【情報セキュリティマネジメント試験】合格率の推移は?CBT化後の変動も解説

情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティ管理に必要な基本的な知識・技能を評価する国家試験です。
平成28年度に創設され、現在では年間4万人を超える方が受験する年度もあります。
受験を検討する際に、気になるポイントの一つが合格率ではないでしょうか。


情報セキュリティマネジメント試験は、令和5年度から通年CBT方式へ移行しました。試験制度の変更にともない、合格率の傾向も旧制度時代とは変わっています。
本記事では、近年の合格率・過去からの推移・合格を目指すための対策について解説します。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率

まずは、IPAが公表している情報をもとに近年の合格率を確認しましょう。
CBT移行後の合格率は70%前後
情報セキュリティマネジメント試験は、令和5年度から年間を通じて受験できるCBT方式へ移行しています。
CBT移行後の受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 36,362人 | 26,398人 | 72.6% |
| 令和6年度 | 41,657人 | 28,731人 | 69.0% |
| 令和7年度 | 45,924人 | 32,141人 | 70.0% |
| 令和8年度 4月~7月 |
13,143人 | 9,561人 | 72.7% |
※令和8年度は2026年8月21日時点で公表されている4月~7月の累計値です。
CBT移行後の合格率は、おおむね70%前後で推移しています。
旧制度では50%前後まで低下した時期もありましたが、現在のデータから「年々合格率が低下している」とはいえません。
試験開始当初は88.0%だった
情報セキュリティマネジメント試験が初めて実施された平成28年度春期の合格率は88.0%でした。
受験者17,959人に対し、合格者は15,800人です。その後は合格率が下がり、平成29年度秋期から令和元年度秋期にかけては、おおむね50%前後で推移しました。
ただし、現在は試験制度そのものが変更されています。
旧制度と現在のCBT方式では試験時間・出題形式・採点方法が異なるため、単純に合格率だけを並べて難化・易化を判断するのは難しいです。

情報セキュリティマネジメント試験の合格率は高い?

近年の合格率は70%前後ですが、「7割も受かるなら簡単」と考えて良いのでしょうか。
合格率だけを見れば比較的挑戦しやすい
令和7年度の合格率は70.0%、令和8年度4月~7月の累計では72.7%です。
数字だけを見ると、受験者のうち約7割が合格しているため、国家試験のなかでは比較的挑戦しやすい水準といえます。
一方で、受験者全員がIT・情報セキュリティの初心者とは限りません。
企業研修の一環として受験する方、ITパスポート・基本情報技術者試験などを学んだ経験がある方、実務で情報セキュリティに関わっている方も含まれます。
したがって、初学者が勉強せずに受験しても約7割の確率で合格できる、という意味ではありません。
現在は科目A・科目Bを合わせた総合評価で判定される
現在の情報セキュリティマネジメント試験は、科目A・科目Bを合わせて120分で受験します。
| 試験方式 | CBT方式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 60問 |
| 解答数 | 60問 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上(1,000点満点) |
採点にはIRT(項目応答理論)が用いられており、単純に60問中36問正解すれば合格すると決まっているわけではありません。
以前のような「午前・午後の両方で60%以上」という判定ではない点にも注意しましょう。
「今後さらに合格率が下がる」とは断定できない
旧制度時代には、基本情報技術者試験と同じレベル2である点から、「将来的に合格率が20~30%程度まで低下するのではないか」と予測される場合もありました。
しかし、実際には令和5年度のCBT移行後、合格率は70%前後で推移しています。
また、情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験は同じレベル2でも、対象者像・問われる知識や技能が異なります。
基本情報技術者試験と合格率を同じ水準へそろえる必要があるとはいえないため、将来の合格率を数字だけで予測するのは避けた方が良いでしょう。
受験時期を決める際は、将来の合格率を予測するより、自分が十分に準備できているかを基準にしてください。
情報セキュリティマネジメント試験の合格を目指すために

