【情報セキュリティマネジメント試験】難易度は難しい?簡単??他の国家試験などとの偏差値比較情報も掲載

情報セキュリティマネジメント試験は、組織の情報セキュリティ確保に必要な基本的な知識・技能を評価する国家試験です。
平成28年度に開始され、現在では年間4万人を超える方が受験する年度もある試験となりました。
一方、難易度については以下のように気になる方も多いでしょう。


情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験はいずれもレベル2に位置付けられていますが、対象者像・出題内容は異なります。
本記事では、情報セキュリティマネジメント試験から情報処理安全確保支援士試験まで受験した筆者の経験も踏まえ、難易度・合格率・他資格との違いを解説します。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度・合格率

最初に、合格率・試験制度から情報セキュリティマネジメント試験の難易度を確認しましょう。
近年の合格率は70%前後
情報セキュリティマネジメント試験は、令和5年度から通年CBT方式へ移行しています。
近年の合格率は以下の通りです。
| 年度 | 合格率 |
| 令和5年度 | 72.6% |
| 令和6年度 | 69.0% |
| 令和7年度 | 70.0% |
令和5年度以降の合格率は、おおむね70%前後で推移しています。
令和7年度は45,924人が受験し、32,141人が合格しました。合格率だけを見ると、情報処理技術者試験のなかでは比較的合格を目指しやすい区分です。
ただし、受験者の知識・実務経験によって難易度の感じ方は異なります。合格率だけを見て「勉強しなくても受かる」と判断するのは避けましょう。
現在はIRTによる総合評価点600点以上で合格
現在の情報セキュリティマネジメント試験では、以前のような午前試験・午後試験の区分はありません。
| 試験方式 | CBT方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 出題形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一) 科目B:多肢選択式 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上(1,000点満点) |
| 受験手数料 | 7,500円 |
採点にはIRT(項目応答理論)が用いられます。そのため、「60問中36問正解すれば合格」のような単純な素点計算ではありません。
科目A・科目Bを合わせた総合評価点が600点以上であれば合格です。
以前の「午前・午後でそれぞれ60%以上」という基準ではないため、古い参考書・Web記事を見る際は注意してください。
偏差値だけで難易度を判断するのは難しい
資格情報サイトでは、情報セキュリティマネジメント試験について独自の「偏差値」を掲載している場合があります。
しかし、IPAが試験の偏差値を公式に公表しているわけではありません。算出方法もサイトによって異なるため、難易度を判断する際は参考程度にとどめましょう。
試験の難易度を確認するなら、合格率・出題範囲・必要な勉強時間・実際の公開問題を見る方法がおすすめです。
情報セキュリティマネジメント試験はどこが難しい?

合格率は比較的高いものの、情報セキュリティマネジメント試験にも対策が必要なポイントがあります。
セキュリティ技術だけでなく管理・判断力も問われる
情報セキュリティマネジメント試験では、暗号・認証・マルウェア・ネットワークなどの技術知識だけを覚えれば良いわけではありません。
情報資産管理・リスクアセスメント・委託先管理・情報セキュリティ教育など、組織でセキュリティを管理するための知識も重要です。
科目Bでは業務の現場を想定したケーススタディが出題されるため、文章から状況を整理し、適切な対応を判断する力が求められます。

120分で60問を解くため時間配分も必要
現在の試験では、科目A・科目Bを合わせて120分で60問に解答します。
科目Aは短い知識問題が中心ですが、科目Bではケーススタディを読みながら判断しなければなりません。
科目Aで時間を使いすぎると、文章量の多い科目Bに十分な時間を残せなくなる可能性があります。
公開問題・模擬問題を使って、本番と同じ120分を意識した演習も取り入れましょう。
CBT移行後の合格率は70%前後で推移している
旧制度では合格率が50%前後まで下がった時期もあり、「難化している」といわれる場合がありました。
しかし、現在のCBT方式へ移行した令和5年度以降は、合格率が70%前後で推移しています。
そのため、現時点のデータだけを見ると、一方向に難化し続けているとはいえません。
ただし、試験では情報セキュリティを取り巻く環境変化・法改正なども反映されます。古い問題だけに頼らず、現行シラバスに対応した教材を利用しましょう。
情報セキュリティマネジメント試験と他資格の難易度を比較

