[日商簿記2級]独学は難しい?突破できる勉強方法やコツは?受かる気がしなくても大丈夫!

日商簿記は人気資格ランキングでも常に上位に位置し、求人も多い資格になります。
その中でも特に日商簿記2級は取得の難易度と価値のバランスが良く、最もコスパが良い資格と言われ、各企業からの求人も多く存在しています。
しかし最近は


と、このように軟化傾向にあり、また、回によって難易度の幅も大きく、合格率も10%~50%の間を移動すると言った予測不可能な事態が起こっており、気軽に独学でサクッと合格するのは難しくなりつつあるように感じました。
しかしそんな中でもしっかりと策を練って段取りよく勉強していけば合格できることは事実なので、今回はスケジュールの組み方やおすすめのテキスト、実際にどういった方法で学習を進めて行ったかと言った大まかな勉強方法やコツご紹介しようと思います。
本記事をまとめると・・・
- 未経験者が独学で合格するのは至難の業!
- 勉強慣れしていない方は素直に通信講座がおすすめ
- 特にフォーサイトはクオリティが高く合格率も高い!
日商簿記2級は難しい?
今から日商簿記2級を受験するにあたって、難易度などをまずは押さえておきましょう。
簿記2級の難しいところは?独学は無理?
まずは簿記2級の難易度などを押さえておきましょう。
受験資格は特になく、誰でも受験できます。
また、最近はネット試験も実施されており、以前よりは簡単になったとも言われています。
一方で、以前は1級の範囲だった連結会計が出題されるようになり、難しいと感じる方も多いようです。
合格率は変動が大きいものの、20~30%ほどです。対策を立てておけば、独学でも合格はできます。
簿記の概要については、以下の記事をご覧ください。

必要な勉強時間は200時間前後
簿記3級が50時間ほどで合格できると言われているのに対し、2級になるとその4倍ほどの200時間必要とされています。
もちろんこの時間は3級取得者であることを前提とした時間であり全くの知識がない状態からになるとさらに時間はかかることが予想されます。
その為計画的に学習していかないと学習範囲を網羅できず、なかなか苦戦を強いられる可能性が高いです。
スケジューリングに関する記事は別途まとめているので、こちらもあわせてご覧ください。

簿記2級を取ることのメリット
日商簿記2級はコスパが良いと言われますが、はたしてどれくらい良いのでしょうか。
取得することで得られるメリットを知っておくことはモチベーションを保つ意味でも非常に重要な事です。
簿記のメリットをざっくりとまとめると、以下のようになります。
- 就職
- 副業
- 上位資格への登竜門
詳しくは以下にまとめたので、動機付けをしたい場合は是非ご参照ください。
また、資格取得の大きな目的の一つ、就職に関しては実際にどんな仕事があるのか、求人数はどれくらいかと言った面からも記事をまとめたので、こちらもあわせてご覧ください。
簿記2級に合格するためのコツや対策法
簿記2級に独学で合格するためには、いくつか押さえておくべき点があります。
社会人の場合特に、スケジュールはしっかり立てよう!
合格に必要な大きな要因の一つはしっかりスケジューリングができるかどうかです。
いつ試験があり、毎日どれくらいの勉強時間を確保できるかを計算したうえで、試験日までの残り日数から逆算して間に合うかどうかといった判断を適切に行いましょう。
簿記試験は1年のうち3回実施されており、実施月は5月11月2月の3回になっています。
仕事や学校などの用事によっては中々勉強時間を確保しづらい時間もある事と思うので、それらを見越したうえで受験するようにしましょう。

