[日商簿記2級(商業簿記)]その他有価証券[無料講座・例題付き!]

2021年7月19日

電卓

今回は日商簿記2級におけるその他有価証券について学習します。

チョロ
チョロ
有価証券の中のその他有価証券って何でチュ?
キュー
キュー
相互持合株式(お互いの会社の株式を持ち合う事)とか、特殊なケースやな

その他有価証券

その他有価証券はいずれは売却する物なので時価で評価します。

しかし、売買目的有価証券と異なりすぐに売却するわけではありません。

したがって評価差額は原則損益計算書には計上しません。

なお、評価差額の処理方法は全部純資産直入法と部分純資産直入法といった2つの方法がありますが、そのうち2級は全部純資産直入法を学習します。

キュー
キュー
部分純資産直入法は簿記1級でやるで

その他有価証券

①×1年4月1日 業務提携のため、D社株式500株を1株100円で購入し、代金は現金で支払った。

②×2年3月31日 決算日を迎えた。D社株式の時価は45,000円であった。なお、全部純資産直入法を採用している。

③×2年4月1日 翌期首において洗替えを行う。

④×3年3月31日 決算日を迎えた。D社株式の時価は58,000円であった。なお、全部純資産直入法を採用している。

①その他有価証券の取得

その他有価証券を取得した場合は、その他有価証券(資産)を増加させます。

この処理は何度もやってきたので大丈夫かと思います。

取得原価は@500円×100株=50,000円です。

借方 金額 貸方 金額
その他有価証券
(資産の増加↑)
50,000 現金
(資産の減少↓)
50,000

②評価額が下がった時

全部純資産直入法では、評価差額をその他有価証券評価差額金(純資産)で処理します。

今回のケースではその他有価証券の価格が5,000円減っているため、その他有価証券(資産)を5,000円減らし、相手科目はその他有価証券評価差額金(純資産)で処理をします。

借方 金額 貸方 金額
その他有価証券評価差額金
(純資産の減少↓)
5,000 その他有価証券
(資産の減少↓)
5,000

③洗替え処理

その他有価証券は洗替法によって期首には取得原価に振り戻します。

借方 金額 貸方 金額
その他有価証券 5,000 その他有価証券評価差額金 5,000
カズ
カズ
あくまで貸借対照表に載せる処理なんだね

④評価額が上がった時

翌年、時価が上がった場合の処理も確認しておきましょう。

上がった場合は時価と取得原価の差額分である8,000円分その他有価証券を増やし、相手科目はその他有価証券評価差額金で処理します。

借方 金額 貸方 金額
その他有価証券
(資産の増加↑)
8,000 その他有価証券評価差額金
(純資産の増加↑)
8,000
スポンサーリンク

その他有価証券・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[未払金][その他有価証券][その他有価証券評価差額金]

問1

×2年10月1日 業務提携のため、福井商事の株式500株を1株あたり200円で購入し、代金は月末に支払うこととした。

借方 金額 貸方 金額

問2

×3年3月31日 決算日を迎えた。決算日における福井商事の1株あたりの時価は230円である。

なお、その他有価証券の評価は全部純資産直入法を採用している。

借方 金額 貸方 金額

問3

×3年4月1日 翌期首を迎えた。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

その他有価証券・まとめ

今回はその他有価証券について学習しました。2級では全部純資産直入法しかしないため、純資産の科目を使う点のみ注意しておきましょう。

チョロ
チョロ
他の有価証券よりは比較的簡単そうでチュ!
キュー
キュー
期首の洗替も忘れんようにな

次回は利払日以外の公社債の売買について学習します。


スポンサーリンク