情報セキュリティマネジメント試験と、よく比較される資格の違いも確認しましょう。
情報セキュリティマネジメント試験とITパスポートの比較
| 情報セキュリティマネジメント試験 | ITパスポート試験 | |
| 主な対象 | 情報セキュリティ管理を担う人材 | ITを利活用するすべての社会人・学生 |
| 試験時間 | 120分 | 120分 |
| 令和7年度合格率 | 70.0% | 48.6% |
| 受験手数料 | 7,500円 | 7,500円 |
ITパスポート試験は、IT・経営・マネジメントなどを幅広く学ぶ入門的な国家試験です。
一方、情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティ分野を重点的に扱います。
情報セキュリティマネジメント試験はITパスポート試験の単純な上位版ではなく、よりセキュリティ管理へ重点を置いた試験です。
IT学習そのものが初めてならITパスポート試験から始め、セキュリティを重点的に学びたいなら情報セキュリティマネジメント試験へ直接挑戦しても良いでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験と基本情報技術者試験の比較
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 基本情報技術者試験 | |
| 主な対象 | 情報セキュリティ管理を担う人材 | ITエンジニアを目指す人材 |
| 試験時間 | 120分 | 科目A:90分 科目B:100分 |
| 令和7年度合格率 | 70.0% | 38.3% |
| 受験手数料 | 7,500円 | 7,500円 |
情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験はいずれもレベル2に位置付けられていますが、試験で評価する能力は異なります。
基本情報技術者試験ではアルゴリズム・プログラミング的思考・コンピュータシステムなど、エンジニアに必要な知識を幅広く問われます。
一方、情報セキュリティマネジメント試験では、セキュリティ管理・リスク対応・関連法規などの比重が高いです。
プログラミング・アルゴリズムが苦手な方は基本情報技術者試験を難しく感じやすく、文章からリスク・対策を判断する問題が苦手な方は情報セキュリティマネジメント試験で苦戦する可能性があります。
情報セキュリティマネジメント試験とFP2級の比較
FP2級は、金融・保険・税金・不動産・相続などを扱う国家検定です。情報セキュリティマネジメント試験とは出題分野が大きく異なるため、合格率だけで難易度を単純比較するのは難しいです。
また、FP2級には受検資格があります。
3級FP技能検定の合格者だけでなく、FP業務の実務経験を2年以上有する方・AFP認定研修の修了者なども受検できます。
「FP2級を受けるには必ずFP3級に合格しなければならない」わけではありません。
情報セキュリティ・金融の両方に関わる業務へ進みたい場合は、組み合わせて学ぶ方法もあります。
情報セキュリティマネジメント試験の合格を目指すポイント

情報セキュリティマネジメント試験は、IT初心者からでも独学で合格を目指せます。ただし、何も対策せず受験して良い試験ではありません。
科目A・科目Bをつなげて学習する
科目Aでは知識を問われ、科目Bではその知識を業務の場面へ当てはめて判断する力が求められます。
そのため、用語の意味だけを丸暗記するより、「どのような場面で使うのか」「なぜ必要なのか」まで理解する学習がおすすめです。
科目Aで覚えた知識を科目Bのケーススタディへつなげる意識を持つと、効率良く対策できます。
現行シラバスに対応したテキストを選ぶ
独学する場合は、テキスト選びも重要です。
情報セキュリティ分野は変化が早く、関連法規・攻撃手法・クラウドサービスなどの出題内容も変わります。
教材を選ぶ際は、現在の科目A・科目B形式と現行シラバスに対応しているか確認しましょう。
以下の記事では、情報セキュリティマネジメント試験の参考書・問題集を比較しています。
当サイトでも無料で利用できる学習コンテンツを用意しています。
独学が難しい場合は通信講座も選択肢
一人で学習を続けにくい方・勉強の進め方に迷う方は、通信講座を利用する方法もあります。
講義動画・問題演習・質問サービスなどを利用できるため、独学だけでは理解しにくい内容を補いやすいです。
資格の大原のSG講座

資格の大原では、2026年度向けの情報セキュリティマネジメントWeb通信講座を提供しています。
映像講義・問題演習・質問サービスなどを利用でき、2026年度の一般価格は24,400円です。
短い講義動画を使い、すきま時間でも学習を進めやすい点が特徴です。
受講料・講座内容は変更される可能性があるため、申込み前に公式情報を確認してください。
LEC東京リーガルマインドSG講座

LEC東京リーガルマインドでも、2026年度向け情報セキュリティマネジメント試験対策講座を提供しています。
Web・スマートフォンで講義を視聴でき、2026年度の一般価格は22,000円です。無料体験講義も用意されています。
大原・LECでは講義時間・教材・サポート内容が異なるため、自分の学習スタイルに合わせて比較しましょう。
無料教材を使った独学も可能
情報セキュリティマネジメント試験は、市販教材・通信講座を使わずに独学で合格を目指す方法もあります。
インプット学習には、当サイトの学習コンテンツも活用してください。
問題演習にはツナガル問題集がおすすめです。
ツナガル問題集では、公開問題・過去の出題論点をもとに演習を進められます。
答えだけを覚えず、解説から理由・仕組みまで理解すると科目Bのケーススタディにも対応しやすくなります。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度を理解して対策しよう
情報セキュリティマネジメント試験は、令和7年度の合格率が70.0%となっており、情報処理技術者試験のなかでは比較的合格を目指しやすい区分です。
一方、セキュリティの基本知識だけでなく、科目Bでは業務の場面を読み解いて適切な対応を判断する力も問われます。
合格率だけを見て油断せず、科目Aの知識・科目Bのケーススタディをつなげて学習する姿勢が大切です。
IT初心者の方も、自分に合った教材・学習計画を用意し、一つひとつ理解を積み重ねて合格を目指しましょう。


読んだ知識を、実際の問題で確かめよう
科目Aの知識を科目Bにつなげる
情報セキュリティマネジメント試験の過去問題・予想問題を無料で掲載しています。 解説や図解を活用しながら、科目Aで学んだ知識を科目Bで使える判断力へとつなげましょう。
- 科目Bにつながる判断軸 正解を覚えるだけでなく、事例文からリスクや対策を読み取り、適切に判断するための考え方まで学べます。
- 解説・図解で知識を整理 セキュリティ用語や仕組みをわかりやすく整理し、似た用語との違いや迷いやすいポイントまで確認できます。
- 予想問題で未知の論点対策 過去問だけでは補いにくい未出・薄出論点にも挑戦し、本番で初めて見る問題への対応力を高められます。
アカウント登録なしでも、すべての問題を無料で利用できます
無料登録すると、解答履歴・正答率・復習状況が保存され、続きから学習できます















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