使いやすい電卓を用意してコツをつかむ
簿記の資格は時間に関してシビアで、短い時間で正確な数値を出すことを求められます。
そのため、キーの小さい電卓や桁数の少ない電卓は試験には向きません。
また、2級に関しては複雑な機能も不要です。
普段経理や事務の仕事で電卓を使っている方はその電卓を使うようにしましょう。
もし電卓をまだ用意できていない方は下記の電卓をおすすめします。
こちらの電卓は筆者が数年愛用している電卓で、耐久力がありキー音も気にならず、キーの大きさも大きいのでタイピングのストレスがほぼ0です。
試験に受かってから事務職に就いた際に業務用としても使えるので非常にコスパが良いです!
あわせて、簿記検定向けの電卓の選び方や電卓の使い方に関する記事を書きました。
興味がある方は下記を参照ください。

ノートは手を動かしながら
簿記2級は暗記よりも計算が大事です。
特に工業簿記の場合、勘定連絡図やシュラッダー図など、作図を求められるケースもあります。
そのため、ノートを取るときは極力手を動かすことを意識してください。

解く順番を決める
試験本番では思った以上に緊張し、時間が足りないこともあります。
そのため、時間配分は大切で、自分なりの解く順番を決めておくと良いです。
具体的な正解はありませんが、工業簿記の計算に時間がかかるという方は商業簿記から、商業簿記が苦手と言う方は工業簿記から始めると無難です。

簿記2級で絶対出る分野は?分野ごとに覚えることなど
少し前置きが長くなってしまいましたが、本質的な部分に入っていきます。
日商簿記2級は3級と異なり、工業簿記が新たに追加されます。
工業簿記は慣れてしまえば簡単(と言うより楽しい)ですが、商業簿記とはまた一風変わった解き方をするので繰り返し解いてなじませていく必要があります。
それらも踏まえたうえで分野別に分けて勉強方法をご紹介します。
3級の範囲
まずは3級の範囲のおさらいです。3級は主に商業簿記と呼ばれる分野で、商品売買を主な取引として扱ってきました。
2級でも商業簿記は存在し、当然3級の学習内容を基礎として新たな取引が出てくるので、3級を取得していない方は先に3級を取得することを目標に、3級取得後かなりの時間が空いてしまった方はもう一度3級のテキストをざっと見直すことをおすすめします。
3級の勉強法に関しては下記の記事をご覧ください。
因みに、中には3級の範囲を100点取れるようになってから2級の勉強を始めたほうが良いとおっしゃる方もいらっしゃいますが、筆者的にはそうは思いません。
最低限簿記3級で70点の知識があれば、2級の勉強の最中で気付くことも可能で、いくらでも後から補完が利きます。
かく言う筆者も実は2級の勉強を始めるまで貸借対照表と損益決算書の違いを把握しきれておらず、どの勘定科目がどちらに行くかを2級の勉強の最中で気付きました。

3級と2級の違いについては、ししとうログ様の方でも詳しくまとめられているので、あわせてご覧ください。
商業簿記
2級の商業簿記は3級よりも複雑で、基本的な取引は完全に覚える事が前提、特殊な取引はその場で考えることも必要になります。
2級で新たに取り扱われる論点は以下のようなものがあります。
- 銀行勘定調整表
- 割戻、割引
- 棚卸減耗損、商品評価損
- 不渡手形
- 子会社株式、関連会社株式
- リース取引
- 本支店会計
- 会社設立時の処理
これらはほんの一例にすぎませんが、3級ではあまり聞いたことのないような範囲も多いと思います。
また、2017年11月以降は学習範囲に本来は1級の範囲だった連結会計も追加されたため、簿記2級の難易度はさらに上がりました。
これらの処理はいずれも、基本となる取引の仕訳方法を頭に入れておくことが最重要です。
まずは基礎を抑えることに専念し、取引を聞かれたら借方に何の科目を、貸方に何の科目を持っていくか瞬時に答えられるようになってから問題に挑戦しましょう。
要するにベースは暗記で、そこから柔軟な発想が必要なので、分からない仕訳が出た場合はすぐに答えを見てまずは頭に叩き込むようにしましょう。

