[ITパスポート試験]独学で一発合格するための勉強方法!初心者や社会人が効率的に勉強するには過去問がカギ!

ITパスポートは情報系の国家資格の中で最も目指しやすい資格です。
そのため、ゴリゴリのIT系企業に勤める方やプログラマ、システムエンジニアと言ったエンジニアの方にとどまらず、PCやネット、IT機器を使うなら独学で誰でも狙える資格です。
こう言ってしまうと「なら簡単じゃん!」と高を括って舐めてかかる方もいらっしゃいます。
しかし、実際に受験された方を見ていると、以下のような意見も見られます。


ITパスポートは簡単と聞くものの、れっきとした国家資格であり、合格率は4~5割と受験者の半分以上は落とされる資格です。
しっかりと対策をしておかないと、当たり前のように落ちるので、今回は痛い目を見ないためにも1発でITパスポートに合格できるための勉強方法をご紹介します。

ITパスポートについて
最初にITパスポートに関する情報をサクっとまとめます。
ITパスポートの概要
まずはITパスポートがどういった試験か概要を知っておかないと対策の立てようがありません。
具体的な難易度や合格率、必要な勉強時間などを知って初めてスケジュールが立てやすくなったり戦略を立てられたりできるようになります。
それらの情報に関しては以下のページにすべてまとめてあるので、試験を良く知らない方はご一読ください。

メリットなどを知っておく
次に、学習の動機づけとしてメリットも押さえておくことが重要です。
取得することでどのようなメリットが得られるかが明確化され、モチベーションの維持にもつながります。結果として挫折する可能性もガクっと下がるのであらかじめ知っておきましょう。
また、ITパスポートは転職にも強いと思われている方も多いと思います。筆者の方で実際にどれくらい求人があるのかといった事や、就職に活かすために必要なことなども別途まとめた記事もあるので、あわせてご覧ください。

初心者や社会人でも独学可能?
ITパスポートは比較的簡単な資格なので、勉強に慣れていない方やIT未経験などの初心者、忙しい社会人の方でも独学は目指せます。

同じIT系国家試験の基本情報や応用情報は専門性が高まるため、とっかかりとしてもITパスポートから始めることはおすすめです。
ITパスポートに合格するためにはスケジューリングが大事
試験を制する人というのは単に頭が良い人ではなく、しっかりとスケジュールを立て、モチベーションを維持して継続できる人です。
そのためにはどういったスケジュールを組んでいけば良いかまずは触れていきます。
試験は任意のタイミングで受けられる
ITパスポートは他の情報処理技術者試験と異なり、任意のタイミングで何回でも試験を受けることができます。
ただいつでも受けられるとなると、「また今度でいいや」を繰り返してしまい結局いつまでたっても受けず終いとなってしまいます。
そうならないためにもいつまでに受けて絶対合格するんだ!という強い意思を持つ必要があります。
筆者のおすすめとしてはこの試験に合格したいと思い立ったらその時点(この記事を読んだ時点)から丁度2ヵ月後を受験日として申し込んでしまいましょう。
なぜ2ヵ月かは平均的な試験に必要な勉強時間からの逆算です。

勉強時間は大体50~100時間
ITパスポートは大体初学者が0から勉強を始めて50~100時間で合格できると言われています。
どんなに忙しい社会人でもよほどブラック企業でない限り休み時間を使ったり通勤・帰宅時間・寝る前や朝の時間を使って1日1時間は勉強時間の確保が可能だと思います。
そうすると仕事があるときは1日1時間、休みの日は少し多めに1日2時間程頑張れば2ヵ月で100時間は勉強の確保が可能となります。
実際に筆者が1発で合格した時のスケジュール例などは以下の記事にまとめてみました。
スケジュール管理アプリを活用する
勉強の進捗管理アプリにStudyPlusと呼ばれるアプリがあり、教育アプリランキングでも常に上位となっています。

非常に使い勝手がよく、おすすめできるアプリなのでぜひ使ってみてください!
使用方法に関しては下記にまとめています。

ITパスポートを勉強するときのモチベーションの保ち方
勉強したくても中々やる気ができない、最初は頑張る気で勉強していたのに徐々にやる気がそがれて行った・・・そういった経験がある方も多いのではないでしょうか。
今でこそ難関資格にチャレンジすることに悦びを覚えている筆者ですが、筆者も昔は全然資格が好きではなく、勉強のモチベーションを中々保てずに困っていた時期がありました。
そういった状況を打破する手段もいくつかあるのでそちらの点についても触れていきます。
無理なスケジュールは組まない
スケジューリングは大切とか来ましたが、無理なスケジュールの組み方は絶対にしてはいけません。
例えば1日10時間ぶっ通しでやる、寝る時間を潰して勉強する等と言った組み方です。
こういった組み方を続けるとストレスになり勉強自体が嫌いになってしまいますし、無理を続けると体に負担をかけて頭の働きも鈍くなり逆効果です。
生活に支障をきたさないよう、もし1日1時間の確保が難しいようなら1日30分にする等自分のペースに合わせてスケジュールを組むようにしましょう。

