情報処理安全確保支援士する際に登録に必要な物や手順について徹底解説!

情報処理安全確保支援士試験に無事合格し、中には支援士登録したい!と言う方もいらっしゃることと思います。
しかし登録にあたって






といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は情報処理安全確保支援士に登録するまでの流れをご紹介します。
※2021年度より更新したので、そちらの流れについても紹介します。
支援士に登録する意味は?
情報処理安全確保支援士は合格後に登録しなくても問題ありません。
しかし登録しないと受容できないメリットや、逆にかかる費用もあるので見ていきましょう。
情報処理安全確保支援士と名乗れる
一番大きなポイントとして、支援士登録を行っていないと情報処理安全確保支援士と名乗れません。



試験合格して支援士に登録していない場合、履歴書には「情報処理安全確保支援士試験 合格」と書くことになります。
得られるメリット
情報処理安全確保支援士に登録することで得られるメリットとしては大きく分けて3つだと考えています。
定期的な知識のアップデート
1つ目は定期的な研修によって最新の知識をアップデートできることです。特にIT業界では技術の流行り廃れも激しく、攻撃手段や防衛手段に関してもそれは同じです。
3年前に取得した知識は下手したら陳腐化している可能性もあるので定期的に知識を更新し最新の情報を仕入れておくことは大きな武器となります。
情報セキュリティマネジメント指導業務
2つ目は中小企業へ向けての情報セキュリティマネジメント指導業務が出来るという点です。
所謂セキュリティコンサルティングで、支援士に登録しているなどの条件が求められます。
詳しくは書けませんが報酬もそこそこもらえるので、気になる方はIPAのページを覗いてみてください。
バッジの貸与
3つ目はバッジの貸与を受けられる点です。いつの間にかバッジが実装されており、ようやく士業として認められた感じがします。



バッジを貸与してもらうには一定の手続きが必要ですが、カッコいいので是非取得しておきましょう。

これ以外にも登録のメリットはあるので、以下の記事もあわせてご覧ください。
3年間でおよそ14万円の費用がかかる
様々なメリットはありますが、一方で資格を維持するためには年間2万円の講習費用に加え、3年目は追加で8万円かかる集合講習を受ける必要があります。
結果的に2万円×3+8万円の計14万円が3年間でかかるため、この点は注意しましょう。



講習の受ける手順については以下のページで紹介しています。
支援士に登録しない場合は?
中にはあえて支援士に登録しないという選択肢を取る方もいらっしゃいます。
支援士に登録しない場合どうなるのかも見てみましょう。
情報処理安全確保支援士と名乗ってはいけない
情報処理安全確保支援士試験に合格していても、登録していない場合は名乗ることが出来ません。
これは名称独占資格の特権であり、もし支援士に登録していないにもかかわらず支援士と名乗ってしまうと、違反となるので注意しましょう。



いつでも登録できる
支援士に登録することでそこそこ費用が掛かります。特に個人負担でしか登録できない場合は中々登録に踏み込めないものです。しかしそうすると



といった不安もあるかもしれません。
しかしご安心ください!IPAでは
登録の期限はありません。また、登録しないことにより試験合格が無効になることはありません。
引用:https://www.ipa.go.jp/siensi/toberiss/index.html
とある事からも、合格直後に登録しなくても何ら問題ありません。
登録していない場合の注意点や、更新しないことによる弊害は以下の記事にもまとめています。
支援士に登録するための流れ
では実際に、支援士に登録するまでの流れを見ていきます。
合格発表から登録まで
情報処理技術者試験の合格発表は大抵が6月、12月の第三水曜日になります。例えば筆者が合格した2017年度秋の試験では12月20(水)でした。
そして登録申請の受付期限ですが、上期が7月31日まで、下期が1月31日までとなっています。2017年度秋の試験では翌年2018年の1月31日(水)が期限でした。
要するに合格発表から申請期限までは1ヶ月少々です。1ヶ月というと、割とあるように思われるかもしれません。しかし、登録申請に必要な資料を発行する機関が土日は休みのため、土日しか休みのない社会人の場合準備が困難になってくるので注意しましょう。



登録条件を確認しよう
支援士の登録にあたっては情報処理安全確保支援士に合格する必要があります。
以前は情報処理安全確保支援士の前試験である情報セキュリティスペシャリスト試験か、テクニカルエンジニア試験に合格し、支援士制度が開始後2年以内に登録をしても良いという条件がありましたが、既に2年経過したためこの条件は満たせません。
欠格条件とは?
登録条件とは別に、欠格となる条件もあります。
以下のいずれかに該当してしまった場合、上記資格があっても登録することは出来ません。
- 成年被後見人または被保佐人
- 禁錮刑以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
- 情促法の規定、刑法第168条の2及び第168条の3の規定並びに不正アクセス行為の禁止等に関する法律(以下、「不正アクセス禁止法」)第11条、第12条及び第13条の規定により、罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
- 情促法第19条第1項第2号又は第2項の規定により登録を取り消され、その取消しの日から起算して2年を経過しない者