工業簿記
工業簿記の勉強方法はとにかく手を動かすことです。
商業簿記はひたすら基礎を積んで、ある程度固まってから問題を解きにかかる方法が良かったですが、工業簿記は逆で、解きながら考える、解きながら要領を掴む方が勉強の効率はグンと上がります。
工業簿記では原価BOXやシュラッター図など、手を動かして図を作る作業やCVP分析などで引き算割り算を行うなど数学的な要素が多く出てきます。
そして数学はアウトプットの学問なので、「読む」と「解く」の比率を2:8になるように勉強していきましょう。
2級の工業簿記の論点は一例ですが、以下のようになります。
- 原価計算
- 差異分析
- シュラッター図
- CVP分析
商業簿記とは逆に、分からなくてもまず答えを見るのではなく、図や表をかけるところまで書いて踏ん張りましょう。
直ぐに答えを見てしまうと間違うと言う過程を飛ばしてしまうことになります。
間違いをすることで答えを見たときにどこが違うか分かり、間違った点を洗い出せるので次回につなげることができます。

新範囲
日商簿記2級は平成29年度から1級の範囲も取り扱うようになりました。
新範囲をピックアップしておくので、だいぶ前に2級を受けた経験があって最近再び受けなおそうという方はご参照ください。
- 課税所得の算定方法
- 圧縮記帳
- リース取引
- 外貨建取引
- 連結会計、アップストリーム
- 税効果会計
- 製造業会計
これらはほぼすべて1級の範囲で特に連結会計は簿記1級の醍醐味とも言われていました。
もちろん、難易度的にはかなり簡略化されていますが、新傾向になってから頻出となっています。
サンプル問題が商工会議所から発足されているので解いてみるのも良いです。
噂によると本番で出題された問題はpdfにあるものがそのままだったり、単純に数値を変えての出題も多かったりするらしいので解き方さえ覚えてしまえば逆に得点源にすることもできます。

大問別対策
上記でざっくりと商業、工業の違いを述べましたが、次に大問1~大問5まで、それぞれの勉強方法を書いていきます。
どれも満点は20点です。
大問1(商)
状況を聞いて仕訳を切る問題が5つ出題されます。
どれもひっかけ問題が多く、何も考えずに答えると全滅・・・。なんてこともあるので、まずは基礎となる仕訳を大切にし、どのような処理の場合にどの勘定科目を使うかをしっかり覚えましょう。

大問2(商)
大問2では銀行勘定調整表や固定資産、有価証券と言った個別論点や3伝票制が出題されます。
3伝票制の場合は問題がパターン化されており難なく解答できるのですが、個別論点の場合2級の知識をフルに使うので難易度が高いことが多いです。
個別論点では満点を狙うのではなく、取れるところを手堅くとるスタンスで、無理なところはバッサリ捨てないと他の問題への時間配分が狂ってしまいます。
大問3(商)
大問3では精算表や財務諸表を作る問題が出題されます。
この形式は簿記3級でもあった通りで、出題形式は決まっているので慣れてしまうことが重要です。
財務諸表はそのボリュームの多さから圧倒され、苦手意識を持ってしまう方も多くいらっしゃいますがやっていることは小さな仕訳の積み重ねです。
仕訳自体の難易度は大問1の方がはるかに高く、大問3の仕訳一つ一つは簡易的な物ばかりなので全問正解できてもおかしくない問題になります。
ただ、最近ではここに連結会計が組み込まれるようになってきました。連結の流れも形式は決まっているので数パターン解いて流れを思い出せるようにしておいてください。
大問4(工)
大問4では費目別計算が出ることが多く、それ以外では個別原価計算や総合原価計算、標準原価計算が出題されます。
費目別計算は材料費、労務費、経費にしっかりと分けられないとそこで止まってしまうので、最低限の記憶はしておきましょう。
苦手意識を持つ方も多いですが、その分問題も多いので数をこなすことで自然と身につけることができます。
大問5(工)
大問5は総合原価計算や標準原価計算、直接原価計算や間接原価計算など工業簿記の至る範囲から出題するのでピンポイントで対策するのが難しいです。
その分問題自体が難化することはあまりなく、広く学んでおけば対応できるので全体を通して分からないところが無いようにしておきましょう。
特に原価計算には〇〇原価計算と付くものが非常に多く、その違いを抑えるだけでも高得点に一気に近づけますよ。