とにかく継続することが大事
継続は力なりとはよくいったもので、たとえ5分だけでも、1問だけでも良いので解くようにしましょう。
0の日を作ってしまうとせっかくついた勉強の習慣がなくなってしまい、また必死に覚えた内容も抜けて行ってしまいます。
プロのミュージシャンはどんなに忙しいときでも1日最低5分は楽器に触れるとよく言うように、資格を取るためにも最低5分は問題に触れ途切れないようにしましょう。

毎回毎の小さな目標を持つ
ただただ問題を解く、時間をかけるだけでは無駄に時間が経って行ってしまいます。
最終的な目標をまずは立てて、次に目前の目標を立てるようにしましょう。
最終的な目標としてはIパスに受かる事はもちろんとして、毎回毎にもその合格を達成するための目標を立てます。
具体的には以下のような感じです。
- 今日は進数変換をしっかりできるようにする
- 次回の模試の点数で5点上げる
- 曖昧だった語句の意味を押さえる
このように、各回ごとにちょっと頑張れば達成できるような目標を作っておき、それをクリアしたら次の目標を立てる・・・を繰り返すことで最終的な目標にもいっそう近づくことができるようになります。

人と意見を交換する
学習の質を向上させるためには学習ピラミッドを頭に入れておくと良いです。
具体的には以下のような感じで、%は定着率の高さを表します。
- 講義を受ける(5%)
- 資料や書籍を読む(10%)
- 視聴覚(20%)
- デモンストレーション(問題を解く)(30%)
- 他者と議論する(50%)
- 自ら体験する(75%)
- 他者に学んだことを教える(90%)
この事からも、実際に勉強したことを人に教えることで自分自身にもよりいっそう定着することが分かります。
当サイトでも最も定着率の良い「他者に学んだことを教える」ことができるよう、また、分からないところを人に聞けるよう掲示板を用意したり、相互教育の場を設ける取り組みを行っております。
勉強の役に立つと思うので、ぜひ活用していただきたく思います。

ITパスポートの全体的な傾向
最初にIパスの全体的な傾向について紹介します。
Iパスには足切りがある?
まず、Iパスは全体で600/1,000点、つまり約6割取れれば合格ですが、加えてそれぞれの分野でも1,000点中300点以上取らなければいけないと言った制約があります。
テクノロジとマネジメントが満点でもストラテジが300点未満だった場合、全体では600点越えで合格のはずが、1分野基準に満たないため不合格となってしまいます。
そのため各科目が足を引っ張らない様に、平均的に学習していく必要があります。

過去問対策だけで受かるって本当?
情報処理技術者試験は過去問の流用が多いため、過去問を解いたら解いた分だけ点数が上が傾向にあります。
技術・特にITと言うと最新技術が重要視される傾向にありますが、意外と10年以上前の問題からの出題も多いです。

したがって、過去問の対策だけで受かることは可能です。
しかし、情報系の大学を出ていたりプログラマ・SEなどIT関連の仕事をしていないと、わからない用語が多い中での暗記となりリスクもあります。
テキストを読んでいれば答えられることも多いので、不安な方はテキストも用意しておきましょう。
問題集に限っては、過去問があれば十分なので予想問題集などは必要ありません!

ITパスポートの分野別対策方法!覚えることは?
Iパスにはテクノロジ、マネジメント、ストラテジと言った3つの分野があり、それぞれ学習内容も大きく変わってきます。
一つ一つに対策法があるので、その辺について詳しく掘り下げていこうと思います。
テクノロジ対策
テクノロジは試験全体の45%を占めており全体の得点にも直結しやすい分野です。範囲が広く覚える事も多いですが、過去の問題を見ていると傾向が見えてきます。
数学要素が多く、基礎理論・プログラミング・ハードウェア・ソフトウェア・ネットワーク・セキュリティ・データベース等出題範囲も多岐に渡ります。
ただしそこまで複雑な計算は無く、何通りかパターンが決まっているため問題集を2週3週すれば解き方も暗記できてしまいます。

マネジメント対策
マネジメントではサービスマネジメント・プロジェクトマネジメントと言った期間内にどういった工数を割り当てればうまく回るか、お客さんに対してどういった対応を取るべきかを主軸に考えて問題を解いていきます。
テクノロジ程ではないにしろ、簡単な計算問題をよく解かされます。

ストラテジ対策
ストラテジ系は企業活動・法務・経営学・法律の観点から問われることが多く、どのような戦略があるか、法律上どのような規制があるか等暗記しなければいけない内容も多くなっています。
このため理系の方はストラテジが苦手!という方も良く見てきたので、特に畑違いの方はストラテジを重点的に対策すると良いでしょう。

ITパスポートの勉強の流れ
本題の勉強の流れについて詳しく見て行きましょう。
テキストをざっと流し読み
まったくIT系の実務が無い、知識がない、という方はまずはテキストをざっと最初から最後まで流し読みしてください。
1度目で理解できることはまずありえないので分からないことだらけでもまったくめげる必要はありません。
大事なのは最後まで読み通す事、そうすることで2回目にテキストに出てきた単語を見たときにぼや~っと「何か見たような見なかったような・・・」と言った状況になるので、そのページを開いてみて覚え直して、それを繰り返していきます。

