[日商簿記2級(商業簿記)]連結会計・手形取引の相殺[無料講座・例題付き!]

電卓

今回は日商簿記2級における手形取引の相殺について学習します。

チョロ
チョロ
グループ会社間で取引した手形を銀行で割り引いてもらったんでチュけど、この場合どうすれば良いでチュ?
キュー
キュー
親会社側と子会社側に分けて考えた方がええな

手形取引の相殺

連結会計においては、グループ企業間で債権債務を相殺する必要があります。

手形取引の場合すでに割り引いている場合もあり、B/S上に受取手形として残っていないケースも十分に考えられます。

そんな場合の仕訳処理も例題を通して確認しておきましょう。

ひまわり商事㈱はいちご商事㈱の発行済株式の60%を取得し、支配している。

次の取引について、当期の連結財務諸表を作成するために必要な連結修正仕訳を示しなさい。

[取引]

当期において、いちご商事㈱はひまわり商事㈱に対して約束手形30,000円を振り出した。ひまわり商事㈱はこのうち24,000円を銀行で割り引き(割引料は0円)、残額は当期末現在、保有している。

なお、ひまわり商事㈱は受取手形(割引分を除く)に対して5%の貸倒引当金を設定している。

手形を割り引いたときの連結修正仕訳

今回のケースについて、まずはひまわり商事㈱といちご商事㈱の個別会計上の仕訳を確認しましょう。

ひまわり商事㈱の個別会計上の処理

ひまわり商事㈱では貸倒引当金(30,000円×1%=300円)を計上しているので、その仕訳処理も忘れてはいけません。

借方 金額 貸方 金額
受取手形(A) 30,000 売掛金など 30,000
当座預金など 24,000 受取手形(B) 24,000
貸倒引当金繰入 300 貸倒引当金(C) 300

いちご商事㈱の個別会計上の処理

借方 金額 貸方 金額
買掛金など 30,000 支払手形(D) 30,000

連結内部の債権債務の相殺

上記の仕訳のうち、ひまわり商事㈱の受取手形30,000円と、いちご商事㈱の支払手形30,000円は連結内部の債権債務のため相殺消去します。

借方 金額 貸方 金額
支払手形(D) 30,000 受取手形(A) 30,000

貸倒引当金の減額修正

連結内部の債権に付されている貸倒引当金も減額修正します。

借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金(C) 300 貸倒引当金繰入 300

割引手形の処理

最後に、ひまわり商事㈱が銀行で割り引いた受取手形24,000円ですが、この取引をグループ全体でみるとひまわり商事グループが振り出した手形によって銀行から資金を借り入れたことになります。

そこで、ひまわり商事㈱が銀行で割り引いた受取手形24,000円は銀行に対する借入金(負債)で処理します。

借方 金額 貸方 金額
受取手形(D) 24,000 借入金 24,000

処理の合算

以上より、これらの処理をまとめると修正仕訳は以下のようになります。

借方 金額 貸方 金額
支払手形 30,000 受取手形 6,000
借入金 24,000
貸倒引当金 300 貸倒引当金繰入 300
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手形取引の相殺・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

A社はB社の発行済株式の60%を取得し、支配している。

次の各取引について、当期の連結財務諸表を作成するための連結修正仕訳をしなさい。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

また、仕訳が複数行に渡る場合、金額の多い物から順に書き、不要なところは空白のままにしておくこと。

使える勘定科目は以下のものとする。

勘定科目:[受取手形][支配手形][短期借入金][貸倒引当金][貸倒引当金繰入]

問1

当期において、B社はA社に対して約束手形80,000円を振り出し、A社この手形を当期末現在、保有している。

なお、A社は受取手形に対して5%の貸倒引当金を設定している。

借方 金額 貸方 金額

問2

当期において、B社はA社に対して約束手形50,000円を振り出した。B社はこの手形を銀行で割り引き、現金を受け取った(割引料は0円とする)。なお、手形の満期日は当期末から3ヵ月後である。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

手形取引の相殺・まとめ

今回はグループ間での手形の相殺について学習しました。銀行で割引をした場合借入金で処理をすることを押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
確かにグループ内での手形は銀行から借りてるように見えるでチュ!
キュー
キュー
借入金っちゅーことは利子が発生するからはよ返さなあかんで

次回は未実現利益の消去・期末商品(ダウンストリーム)について学習します。


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