれ一冊で十分だと思います。
具体例を記載しながらイラストでどのような流れで取引が行われているかが分かるので理解が早かったです。
流石にこの方の様に100点とは行きませんでしたが、筆者もこのテキストのおかげで本番90点以上を取ることができました。
イラストや図示が具体的でわかりやすくとっつきやすいので、途中で嫌にならなかったです。最初に張り切りすぎて「難しそう」なテキストを買って挫折するより、ちょっとめくってみるかな、と気軽にページをめくっていけるのが大事なので、それをする気にさせてくれるだけでも、資格の参考書選びは成功だと思います。
付属の練習問題と別売りの過去問集を繰り返し解いて、ひと月ほどで合格にこぎつけました。
いくつか参考書を手に取ってどれにしようか選んだ際、ぱっと見で頭に入りやすいかどうか直感でこのテキストを選んだ記憶があります。
網羅的なテキストは次の級に進む分には基礎固め的な意味で非常に良いのですが、文字の羅列が続いてしまうと眠くなるといった欠点もあります。
一方でこちらのテキストは図表や面白いストーリーのおかげで結構モチベーションが続きますよ♪
前半は基礎がきっちりとわかる教科書、後半は問題集で、一冊にまとめられていてもぱっきりと二つに分かれています。それがすごく使いやすかった。
よく、教科書のあとに長々と例題があるテキストもありますが、例に沿って解く一題くらいならばいいけれど、あんまりにも長いと私はうっとうしいと思ってしまうタイプです。
ここまではっきりと、教科書は教科書、問題集は問題集と分かれているととてもやりやすいです。
さすがはTAC出版で、内容は試験対応に問題ありません。
サイズが持ち歩きがしやすいので、一冊でコンパクトなテキストを持ち運びして勉強したい人に向いています
内容として前半が参考書、後半が問題集で1冊のテキストで2冊分が完結しているのが良いという方もいらっしゃいます。
この辺は好みになってきてしまい、逆に参考書を読んでその場で問題を解いてアウトプットできた方が良いという方もいるので自分にどちらがあっているかを吟味してから購入したいですね!
サイズもA4でページのわりに薄くて軽いので持ち運びは楽です。
低評価の口コミ・評判
次に低評価の方の意見も見てみましょう。
少額で説明してくれるので分かりやすい。でもこの本だけで受かるのは、計算が得意な人だと思う。
私は苦手なので、これをしっかりやったあと大原の過去問を何回も解きました。
平日30分〜1時間、週末2〜3時間の勉強を三カ月やって98点で合格しました。
簿記の本試験では数万円単位でお金が動きますが、この本では10円や100円といった少額のやり取りを行うことが多く、それが分かりやすいという一方本番に即していないといった声も上がっていました。
また、減価償却や未払、前払いといった月割計算を行う場合このテキストでは少し分かりづらいという方も多少いらっしゃるように感じました。
黒・赤紫2色刷りのテキスト・問題集。
全体の2/3くらいがテキスト、1/3くらいが問題集となっています。
問題は69問と試験形式5問(実際の試験も5問)が収録。
本試験と同じ形式チェックテストの5問分は解説動画が公開されています。わかりやすさはそこそこだと思いますが、紙質のせいかややページ裏透けがあり少々気になります。
6月からの新しい試験範囲に対応してますが、基本はかわらないので、今まで勉強していた方なら対応にさほど苦労しないと思います。
分かりやすくコンパクトで重量も少ない分持ち運びが楽な反面、紙が薄くなっておりページの裏透けが気になる、という方もいらっしゃるようです。
特に参考書にマーカーなどで書き込みをする方は裏写りに注意しましょう。
スッキリわかる日商簿記3級の使い方
スッキリわかる日商簿記3級は使い方まで丁寧に書いてくださっています。
実際に筆者もこの手順通りに使ったところ合格できたのでその流れを書いておきます。
テキストを一読
最初にテキストを一読することから始まります。
テキストはA4サイズでコンパクトなので持ち運びも便利、通学や通勤しながら電車内でも読むことが可能です。
座学で勉強するときはノートを用意したり直接参考書に書き込んだりしてよいので自分で書くことを意識すると良いとのことです。
参考書の流れ的にも問題を見たらとりあえず自分なりの解答を用意しながら解いていきましょう。

対応する問題を解いてみる
簿記は解いた問題数によって点数が上昇していきます。
スッキリわかる日商簿記3級ではCASE毎に対応する問題番号を付けてあり、各CASEを学習した後に何処の問題を解けばよいかも分かりやすくなっています。
間違えた問題にはチェックをして後から振り返れるようにしておくとさらに効率の良い勉強ができます。

テストを解き解説動画を見る
一通り問題を解き終わったら巻末のチェックテストを解いていきます。
このチェックテストはなんと、解き方の講義動画がついており総合問題の解き方やタイムマネジメントについても学ぶことができます。
根本的な理解が進み本番力につながるので絶対に解いておきましょう。
参考書を購入しただけで動画もついてくる教材はなかなかありません。
過去問題を解く
本試験の出題形式や頻出論点を知るには多くの問題集を解く必要があります。
別所のスッキリとける過去+予想問題集を解くことでその辺の理解も進むので時間を図りながら最低1回は解いておくことが望ましいですね。

別売りDVDについて
テキスト内の文字やイラストだけでは理解できない、といった声もあったためか、その点を重点的に解説しているDVDも最近発売されました。
特に計算問題は非常に重いウエイトを占めており、マスターできると安定して点が取れるようになります。
計算に慣れていないと独学で解けるようになるには時間がかかるため、DVDで学習するのも良いですね!
実際のサンプルがYoutubeに上がっているので、そちらもあわせてご覧ください。
多少お値段は張りますが、通信講座やスクールを利用するよりは値段を抑えられるのでおすすめですよ!

過去問題集について
このテキストには過去問題集としてスッキリとける日商簿記3級なるものもあります。
こちらは解説の中でもどの点がポイントとして押さえて置くべき点かはっきりしており分かりやすく、過去6回分と3回の予想、加えて1回の新傾向対策問題の計10回から編成されています。
筆者自身、最終的には過去問をしっかりと解いて合格点まで達成できたので、本番の時間配分や難易度を知る意味でも1周しておくと良いかと思います。
スッキリわかる日商簿記3級 レビューまとめ
今回はスッキリわかる日商簿記3級のレビュー記事になりました。
あらためていくつかの評価項目を表にまとめると以下のようになります。
項目 | 評価 | 星 |
分かりやすさ | 秀 | ★★★★★ |
網羅性 | 秀 | ★★★★★ |
問題量 | 優 | ★★★★☆ |
価格 | 優 | ★★★★☆ |
アマゾンレビュー | 優 | ★★★★☆ |
簿記3級のテキストの中でも売上No.1というだけあり分かりやすく丁寧、イラスト付きで楽しく学べるのでぜひ持っておいてほしい1冊になります。
読み終わるのにも大体3週間あれば十二分に読み終えるため、時間的にそこまでかからずお手軽に簿記3級の内容を網羅的に学習できる編成になっています。
問題量に関しては参考書だけで72問、加えてシリーズの過去問10回も併せると膨大な量になるので新範囲を含めても十分試験範囲をカバーできていると言えます。
価格に関してはテキスト・問題集それぞれ1,000円と非常にお手頃で、この2冊でも十分に独学も狙えるのでコストを低く抑えたい方は通信講座は考えずにまずテキストのみでの独学から入ってみるのも良いでしょう。


また、日商簿記3級の他のテキストは以下でまとめています。他の参考書も見てみたいという方はご一読ください。

福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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