[ITパスポート試験]メリットやデメリットは?取っても無駄・意味ない・ゴミと聞くけど本当?
ITパスポートはIT系国家資格の中でも年々受験者数が増しており、今では毎年10万人前後が受験する資格です。
筆者も数年前に受験し合格しましたが、合格してから今までこの資格で得られた知識が役に立った場面が多々ありました。
でもそのことを人に話すと以下のような反応をされることが多いです。
そこで今回は、このITパスポートを取得したことで得られたメリットについてご紹介できればと思います。
ITパスポートを取得しようと考えている方は、参考にしていただければ幸いです。
ITパスポートを取得することのメリット
メリットは大きく分けて以下の5点だと感じています。
ITをはじめとする基礎知識を得られる
近年ではコンピュータウイルスに関する話題やセキュリティ関係での情報流失事件が後を絶ちません。
どういった経緯で情報が流失してしまうのか、情報機器をどうしようすべきなのかと言った基礎的な知識を学ぶことでリスク管理が可能になり、会社や自分自身を安全に守れるようになります。
筆者の勤めていた企業でも特に年配の方はメール操作に慣れず、すぐに怪しいメールを開いてしまう事もありました。
それらの行為があらためて「危険である」と知れる良い機会ではないでしょうか。
マネジメント・ストラテジといった社会人に必須のスキルも得られる。
ITパスポートは情報セキュリティ・ネットワーク・データベースなど、ITに係る知識を学ぶだけではありません。
企業コンプライアンスや法令、リスク管理など社会人として生きていく上で必要不可欠な知識を身に着けることが可能です。
多くの分野を学ぶことで、多角的な視点からこの情報化社会を生き抜く力を身につけることができます。
特にSWOT分析や3C分析と言った経営知識、財務諸表の読み方や損益分岐点の計算方法など財務・会計の知識は業務にそのまま使用できます。
また、簿記等の資格を狙う場合にも、ITパスポートで得た知識をそのまま生かすことができます。
国家資格で永久的に有効
ITパスポートは国家資格であり知名度が高く、さらに一度取得すれば一生涯有効な資格です。
定期的な継続料や講習を受けなくてよいので精神面でのストレスも少なく、安心して別の事に注力できます。
CBTに慣れることができる
ITパスポートはCBT方式(Computer Based Testing)と呼ばれる形式の試験であり、コンピュータ上で行われるため他の筆記試験とは勝手が違ってきます。
このCBT形式は慣れないと混乱してしまうことも多く、なぜわざわざこんな形式で試験を受けないといけないの?と疑問に思う方も多いかもしれません。
しかし、CBT形式の試験にはITパスポートだけではなく、就職や転職の際に多くの方が受験するであろうSPI試験もあり、こちらは避けたくても避けられない場合もあります。
形式は非常に似ているので、SPIの練習として受ける、と言った点でも良いです。
転職にももちろん有利!
資格はやっぱり昇進や転職に活かしたいものですよね。
筆者もITパスポートの試験がどれくらい有利に働くか気になることがあり調べてみた経験がありますが、色んな業界、業種で人気があり求人数も多くなっていました。
具体的な数値については別途、筆者が調べてみて記事を起こしたので、気になる方は合わせて目を通してみてください!
ITパスポートは意味ない?とっても無駄なゴミ検定と言われる理由は?
ITパスポートについて調べていると、取得しても意味ない、役に立たないといった意見が多く、挙句の果てにはゴミ検定とまで言われています。
なぜこのような扱いを受けるのかといった理由についても解説していきます。
難易度がそこまで高くなく、誰でも取れるため差別化できない
ITパスポートは合格率50%前後で、国家資格のなかでは相当高い部類です。
そのため簡単で、少し対策すれば合格できてしまう方も多いです。
合格する方が多ければ多いほど、希少価値もなくなり差別化できなくなってしまいます。
誰でも取れることから転職市場でもあまり評価されず、結果として役に立たなかったといった声を見られました。
基本情報の方がメジャーで、プログラミングも学べる
ITパスポートと同様、IPAが実施する国家資格として基本情報技術者試験が挙げられます。
こちらの方が知名度が高く、プログラミングを学べるため職場からの評価も高い傾向にあります。
基本情報以上は持っていると評価されることが多く、相対的に見てITパスポートが役に立たないと感じるケースも多いようです。
ITパスポートを取るべき人
ITパスポートは評価されずらいといったデメリットもありますが、人によっては取っておくとかなり有利になります。
特に以下のような方は、取得しておいて損はないでしょう。
中学生・高校生
中学生・高校生をはじめとする学生の方は、ITパスポートが役に立つことが多いです。
特に高卒で就職するつもりの方、情報系の短大や大学に進学する方は大きなアドバンテージになります。
IT業界未経験の初心者
IT業界にこれからチャレンジしようと考えている方も、持っておいて損はありません。
基本情報や応用情報ほどの難易度はないものの、短期間でとることができて、その業界に興味があることの意思表示になります。
プログラミングなどの難しい技術が必要ではない点からも、すぐに準備できるので忙しくても計画的に習得できます。
基本情報などの上位資格を受けようと考えている方
ITパスポートの知識はそのまま上位資格の基本情報技術者試験につながります。
また、ストラテジ分野では簿記試験につながる知識も得ることができます。
簿記も情報処理技術者試験同様、人気の高い資格なので、ダブルライセンスを目指してもよさそうです!
ITパスポートに合格するために
最後に、ITパスポートを効率よく取得するための方法をまとめておこうと思います。
勉強方法は押さえておこう
ITパスポートは簡単な資格で半分くらいの方が合格すると書きましたが、裏を返せば半分くらいの方は落ちてしまうという事です。
中には必死に勉強をしたはずなのに残念な結果に終わってしまった・・・という方も少なくありません。
ITパスポートは過去問からの出題が多い分対策しやすいですが、学習範囲は広く意外と勉強が間に合わなかったパターンも見受けられます。
まずはどれくらいのペースで勉強すれば良いか、計画を立てて勉強するのが良いでしょう。
学習コンテンツを活用しよう
ITパスポートレベルであればテキストを買ったり通信講座を受けたりしなくても、無料で合格できるコンテンツが充実していると言えます。
筆者自身ITパスポートは受験料と交通費以外払っておらず、非IT系の事務職からでも一発合格できました。
特にITパスポートドットコムさんは間違えた問題を保存してくれて良い演習ができるのでぜひ活用してみてください。
また、ITパスポートで問われる内容を事細かに解説したしかくのいろはと言う神サイトもあるので、こちらもあわせてご覧いただければと思います。
ITパスポートのメリット・デメリットまとめ
今回はITパスポートのメリット・デメリットに関して、実際に資格を取得して数年間業務に立ち会った筆者なりの感想をまとめてみました。
ITパスポートは良くも悪くも浅く広くビジネスでも活きるIT関連の知識を学べる国家資格で、大事なのは資格を取得することではなく、取得した後にどう活用するかと言った事になります。
人気資格なだけあり、持っている方も多いので、ただ持っている、で済ますのではなく、その資格をどう活かしたらよいかを常に考えて行動していきましょう。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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