法人税等の中間申告時の処理[日商簿記2級(商業)講座]
今回は日商簿記2級における法人税等の中間申告について学習します。
法人税等とは
株式会社など、法人では利益に対して法人税を納めなければいけません。
それではさっそく例題を通してみていきましょう。
中間申告の仕訳
法人税は会社の利益に対して何%といった形で課され、その金額は決算にならないと明確には分かりません。
しかし、年1回の決算の会社では、会計期間の途中で半年分の概算額を申告(中間申告)します。
なお、法人税等の中間申告・納付額はあくまでも概算額なので仮払法人税等(資産)を用いて処理します。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
仮払法人税等 (資産の増加↑) |
30,000 | 当座預金 (資産の減少↓) |
30,000 |
税金の種類
株式会社が支払う税金には法人税のほかに住民税・事業税もあります。
これらの税金をあわせて法人税、住民税及び事業税として処理することもあります。
法人税等の中間申告・例題
例題を解いて慣れていきましょう。
問題
金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。
(例:現金 500、商品 1,000,000)
また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。
使える勘定科目は以下のものとする。
勘定科目:[当座預金][仮払法人税等]
問1
中間申告を行い、法人税5,000円、住民税2,000円、事業税3,000円を小切手を振り出して中間納付した。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
解答(クリックで展開)
法人税等の中間申告・まとめ
今回は法人税等の中間申告について学習しました。中間申告自体は難しい仕訳ではないのでさらっと流しておきましょう。
次回は法人税等の確定について学習します。
福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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