[FP3級]源泉徴収[無料講座・例題付き!]

2020年9月15日

今回はFP3級における源泉徴収について学習します。

キュー
キュー
前回確定申告を学習したから源泉徴収についても深堀して学習しておこか
チョロ
チョロ
確か・・・あらかじめ所得から引いておく方法だった気がするでチュ!

源泉徴収

源泉徴収は給与等を支払う側(会社や雇用人)が支払いをする際に、一定の方法で所得税を計算して、その金額を給与等からあらかじめ差し引いておくことです。

源泉徴収票

給与等を支払う側は支払いを受ける側に対して、その1年間に支払った税金が記載されている書類(源泉徴収票)を発行します。

源泉徴収票のうち、いくつか押さえておくポイントがあるので見ておきましょう。

①1年間の給与

支払いの給与・賞与額を記載します。

②給与所得額

給与所得額控除を考慮して、給与所得額を求めます。

給与の収入金額 給与所得控除額
162万5千円以下 55万円
162万5千円超~180万円以下 収入金額×40%-10万円
180万円超~360万円以下 収入金額×30%+8万円
360万円超~660万円以下 収入金額×20%+44万円
660万円超~850万円以下 収入金額×10%+110万円
850万円超 195万円

給与所得額控除:6,000,000円×20%+44万円=1,640,000円

給与所得額:6,000,000円-1,640,000円=4,360,000円

③所得控除額

各所得控除額を合計して求めます。

480,000円(基礎控除)+380,000円(Ⓐ:配偶者控除)+630,000円(Ⓑ:特別扶養控除)+880,000円(©:社会保険料控除)+90,000円(Ⓓ:生命保険料控除)+20,000円(Ⓔ:地震保険料控除)=2,480,000円

④源泉所得税額

所得税の速算表を用いて所得税額を求めます。

課税所得金額 税額
~195万円以下 課税所得金額×5%
195万円超~330万円以下 課税所得金額×10% – 97,500円
330万円超~695万円以下 課税所得金額×20% – 427,500円
695万円超~900万円以下 課税所得金額×23% – 636,000円
900万円超~1,800万円以下 課税所得金額×33% – 1,536,000円
1,800万円超~4,000万円以下 課税所得金額×40% – 2,796,000円
4,000万円超 課税所得金額×45% – 4,796,000円

課税所得金額:4,360,000円-2,480,000円=1,880,000円

基準所得税額:1,880,000円×5%=94,000円

復興特別所得税額:94,000円×2.1%=1,974円

合計:94,000円+1,974円=95,974円→95,900円(100円未満は切り捨て)

年末調整

給与所得から源泉徴収された所得税の精算を年末において、会社が一括して行うことを年末調整と呼びます。

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源泉徴収・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

問1

会社員である井川芳樹さんの2020年分の給与所得の源泉徴収票が下記のとおりである場合、源泉徴収票の(ア)にあてはまる数値として、正しいものはどれか。なお、問題作成の都合上、源泉徴収票の項目の一部を空欄(※)としている。(2015年/9月・改)

給与の収入金額 給与所得控除額
162万5千円以下 55万円
162万5千円超~180万円以下 収入金額×40%-10万円
180万円超~360万円以下 収入金額×30%+8万円
360万円超~660万円以下 収入金額×20%+44万円
660万円超~850万円以下 収入金額×10%+110万円
850万円超 195万円

1 1,520,000
2 3,880,000
3 4,207,000

問2

年末調整の対象となる給与所得者は、年末調整の際に、所定の書類を勤務先に提出することにより、()の適用を受けることができる。(2019年/9月)

1 寄附金控除
2 生命保険料控除
3 雑損控除

解説(クリックで展開)

源泉徴収・まとめ

今回は源泉徴収について学習しました。

どちらかと言うと実技の際に計算問題が出てくるので、何回か解いて手順を覚えておきましょう。

カズ
カズ
計算表は年によって変わるし、毎回試験で提示されるから覚えなくて大丈夫だよ!

次回は個人住民税について学習します。


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