[日商簿記2級]勉強時間は最短どのくらいで取れる?社会人が1ヵ月で合格できる?スケジュール例も紹介!

日商簿記2級を受験しようと思う場合、受かるために必要な勉強時間を知っておくことで、スケジュールを立てやすいです。
簿記2級はそれなりに難易度が高いですが、以下のように考える方も多いと思います。


合格者の平均勉強時間はどれくらいか、最短でどれくらいでとれるのかといった内容について、実際に簿記2級を持っている筆者が掘り下げて書いていこうと思います。
簿記2級の最短取得を目指している方は、参考にしてください。
日商簿記2級の勉強時間の目安
簿記2級の勉強時間として、大体200時間を求められる傾向が多いです。
日付換算すると以下のようになります。
簿記2級に無理なく合格するには、3ヵ月~6ヵ月必要
一般的に簿記2級は、試験日の3ヵ月~6ヵ月前に手を付け始めれば間に合うと言われています。
筆者が受験勉強を開始したのも簿記3級の合格発表を受けてから直ぐ初めて、学習期間は大体3ヵ月前くらいだったように記憶しています。
1日に1時間確保できるなら6ヵ月、2時間確保できるなら3ヵ月は準備期間として充てましょう。
1ヵ月で合格したい場合、1日あたり6時間は準備しておいた方が良いです。学生ならまだしも、社会人は難しいかもしれません。

最短1週間との声も!?
簿記2級合格者の声を見ていると、1週間ほどで合格できたという声もたまに耳にします。
しかし、簿記2級に初めて挑戦する方が1週間の準備期間で合格することは実質不可能です。
よほどの業務経験がある方か、再受験組なら可能かもしれません。
短期間で簿記2級の合格を狙う方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
簿記3級を持っていないとさらにかかる
上記の時間は簿記3級をすでに取得していることが前提となります。
もしいきなり2級を受ける!という場合は加えて50時間ほどかかることを念頭に置いてスケジュールを組みましょう。

社会人が3ヵ月で簿記2級合格を狙う場合のスケジュール例
では学習のスケジュールの組み方も確認してみましょう。
このペースは、実際に筆者が社会人として働きながら3ヵ月で取得したときのプランです。
1日2時間を少し上回るペースで勉強することを前提としているので、それ以上に時間が取れる方は短めに、逆に取れない方は長めに等調整してください。
申し込み締め切り日
申し込み締め切り日は試験の大体40日ほど前です。申し込みを忘れてしまうと次の試験まで4ヶ月ほど空いてしまうので絶対に忘れないようにしましょう。

※CBTになってからは常時試験が行われています。ペーパーテストに限定しての話と解釈していただければ幸いです。
インプット(試験3ヶ月前~70日前)
勉強は遅くても試験の3ヶ月前くらいには始めましょう。
まず初めにインプットすることが大事です。筆者は何事もアウトプットが一番大事と考えますが、そもそもインプットしたものが無ければアウトプットはできません。
ここでのインプットは参考書を一通りじっくり読み理解する時期です。
全体の勉強時間が200時間なら、そのうちの2割、つまり40時間はこの時間としてつぎ込みましょう。
日商簿記2級は今までやってきた商業簿記だけでなく、新登場する工業簿記にも時間をかける必要があります。
40時間の割合としては商業15時間、工業25時間として勉強するのが良いでしょう。

アウトプット・問題集1週目(試験70日前~1ヶ月前)
次にアウトプットです。
読んで理解した内容が本当にわかっているのかを確認する意味と、見たことない問題でも自分の頭で考えるための能力を養う最も重要な過程です。
問題集を解く時間を意味し、最低でも100時間はこの時間に費やしましょう。
問題集を解く1週目はゆっくりでいいのでこの時間にあててください。

総仕上げ・問題集2週目~(試験1ヶ月前~1週間前)
残りの60時間は総仕上げの時間になります。
この時期に2週目の問題集、過去問をやっていきます。
同じ問題集を2度解くとわかると思いますが、必要な時間が半分程になっているのではないでしょうか。
それは力がついてきた何よりの証拠であり自信をもって良いです。
この時期に大切なことは自分の力がついたことの確認、そして苦手を洗い出すことです。
総仕上げでは過去問を実際に解いて自分の実力を測りつつ、どこが苦手なのかといった苦手分野を見つけることに専念します。
そして苦手分野を見つけたら可能な限り徹底的につぶし、無理な点は要点ノートにまとめていきましょう。
これは一通りインプットとアウトプットが終わってからするものですが、この最終段階で思うように点が取れなくても落胆する必要は一切ありません。
なぜなら点が低いということは多くの分からないところを見つけられたことに他ならず、すべきことが分かったわけですから。
最後の1週間
最後の1週間は最も大事な期間であり、最も伸びる時期です。
筆者は3級の試験1週間前の過去問5回で全部70点以下、2級も試験1週間前の過去問5回で3回70点以下でしたが本番ではどちらも80点以上を叩き出せています。
焦らず慌てず諦めず、(筆者はこのことをトリプルAと呼んでいます。)最後の最後まで粘りながら分からない問題を3週4週し、弱点を潰していきましょう。