簿記2級を学習するにあたって気を付けること!
簿記2級は努力次第で独学合格も可能ですが、以下のような場合はなかなか独学では厳しいかなと思うこともあります。
それぞれの状況毎に対処法を書いていこうと思います。
簿記初心者が3級を飛ばすのは無謀
筆者の周りでもたまにいらっしゃったのですが、簿記は上位資格であっても下位試験の合格実績が無くても受けることが可能で、そのため、簿記も事務職も未経験の初心者であるにもかかわらず3級を飛ばして行き成り2級を受けようとしていた方を見てきました。
中にはストレートに合格できる方もいらっしゃいましたが、結構苦戦するようで合格率はかなり低かったかなと感じています。
時間が許すのであれば順番に3級、2級と受けて行った方が良いと筆者は思っており、どうしても1回で合格してしまいたい!と思う場合は3級と2級を同時に受けて保険をかけておく(簿記は1日の間に同時受験が可能です)といった受け方をするのが良いのではないでしょうか。
1ヶ月などの短期間で合格を狙う場合
簿記2級の勉強時間は200時間強なので、1日あたり10時間程勉強時間を確保できるのなら1ヶ月で合格を狙うのも不可能ではありません。
しかし学校や仕事があると実質この時間確保は無理であり、簿記の専門学校に通っている場合や経理職として働いている場合に限られてしまいます。
急ぐ理由がないのなら3ヶ月ほど余裕をもって勉強するほうがよいです。

体調管理は怠らない
どんなに知識があっても体調を崩してしまっては本番に全力を発揮することは難しいです。
また、試験直前でなくて学習期間中であっても、その間勉強できなくなるのでスケジュールが大きく狂ってしまいます。
もちろん時期によって体調を崩しやすい時期もあるとは思います。
しかし、試験前1週間は学習以上に体調管理に気を使い、徹夜しない・よく食べて寝るなどの規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
特にPCやスマホで学習することが多い方は注意です。
ブルーライトは眠りを妨げる効果がありなかなか寝付けないと言う状況を生んでしまうのでこれらのデバイスの使用はほどほどにしましょう。