合格率が70%前後だからといって、対策が不要なわけではありません。
IT・情報セキュリティを初めて学ぶ方は、科目Aの知識・科目Bのケーススタディをバランス良く対策しましょう。
科目A・科目Bをつなげて学習する
科目Aでは、情報セキュリティ全般・情報セキュリティ管理・関連法規などの知識が問われます。
科目Bでは、その知識を業務の場面へ当てはめ、情報資産管理・リスクアセスメント・委託先管理・インシデント対応などについて判断します。
科目Aで用語を覚えるだけでなく、「なぜ必要なのか」「実務ではどのように使われるのか」まで理解すると、科目Bにもつながります。
現行シラバスに対応したテキストを選ぶ
情報セキュリティマネジメント試験のテキストは、多くの出版社から販売されています。
教材を選ぶ際は、現在の科目A・科目B形式・現行シラバスに対応しているか確認しましょう。
古いテキストには、午前試験・午後試験を前提とした解説が掲載されている場合があります。
現在の試験制度に対応した教材を選び、公開問題もあわせて解く方法がおすすめです。
ほかのテキストと比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
公開問題で現在の出題形式を確認する
現在のCBT方式では、実際に出題された60問すべてが過去問として公開されているわけではありません。
IPAでは、実際に出題された試験問題の一部を毎年度公開しています。
科目Aの知識問題だけでなく、科目Bのケーススタディも解き、現在の問題形式に慣れておきましょう。
問題を解いた後は、正答だけでなく誤答選択肢がなぜ違うのかまで確認すると理解が深まります。
独学が難しい場合は通信講座も検討する
一人では学習を続けにくい方や、科目Bの考え方を自力で理解しにくい方は通信講座を利用する方法もあります。
資格の大原

資格の大原では、2026年度向けの情報セキュリティマネジメントWeb通信講座を提供しています。
平均5分程度の映像講義・問題演習・質問サービスなどが用意されており、2026年度の一般価格は24,400円です。
短い講義を組み合わせて学習できるため、仕事・学校と両立しながら進めたい方にも利用しやすい構成です。
受講料・講座内容は変更される場合があるため、申込み前に公式情報を確認してください。
LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインドでも、2026年度向けの情報セキュリティマネジメント試験対策講座を提供しています。
2026年度の一般価格は22,000円で、Web・スマートフォンを使って講義を視聴できます。
大原・LECでは講義時間・教材・サポート内容が異なるため、料金だけでなく自分の学習スタイルも踏まえて比較しましょう。
独学でも合格を目指せる
情報セキュリティマネジメント試験は、通信講座を利用せず独学で合格を目指す方法もあります。
インプットには、当サイトで提供している学習コンテンツも活用してください。
アウトプットには、基本無料で利用できるツナガル問題集がおすすめです。
問題演習では正解を覚えるだけでなく、判断理由まで理解すると科目Bの対策にもつながります。

情報セキュリティマネジメント試験の合格率を参考に対策しよう
情報セキュリティマネジメント試験は、CBT方式へ移行した令和5年度以降、合格率がおおむね70%前後で推移しています。
令和7年度の合格率は70.0%、令和8年度4月~7月の累計では72.7%です。
旧制度時代のように「合格率が年々下がっている」とは言いにくく、今後20~30%まで低下すると判断できる根拠もありません。
合格率の高さだけで油断せず、科目Aで知識を身につけ、科目Bでその知識を活用する練習を重ねる姿勢が重要です。
自分の知識量・苦手分野を確認しながら学習を進め、一回での合格を目指しましょう。
読んだ知識を、実際の問題で確かめよう
科目Aの知識を科目Bにつなげる
情報セキュリティマネジメント試験の過去問題・予想問題を無料で掲載しています。 解説や図解を活用しながら、科目Aで学んだ知識を科目Bで使える判断力へとつなげましょう。
- 科目Bにつながる判断軸 正解を覚えるだけでなく、事例文からリスクや対策を読み取り、適切に判断するための考え方まで学べます。
- 解説・図解で知識を整理 セキュリティ用語や仕組みをわかりやすく整理し、似た用語との違いや迷いやすいポイントまで確認できます。
- 予想問題で未知の論点対策 過去問だけでは補いにくい未出・薄出論点にも挑戦し、本番で初めて見る問題への対応力を高められます。
アカウント登録なしでも、すべての問題を無料で利用できます
無料登録すると、解答履歴・正答率・復習状況が保存され、続きから学習できます













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