[日商簿記2級(商業簿記)]売上原価対立法[無料講座・例題付き!]

2021年6月14日

日商簿記2級 売上原価対立法

今回は日商簿記2級における売上原価対立法について学習します。

チョロ
チョロ
新しい仕訳方法が出てきたでチュ・・・!
キュー
キュー
売上原価対立法は三分法と分記法が混ざったような感じやで

売上原価対立法

売上原価対立法は、商品を仕入れた時に原価で商品(資産)の増加として処理をし、商品を売り上げた時に売価で売上(収益)を計上するとともに、その商品の原価を商品(資産)から売上原価(費用)に振り替えます。

取引を見ながら問題を解いていきましょう。

買掛金

次の取引について、売上原価対立法によって仕訳しなさい。

①ひまわり商事は商品を300円で仕入れ、代金は掛けとした。

②商品(原価250円、売上350円)を売り上げ、代金は掛けとした。

③決算日を迎えた。期首商品棚卸高は30円、期末商品棚卸高は80円であった。

①商品を仕入れた時の売上原価対立法での仕訳

売上原価対立法では、商品を仕入れた時に原価で商品(資産)の増加として計上します。

借方 金額 貸方 金額
商品 300 買掛金 300
カズ
カズ
ここは分記法と同じ処理だね!

②商品を売り上げた時の売上原価対立法での仕訳

売上原価対立法では、商品を売り上げた時は売価で売上(収益)を計上するとともに、その商品の原価を商品(資産)から売上原価(費用)に振り替えます。

借方 金額 貸方 金額
売掛金 350 売上 350
売上原価 250 商品 250
チョロ
チョロ
売上げた時は、売掛金と売上の処理は三分法と同じでチュ!

③決算時の売上原価対立法での仕訳

売上原価対立法では売り上げの都度原価が計上される仕組みです。

そのため、決算時に売上原価を算定するための仕訳は行われません。

キュー
キュー
ちなみに、簿記2級でも3級同様基本は三分法やから分記法と売上原価対立法はあくまで参考程度に覚えておくとええで
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売上原価対立法・例題

例題を解いて慣れていきましょう。

問題

次の仕訳をせよ。

金額は3桁ごとにカンマで桁区切りをして半角で入力すること(iOSの一部の環境以外は自動入力されます)。

(例:現金 500、商品 1,000,000)

使える勘定科目は以下のものとする。

また、仕訳がないときは借方勘定科目に[仕訳なし]と記入すること。

勘定科目:[売掛金][買掛金][商品][売上原価][売上][仕訳なし]

問1

商品800円を仕入れ、代金は掛けとした。なお仕訳の処理は売上原価対立法で行っている。

借方 金額 貸方 金額

問2

商品(原価750円、売価1,000円)を売上げ、代金は掛けとした。なお仕訳の処理は売上原価対立法で行っている。

借方 金額 貸方 金額
750

問3

決算日を迎えた。期首商品棚卸高は100円、期末商品棚卸高は150円であった。なお仕訳の処理は売上原価対立法で行っている。

借方 金額 貸方 金額

解答(クリックで展開)

売上原価対立法・まとめ

今回は売上原価対立法について学習しました。三分法・分記法とごっちゃになる方も多いのでしっかりと押さえておきましょう。

チョロ
チョロ
どれも難しそうだけど、基本は三分法らしいでチュ!
キュー
キュー
この先の取引でも、特に注意がない時は三分法やからな!

次回は割戻しについて学んでいきます。


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