簿記2級におすすめテキストと使い方
それではあらためて、日商簿記2級を取得するために必要なテキスト選びに入りましょう。
おすすめのテキストや、テキストを選ぶ際の注意点として、一番大事な事は自分に合ったテキストを使うことです。
勉強する段階でまったく予備知識がないのか、はたまた、経理の経験はあり、基礎的な知識はあるのかといった状況を考慮した上でじっくりと選びましょう。
筆者の場合は経理の経験が半年ほどあり、簿記3級を持っていたので基礎知識はあると判断し、参考書は具体的な取引を図で書いて分かりやすく紹介している「スッキリわかるシリーズ」を、問題集は時間をかけて多くの問題を解きたかったので「合格トレーニング」を選びました。
スッキリシリーズの良いところは他の参考書と異なり、単なる文字の羅列ではなく、ストーリーに沿って簿記の仕分けが入ったり、必要な知識が登場したりするため印象に残りやすくすぐに思い出せる点にあります。
簿記は勘定科目が多く、いつの間にか仕訳を暗記してしまおうと言った思考になりがちですが特に問1の仕訳問題では暗記だけで挑むと引っかかります。そこでエピソードを交えて覚える事でちょっとした表現の違いからも違和感に気付けるようになります。
他にも良い点として論点ごとにまとめてあり、問題集を解いていく上で分からないところに出くわした際、復習もすぐに該当箇所まで読み返せる点にあります。
目次の欄において一目でわかりやすいようになっているため、辞書的な意味で利用することも可能となっています
合格トレーニングに関しては問題が多いところがなんといっても魅力的です。
簿記の得点は解いた問題数に比例して上がっていくと言っても過言ではありません。
もちろん過去問も大事で、過去数回分解くことが望ましいですが、それだけでは得意分野、不得意分野が見えてこないこともあります。
そんな時に役に立つのがこの合格トレーニングであり、問題数の豊富さは他の問題集の比ではありません。
また、こちらも分野ごとに問題が設定されており、しかも出版社も分かるシリーズと同じTACなので問題で分からない点があれば簡単に参考書に立ち返ることが可能となっています。
問題ごとに重要度が★~★★★まで分かれており、時間が無い場合は取り敢えず★★★だけ解くようにします。
その中で不安な分野、正答率が低い分野が出てくると思うので、その箇所だけ重要度が★~★★の問題を解いていくことでいつの間にか弱点がなくなっています。
ここで紹介した以外の別のテキストがTAC内からも、それ以外の出版社からも色々出てはいますが、筆者が使った感覚ではこれが一番すんなり学習できたように思えます。(個人差があるので一度各自で目を通してみてください。)
まずはざっとテキストを通読
最初にするべきことは購入したテキストを最初から最後までざっと読んでみます。
その際、分からないところがあっても100%理解しようとしたり覚えたりする必要もなく、また問題集に取りかかる必要もこの段階ではありません。
参考書の巻末問題に関しては解けそうなら解いてみても良いですし、分からないなら答えを直ぐに見てしまって、「あ~こんな風に解けばいいのか」とざっくりとした理解をするようにしましょう。
テキストが終わったら問題集の答えを見ながら解く
テキストを一読したら問題集に取り掛かるわけですが、テキストに載っている問題は基本的で簡単な物ばかりである一方で、問題集の問題は過去問由来の高難易度の物もあります。
特にテキストをさっと読んだくらいで太刀打ちできるわけがないので答えを見ながら解いていきましょう。
特に財務諸表を作る問題などでは細かな仕訳がいくつもあるので一つ一つ丁寧にあっているか確認しながら進めていくのがおすすめです。
2週目は少し厳しく
問題集が1週終わったら2週目に入りますが、2週目は厳しめに答えを見ずにやる、制限時間を設けて解くなどをしてみましょう。
1度やっている問題だと答えをぼや~っと覚えていることもあり、どうやってこの数値を導くんだっけな・・・と答えから筋道を探そうとすることもありますが、そのプロセスが大切です。
思考の順序を組み立てられるようになれば本番にもつながる実力が得られるので試行錯誤して解き方をマスターしていきましょう。
繰り返し間違える場合は
2週3週やっても同じところを間違えてしまう、なかなか考えが思い浮かばないという事もあるかと思います。筆者も特に商業簿記の株式関係が苦手で躓いていました。
分野によっては苦手意識を持ってしまい過去問を解いていても嫌悪感から筆が進まなくなってしまう事もあるかもしれません。
その対策として苦手分野をまとめた要点ノートを作るのが良いです。
多分人によって苦手箇所は分かれてきますが、何回も問題集を解いていればその箇所は絞れて来るはずです。逆に言えばその箇所を洗い出し、そこだけ応急手当のごとく処置してしまえば良いだけです。
そしてそのノートを試験当日にも持ち込み直前で頭に再度叩き込む、テストが始まったらその問題だけ先に解いてしまう。これで乗り切れる確率がぐっと上がります。