問題集で力を入れる
先述の通り、Iパスは過去問の流用が多く問題を解いた分だけ実力アップにつながります。
そのためメインで使うのはテキストよりも問題集の方になるかと思います。
ひたすら解いて苦手分野を洗い出し、分からなければテキストに振り替える、そういった作業で充分です。
また、プレテストなどをしてみて最初点数が低くてもここでもめげてはいけません。
最初点が低いのは当たり前で皆さんが通る道なので、そこから反復で点数を上げていくことが大事ですよ!
ある程度の実力がある人は問題集から入るのもアリ
もともと情報系の大学や専門学校を出ている、IT企業に勤めていた経験があると言ったアドバンテージがある方はテキストをすっとばして問題集から入るものアリです。
知り合いの方でもIT企業の方はテキストを買わず、問題集だけ回して余裕で合格しており、ほとんどの単語を知っていたためテキストを買う必要性を感じなかったと言っていました。

当サイトでもインプットに関しては独学用のページを随時作成中です。まだ作成途中ですが興味のある方は利用してみてください。
試験本番で気を付ける事
次に、本番で気を付けておくことを紹介します。
CBT方式に慣れよう
ITパスポートはComputer Based Testingと呼ばれるコンピュータ上で行われる形式のテストです。
そのためペーパーテストに慣れてしまっていると行き成り面食らうことがあります。そのことに留意して、他の試験とは違うことを頭に置いていくと当日パニックにならずに済みます。
また、後ほど紹介する通信講座では模試だけを取り扱っているところもあり、CBT方式に触れることもできます。不安な方はあらかじめ一度受けておくと良いかもしれませんね。

時間配分について
ITパスポートは100問を120分で解くため意外と時間の面でシビアです。

1度躓いてしまうと焦ることになり後半にも響くので分からない問題があれば飛ばしてあとから戻ってくるようにしましょう。
CBT方式でもちゃんと前に解いた問題には立ち返ることができるので、その点はご安心ください。
おすすめのテキストは?
あらためて、テキストに関しておすすめの物を紹介していきます。
おすすめの参考書はニュースペックテキスト
おすすめの参考書はニュースペックテキストです。
amazonでもベストセラーになっており、基礎をしっかり攫っているので体系的に学習できておすすめです。

問題集
問題集に関しては色々ありますが、筆者はITパスポート試験ドットコム様の過去問道場を利用することをおすすめします。
こちらのサイトでは問題を解くことでどこを間違えたのかを記憶してくれるため、使い勝手がよく、お金もかからない、スマホ1台あれば良いと良い事尽くめです。

その他のテキスト
その他のテキストに関しては色々な条件を元に比較した記事があるのでご覧ください。

ITパスポートの通信講座に関して
ITパスポートは人気資格の為、講座を開講しているスクールもたくさんあります。
タイトルには独学でと書いていますが、中には通信講座を利用してみたいと感じている方もいらっしゃるかなと思いこちらについても少し触れておこうかなと思います。
まずは独学でやってみよう
スクールたくさんありますが、まずは独学で勉強してみることをおすすめします。
スクールは大抵1万円程で受講できますがそれでも割高感が否めません。
先ほどの過去問道場でしっかりと対策をし、過去問を100%理解すればまず落ちることは無く、費用も実質試験代だけに抑えられます。
短期間で合格したいときは是非利用しよう!
どうしても過去問だけではできなかった、根本的に理解できない、会社の昇進試験の要件で急がないと間に合わない!という場合は講座を利用するのも勿論アリです。
もし通信講座を利用するなら、価格とアプリの使いやすさの観点から、スタディングがおすすめです。
他の通信講座についてもまとめたので、気になる方は覗いてみてください。

まずは無料で勉強してみよう!
ここまで、勉強方法や合格に必要な知識について触れてきましたが、本格的に勉強を始めようとするとお金もかかるし時間もかかるしでなかなか受験するかどうか決めかねる方も多いかなと思います。
実際に申し込んでテキストを読み始めてから自分には合わないと感じたり、難易度があわなくて挫折したりする方もよく見かけます。
そこでまず、ITパスポートがどのような試験なのか、どのような内容を学習するのかを事前に知っておく意味でも、無料で学習できるコンテンツを利用してみるのも良いかなと思います。
当サイトでも無料でITパスポートを学習することができるコンテンツを用意しているので、試験内容が気になる方は是非覗いてみてください!

ITパスポートの勉強方法まとめ
今回はITパスポートを独学で勉強する方へ向けてのアドバイスになりました。
ITパスポートは対策をしっかり立てて時間をかけて勉強し臨めば絶対に受かる!と断言できる資格で、加えて国家資格の為企業やユーザからの信頼もある資格です。
折角受けるのですから1度で合格できるように気合を入れて臨んでくださいね!



福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません