研究開発費の処理[日商簿記2級(商業)講座]
今回は日商簿記2級における研究開発費について学習します。
研究開発費
特にメーカー企業やソフトウェア企業は新製品を開発するために、毎日研究を行って製品の開発・改良に勤しんでいます。
この製品の開発・改良にかかる費用を研究開発費と呼びます。
それでは例題を通してみていきましょう。
研究開発費の仕訳
新製品の開発にはもちろん費用がかかりますが、その費用がすぐに収益に結び付くかどうかは分かりません。
そこで、研究や開発にかかる費用は、発生したときにいったん研究開発費として処理します。
今回は研究に人件費3,000円と研究用の機械2,000円の合計5,000円がかかっています。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
研究開発費 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
研究開発費は研究・開発用に仕様変更した備品や機械で、ほかの目的には転用できない資産の購入原価も含む点と発生時に一括で処理する点を押さえておきましょう。
研究開発費・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[現金][機械][給料][研究開発費]
問1
新製品の開発のため、人件費5,000円と実験用の機械3,000円を現金で支払った。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
研究開発費・まとめ
今回は研究開発費について学習しました。特に問1の仕訳問題で問われることが多いので、間違えないようにしましょう。
次回はソフトウェアの償却について学んでいきます。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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