おすすめの問題集の使い方
先ほど紹介したTACの合格トレーニングには問題の上に3つのチェック欄があります。
そこに自分なりの記号を付けると復習がしやすくなります。筆者の場合は以下のようにしました。
- 〇・・・1発正解。
- △・・・計算は違ったけど、考えは合っていた。一部答えを見た。
- ×・・・答えを見ても分からなかった。
こうすることで二度目に見返した時にどこを重点的にやればいいかわかり、問題集を解く段階で弱点を発見することが可能になります。
簿記2級対策として、通信講座・スクールはアリなのか
初心者でも急ぐ理由があって短期間で合格したい、社会人で疲れてはいるものの何とかしてモチベーションを持っていきたい、そう思っている方には一つの手段として通信講座やスクールがあります。
通信講座では初心者が3級と2級を同時に合格するコースが用意されていたり、スマホに講義をDLし、通勤時間や休み時間に勉強できたりする環境も整っています。
最後に通信講座は利用すべきなのかどうかをちょっと触れて締めにしようと思います。
簿記2級をテキストだけで対策する場合
まず、テキストだけを使用して勉強することのメリットデメリット、そして向いている人の特徴です。
メリット
- 費用が安くなる
- 本1冊持ち運んで手軽に勉強できる
デメリット
- 分からないところがあると解決までに時間がかかる
- 間違って覚えてしまうこともある
- 何回も合格できないと費用が掛かる
向いている人
テキストだけの勉強で簿記2級に合格するのはぶっちゃけ言ってしまうと少し難しくなりつつあるかなと感じています。
しかし絶対無理と言うことは無く、しっかりと勉強の基礎が身についており自分でスケジュール等のコントロールもできて分からないところはネットや人づてに聞いて解決できる方、またある程度の経理に関する前提知識を持っている方はまずはテキストから挑んでみても十分合格できるのではないかと思います。
通信講座やスクールは全員に分かるように丁寧な解説をしていることも多く、その時間をむしろ苦痛に感じてしまう方がいることも事実なので、自信がある方はまず一回独学で挑んでみましょう。

簿記2級に通信講座を用いる場合
次に通信講座を受ける場合のメリットデメリットなどを見て行きましょう。
メリット
- 分からないところは直接聞くことができる
- 板書を写すなどの過程を通し解き方の手順等も定着する
- 通学であれば周りにも受験者がいるためモチベーションにつながる
デメリット
- それなりに費用が掛かる
- まとまった時間を確保する必要がある
向いている人
向いている方は主に勉強の習慣があまりついていない方や簿記に関する知識が曖昧な方、また、簿記3級を持っておらず0からスタートを考えている方も通信講座の利用はおすすめです。

特に簿記2級は範囲が広く連結会計や工業簿記といった新しい概念が多く独学だけだと理解できずに終わってしまう可能性もあります。
実際合格率10%の時などは下手したら難関大学の高確率よりも低くその難しさはお分かりいただけるかなと思います。
受講代が高いから!と渋り続けると何度も受験する羽目になり時間もお金も膨大にかかってしまう事態に陥るので無理だと感じたら潔くスクールを利用しましょう。
個人的にはフォーサイトがおすすめです。
理由としては大手スクールが10万円前後する中で、半額以下の3~4万円ほどあれば受講できる点、加えてテキストのクオリティが非常に高い点が挙げられます。
教材の内容は動画については以下の記事で実教材を用いて紹介しているので、あわせてご覧ください。
その他にも色んなスクールが講座を開いており、下記記事ではそれぞれを比較しつつ最後にはおすすめのところも教えているので興味がある方は是非一度覗いてみてください。

日商簿記2級の勉強方法まとめ
本記事をまとめると・・・
- 未経験者が独学で合格するのは至難の業!
- 勉強慣れしていない方は素直に通信講座がおすすめ
- 特にフォーサイトはクオリティが高く合格率も高い!
最後になりますが、簿記2級までは決して独学でも取れない資格ではありません。
2級を持っていて良かったなと思う局面は今までたくさんあったので、自分のキャリアを見直したい方や、さらに多くのことに挑戦したいという方は是非合格を狙ってみてください。



簿記とFP、情報処理技術者試験を多数保有。現在は宅建士と診断士に挑戦中!
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