情報処理安全確保支援士に登録するメリットは?登録しないとどうなるか・名刺への書き方を解説

難関試験を突破し、いざ手続きを目前にして「本当に登録する意義はあるのだろうか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。


情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は、試験に合格しただけでは名乗れず、所定の手続きを経て初めて士業として活動できる資格です。
本記事では、試験合格後に登録するメリットや、登録しないとどうなるのか、そして名刺への書き方まで詳しく解説します。
これから手続きを進めるか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
本記事のまとめ!
- 情報処理安全確保支援士は入札要件となるケースが多い
- 登録することで義務や社会的責任も発生する
- 情報処理安全確保支援士を取得するならツナガル問題集がおすすめ
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)とは?登録するメリット


あらためて、情報処理安全確保支援士に登録するメリットを確認していきましょう。
名刺への書き方と専門性のアピール
情報処理安全確保支援士に登録する一番大きなメリットは、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)として名乗れる点です。
情報処理安全確保支援士でない者は、情報処理安全確保支援士という名称を使用してはならない。
引用元:情報処理の促進に関する法律

名刺への具体的な書き方としては、「情報処理安全確保支援士(登録番号:第123456号)」のように表記する形が一般的です。また、名刺には必要に応じて登録セキスペのロゴマークも利用できます。
「安全確保支援士」や「登録セキスペ」と略さず、名刺へ正式名称と登録番号を正確に記載すれば、初対面の相手にも高度なセキュリティ知識を持つ専門家として認知してもらえます。
支援士の肩書を名刺や履歴書に書く場合の詳しいルールについては、以下の記事もご覧ください。
士業として社会的地位を示せる
情報処理安全確保支援士のメリットは、正式な士業としてサイバー攻撃やセキュリティに関して高度な知識を持っていることを客観的に証明できる点です。
現在セキュリティエンジニアは不足しており、どの企業・組織・団体においてもセキュリティに詳しい人を求めています。履歴書に情報処理安全確保支援士を記載することで、書類選考で評価されやすくなる可能性があります。
情報処理安全確保支援士だけが登録できる情報処理安全確保支援士検索サービスや支援士会(JP-RISSA)と呼ばれる団体もあるので、あわせてご確認ください。

弁理士・中小企業診断士など他の資格にもつながる
支援士になることで、弁理士・中小企業診断士といった他の国家資格の一部免除を受けられます。

いずれも新たなチャレンジの武器となるので、新たなキャリアの一歩としても支援士の肩書は大いに活かせます。
官公庁の入札要件や警視庁での仕事の評価
もう一つの大きな魅力は、キャリアアップや仕事の幅が大きく広がる点です。とくに官公庁や自治体が発注する公共案件では、セキュリティ要件が厳格化しています。
公共案件では、調達仕様書の要員要件などで情報処理安全確保支援士が例示される場合があります。
また、民間企業におけるセキュリティコンサルティングなどの分野でも、国家資格の裏付けは非常に有利です。
警察庁・警視庁などのサイバー関連職種でも、情報処理安全確保支援士試験の合格や関連知識が評価対象になる場合があります。
警察機関の業務を目指す方や、高度な技術で社会を守る分野で活躍したい方にとって、登録は有力な選択肢です。

情報処理安全確保支援士に登録する場合の注意点

一方で、情報処理安全確保支援士に登録すると発生する注意点もあります。
期限内の未受講による登録取消しのリスク
まず、支援士の登録を維持するために1年に1回のオンライン講習と、3年に1回の実践講習を受ける義務があります。
講習費用は決して安くなく、オンライン講習は20,000円、実践講習は講習により異なります。IPAが行う実践講習A・B・Cはいずれも80,000円のため、オンライン講習3回と合わせて3年間で140,000円程度が目安です。
もし、日々の業務に追われてオンライン講習を忘れた場合、重大なリスクが生じる点に注意が必要です。
具体的には、期限内に講習を修了しない有資格者は、情報処理の促進に関する法律に基づき、登録取消しの対象となります。

法的義務が発生する
情報処理安全確保支援士に登録するにあたって、以下で説明する法的義務も発生します。
法的義務に違反した場合、懲役や罰金が科されるとともに資格も失効し、登録を取り消された場合、その後2年間は再登録できません。
くれぐれも法的義務に違反しないよう、注意してください。

信用失墜行為の禁止
情報処理安全確保支援士は、情報処理安全確保支援士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
要するに、支援士の名前を傷つけないよう、ふるまいに気を付けましょうという内容です。
たとえば支援士が不正アクセスをしたり、顧客の個人情報を流出させたりした場合が該当します。
秘密保持義務
情報処理安全確保支援士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。情報処理安全確保支援士でなくなつた後においても、同様とする。
秘密保持義務はそのときだけでなく、業務が終了した後も適用されます。過去に知り得た企業の機密情報を漏えいさせてもいけません。
情報処理安全確保支援士に「登録しない」とどうなる?

支援士のメリットとデメリットを天秤にかけ、とくに費用面の負担が大きいといった理由で登録しない方も多いと思います。

登録しない場合のポイントも確認しておきましょう。
合格実績は失効しないものの名称は使用不可
試験に合格したあと、もし登録しないとどうなるか気になる方は多いと思います。
結論からお伝えすると、所定の手続きを行わなくても試験の合格実績そのものが失効する心配はありません。合格の事実は、一生涯有効な実績として扱われます。
ただし、登録手続きを完了しない限り、「情報処理安全確保支援士」や「登録セキスペ」を名乗る行為は法律で禁止されています。
履歴書の資格欄などに記載する際は、「情報処理安全確保支援士試験 合格」と記述しなければなりません。
他資格(ITパスポート・情報セキュリティマネジメントなど)との名刺記載の違い
ほかのIT系資格と比べた際、名刺への記載ルールには明確な違いが存在します。
たとえば、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・個人情報保護士の名刺記載などは、試験の合格をもってそのまま記載しても問題ありません。
一方で、情報処理安全確保支援士や情報セキュリティ監査人補などは、合格後に所定の登録手続きや申請を経て初めて正式に名刺へ記載可能な仕組みです。
情報セキュリティ監査人補のメリットと同様に、情報処理安全確保支援士も厳格な手続きを経て登録されるからこそ、対外的な信頼性の担保へとつながります。
手間や費用はかかりますが、名刺へ記載した際の説得力は、試験合格のみの資格とは一線を画しているといえます。
情報処理安全確保支援士の登録に関するよくある質問
- 情報処理安全確保支援士は登録しないと合格取消しになる?
- 試験に一度合格すれば時間が経過しても合格取消しにはなりません。
- 情報処理安全確保支援士の維持費はいくらですか?
- 情報処理安全確保支援士の維持には1年に1回のオンライン講習・3年に1回の実践講習受講する必要があります。3年間で140,000円程度が目安です。別途、登録時には登録免許税9,000円と登録手数料10,700円が必要です。
- 情報処理安全確保支援士を更新しないとどうなる?
- 更新しないと情報処理安全確保支援士の資格は失効します。
情報処理安全確保支援士の登録はメリットを理解して判断しよう
情報処理安全確保支援士に登録する場合、メリット・デメリットの両方があります。
しかし個人的には近年は登録メリットが増え、今後さらに活躍が期待できると感じています。可能な限り登録しておきましょう。
支援士の登録は少し煩雑なので、この記事を読んで「登録したい!」と思った方は、以下の記事も参考に登録してみてください。











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