資格維持には定期的に講習を受ける必要がある
先程も触れた通り、試験の維持には定期的に講習を受ける必要があります。
毎年テキストを読んで最後に確認テストを解く必要がありますが、5問全問正解するまで修了とならないので意外とハードです。



3年間に1回更新も必要
3年に1回のペースで更新する必要もあります。
更新に関しては以下のページからできます。
申請を忘れてしまうと、講習を受けていても更新されないため注意が必要です。



支援士登録に必要な準備物
登録に必要な準備物をご紹介します。
IPAサイトから入手するもの
IPAサイトから入手できる資料は以下の通りになります。
- 登録申請書
- 誓約書
- 登録事項等公開届出書
- 登録申請チェックリスト
これらは全て、IPAのページから入手できるのでダウンロードしましょう。
記入方法については、同サイトの登録の手引きから確認できます。
法務局から入手するもの
法務局から入手するものは以下の二点になります。
- 収入印紙(9,000円+300円)
- 登記されていないことの証明書(3ヶ月以内に取得のもの)
収入印紙
収入印紙は登録免許税として、IPAの資料の登録申請書に9,000円かかるのと、登記されていないことの証明書の発行に300円かかります。
一応郵便局でも買うことは出来ますが、どちらにせよ法務局で登記されていないことの証明書を発行しなければならず、二度手間になったしまうので法務局で購入も済ませてしまいましょう。
ちなみに収入印紙とは、政府が納税や入金をしたという証票のために発行するもので、ほぼお金と扱いは変わらないと思って頂いて大丈夫です。



登記されていないことの証明書
次に登記されていないことの証明書です。
こちらは法務省の定める認知症等の理由で判断能力が不十分な方を保護・支援する制度
を受けていないことを証明するための資料になります。



一応法務局に行ってその場で記入することも可能ですが、各県ごとの法務局の公式ページよりフォーマットをダウンロードしておき、記入した状態で窓口へ持っていく方が処理がスムーズに終わります。
その際本人確認できる書類(運転免許証、パスポート等)が必要なので忘れずに持っていってください。
市役所から入手するもの
市役所から発行してもらう資料は以下の二点になります。
- 身分証明書
- 住民票(3ヶ月以内に取得のもの)
身分証明書
ここで言う身分証明書は運転免許証や保険証などではなく、本籍地が記載された市役所が発行するものになります。また、窓口の人にはマイナンバーのついていないものと伝えましょう。
住民票
住民票は普段から触れる機会がそこそこあるとは思いますが、窓口で「住民票ください」といえば大抵出してもらえます。



どちらも本人確認できる書類(運転免許証、パスポート等)と発行手数料各300円、印鑑(なければ地区によっては拇印でも可?)が必要になります。
ちなみに住民票上での住んでいる場所と、本籍地が異なる場合は二つの市へ行く必要があるので留意しておきましょう。
その他準備物
その他に必要な物は以下の通りです。
- A4サイズの封筒
- 合格証書のコピー
- 登録手数料10,700円の払込受付を証明する書類
- 領収書返信用封筒(希望する方のみ)
A4サイズの封筒
A4サイズの紙が入る封筒は100均にも売っているので入手は容易です。
表にIPAサイトの登録の手引きにあるラベルを張ることを、裏に差出人住所と氏名を書くことを忘れないでください。
合格証書のコピー
情報処理安全確保支援士の合格証書のコピーも忘れずに封筒に入れましょう。
合格証書は合格発表日の後2週間ほどで届きます。
登録手数料10,700円の払込受付を証明する書類
登録手数料の払い込み証明書に関しては、ATMや銀行で入金後にもらえる証明書があるので、捨てずに保管しておきましょう。
領収書返信用封筒
独立などをしていて、費用として処理するために領収証が必要な方は長3サイドの封筒も同封しましょう。
予め宛先(自分宛)と82円切手も忘れずに。
郵送方法
郵送は郵便局で簡易書留(310円)で郵送しましょう。
ちなみに郵便局の郵送に関しては土日でも営業している(小さいところはやっていないので注意)ので、予め確認のうえ、余裕を持って郵送しましょう。
無事に相手方に届けばメールで受取通知が届くはずです。
支援士の登録手順や必要な物まとめ
今回は支援士の登録に必要な一通りの流れや必要な書類をまとめました。
登録までに時間もお金(最低でも21,000円程)も必要で、特に行かないといけない場所も多いので段取りよく準備しましょう。



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