[日商簿記2級(商業簿記)]支配獲得日の連結・部分所有の場合[無料講座・例題付き!]

電卓

今回は日商簿記2級における支配獲得日の連結・部分取得の場合について学習します。

チョロ
チョロ
株式を50%以上取得すれば子会社ってことは、70%のときとかはどうやって処理すれば良いんでチュか?
キュー
キュー
そういったパターンは部分所有って言うんやで

支配取得日の連結・部分所有

別会社の株式のうち、50%以上取得できれば実質支配を獲得したといえます。

前回は100%の場合といったスタンダードな形式でしたが、70%だけ取得したなど中途半端な場合も十分考えられます。

このように部分取得した場合についての仕訳も、例題を通して確認してみましょう。

ひまわり商事㈱は、×3年3月31日にいちご商事㈱の発行済株式(I社株式)の70%を4,200円で取得し、実質的に支配した。

この時の連結修正仕訳を示し、連結貸借対照表を作成しなさい。

部分所有の場合の処理

今回の場合のように、親会社(ひまわり商事㈱)が子会社(いちご商事㈱)の議決権(株式)のすべてを取得していない場合でも、100%取得した場合と同じ手順で連結貸借対照表を作成します。

1.親会社と子会社の貸借対照表を合算

ひまわり商事㈱といちご商事㈱の貸借対照表を合算します。

2.投資と資本を相殺消去

親会社であるひまわり商事㈱が所有するいちご商事㈱の株式(I社株式)と、いちご商事㈱の資本のうち、ひまわり商事株の所有割合分(70%)を相殺します。

  • 資本金:4,500円×70%=3,150円
  • 利益剰余金:1,500円×70%=1,050円
借方 金額 貸方 金額
資本金 3,150 I社株式 4,200
利益剰余金 1,050

また、ひまわり商事㈱以外の株主の持ち分は、非支配株主持分といった勘定科目を用いて振り替えます。

  • 資本金:4,500円×(1-70%)=1,350円
  • 利益剰余金:1,500円×(1-70%)=450円
借方 金額 貸方 金額
資本金 1,350 非支配株主持分 1,800
利益剰余金 450

この2つの仕訳を合算することで、

借方 金額 貸方 金額
資本金 4,500 I社株式 4,200
利益剰余金 1,500 非支配株主持分 1,800

となります。

チョロ
チョロ
結局のところ、子会社の資本金は全額消えるってことでチュね!

3.連結貸借対照表の作成

これより、連結貸借対照表は以下の通りです。

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支配獲得日の連結・部分取得・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

P社は当期末(×4年3月31日)にS社の発行済み株式の60%を18,000円で取得し、子会社とした。

次の[資料]にもとづき、支配獲得日の連結貸借対照表の作成に必要な連結修正仕訳をしなさい。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[P社株式][S社株式][資本金][利益剰余金][非支配株主持分]

[資料]P社とS社の貸借対照表

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

支配獲得日の連結・部分取得・まとめ

今回は支配獲得日の連結・部分取得について学習しました。非支配株主持分の計算方法をしっかりと押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
なかなか計算がややこしいでチュ
キュー
キュー
とりあえず子会社分の資本は全部相殺するってところを押さえておこう!

次回は支配獲得日の連結・投資消去差額が発生する場合について学習します。


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