簿記2級に効率よく最短で合格するために
筆者は途中スクールを利用しおかげで1回の受験で合格することができましたが、中には何度受けても合格できない、500時間以上かけてもわからないという方も見てきました。
必要と言われている勉強時間をこなしても受からないのはなぜ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこにはしっかりとした理由があります。
時間より質を重視して勉強する
まず大事なのはただ勉強時間を重ねれば自然に点数が上がっていって合格ラインを超えるという考えは捨てましょう。
どんなに時間をかけても集中できない環境で、ながら勉強をしていては定着しません。
逆に勉強法さえ押さえてしまえば200時間どころか150時間ほどでも合格することは十分可能です。
その辺の詳しい勉強法に関しては以下にまとめてあるので是非ご一読ください。
また、簿記2級に限定した話ではありませんが学習全体の質を向上させる方法もあるのでこちらもあわせてご覧ください。

要領よく勉強すれば1ヵ月合格も可能
たまに簿記2級を1ヵ月で合格してしまいたいという質問も受けますが、まとまった時間が確保でき、もともと勉強に慣れている方であれば十分に可能です。
と言っても最低1日4~5時間ほどは確保したいので、それが可能かどうかで判断しましょう。
また経理の実務経験の有無や勉強に慣れているかどうかといった観点も加味されます。

独学が難しいと感じたらはスクールを
社会人でなかなか勉強時間が確保できない、独学だとだらけてしまって時間がかかってしまう、けど最短で合格したい!そんな思いを持っている方も多いかと思います。
そんな状況を打破する方法に日商簿記2級の講座を取り扱うスクールや通信講座を使うという手段が考えられます。
スクール利用のメリット
スクールで講義を受けることでどこが大事でどういった問題が頻出で、多くの受験生はどこでつまずきやすいかを懇切丁寧に教えてくれます。
そのため一から手探りで学習せず、やるべきことがはっきりするので独学よりも圧倒的に速いスピードで知識を蓄えて理解していくことが可能です。
また、多くのスクールではスケジュール管理もしっかりしており、どれくらいのペースで勉強すれば試験に間に合うように知識を備えられるかといった塩梅もわかっているので、学習者はその点を気にせず学習できるので負担が減ります。
加えて周りにも簿記2級を目指すライバルがおり、だらけていると置いていかれるといった焦燥感から、モチベーションの維持的な意味でも大きな効果を期待できます。
通学制のスクールに加え通信講座もあり、こちらはスケジューリングやモチベーションは弱いですが、非常に使いやすいテキストやWEB問題集がそろっており、場所を選べずにインプットやアウトプットができるので勉強の基礎ができてる方はそちらもおすすめです。

簿記2級のスクールはフォーサイトがおすすめ!
個人的に簿記2級でおすすめできるスクールはフォーサイト一択となります。
理由として、受講料がかなり抑えられており、他のスクールが10万円近くするなかで半額以下の3~4万円で受講することができます。
加えて、テキストのスペックが高く、内容も必要最低限に絞られているため受講者が挫折し辛くなっています。

e-ラーニングシステムも搭載しており、スマホで手軽に動画を見たり問題を解いたりできるので忙しい方でもスキマ時間を活用して学習を進めることができます。
さらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。実教材を用いて紹介しています!
その他のスクール
ここでは筆者のおすすめのスクールを2つ絞って紹介しましたが、それ以外にも魅力的な講座はたくさんあります。
それぞれの特徴をまとめた記事もあわせてご覧ください。
日商簿記2級の勉強時間まとめ
今回は簿記2級の勉強時間に着眼点を置いてまとめさせていただきました。
勉強時間はあくまで目安で、大事なのは勉強の質です。
質が良ければ短い時間でサクっと合格できますし、質が悪ければ何時間かけて何回受けてもなかなか合格はできません。
スクールを使ったり、良いとされる勉強方法を用いて最短で合格できるように頑張りましょう!



簿記とFP、情報処理技術者試験を多数保有。現在は宅建士と診断士に挑戦中!
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