[日商簿記2級(商業簿記)]支配獲得後1年目の連結・子会社の当期純損益の振り替え[無料講座]

2021年9月26日

電卓

今回は日商簿記2級における支配獲得後1年目の連結・子会社の当期純損益の振り替えについて学習します。

チョロ
チョロ
今期は子会社からも結構収益が上がってるでチュ!
キュー
キュー
非支配株主持分があるときはその割合に従って分配する必要があるで

支配獲得日後1年目の連結・子会社の当期純損益の振り替え

連結財務諸表を作成するにあたって、親会社と子会社の個別財務諸表をそのまま合算すると連結財務諸表に子会社の当期純利益の全額が計上されます。

子会社株式100%を持っていれば問題ないのですが、それ以外の場合は非支配株主持分に振り替えなければなりません。具体的に例題を通してみてみましょう。

ひまわり商事㈱はいちご商事㈱の発行済み株式(I社株式)の60%を取得し、実質的に支配している。いちご商事㈱の当期純利益は600円であった。

当期の連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳(子会社の当期純損益を振り替える仕訳)を示しなさい。

子会社の当期純損益の振り替えの仕訳

今回のケースでは、いちご商事㈱(子会社)の当期純利益が600円、非支配株主持分割合が40%(100%-60%)なので、240円(600円×40%)を非支配株主持分に振り替えることとなります。

なお、仕訳は非支配株主持分当期変動額と言った科目を用いて処理します。

キュー
キュー
連結株主資本等変動計算書を作成しない場合は非支配株主持分だけでええで

相手科目としては、非支配株主に帰属する当期純損益を用います。

これより連結修正仕訳は以下のようになります。

借方 金額 貸方 金額
非支配株主に帰属する当期純損益 240 非支配株主持分当期変動額 240

非支配株主に帰属する当期純損益の連結損益計算書上の表示

非支配株主に帰属する当期純損益は、借方の金額と貸方の金額を相殺して連結損益計算書に計上します。

なお、非支配株主に帰属する当期純損益が借方残高の場合、親会社にとっては利益の減少を表しますが、非支配株主にとっては利益の増加を表すため、連結損益計算書上は非支配株主に帰属する当期純利益として表示し、当期純利益から減算します。

非支配株主に帰属する当期純損益

240円

連結損益計算書

・・・ ・・・
当期純利益 ××
非支配株主に帰属する当期純利益 △240
親会社株主に帰属する当期純利益 ××

逆に、非支配株主に帰属する当期純損益が貸方残高の場合は親会社にとっては損失の減少を表す一方で非支配株主にとっては利益の減少(損失の増加)を表すので連結損益計算書上は非支配株主に帰属する当期純損失として表示し、当期純利益に加算します。

非支配株主に帰属する当期純損益

240円

連結損益計算書

・・・ ・・・
当期純利益 ××
非支配株主に帰属する当期純損失 +240
親会社株主に帰属する当期純利益 ××
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支配獲得日後1年目の連結・子会社の当期純損益の振り替え・まとめ

今回は支配獲得日後1年目の連結・子会社の当期純損益の振り替えについて学習しました。

非支配株主に帰属する当期純損益が借方に来るか貸方に来るかで損益計算書上の項目が変わるのでしっかりと押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
非支配株主に帰属する当期純損益が借方なら、損益計算書上は非支配株主に帰属する当期純利益にしてマイナスするでチュ!
キュー
キュー
非支配株主に帰属する当期純損益が貸方なら、損益計算書上は非支配株主に帰属する当期純損失にしてプラスやな

次回は支配獲得後1年目の連結・子会社の配当金の修正について学習します。


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