[情報処理安全確保支援士試験]午後試験の対策は?1と2それぞれを解説!

情報処理安全確保支援士の午前試験を無事突破しても本当に難しいのは午後試験で、大抵の方はこの午後1か午後2で60点を満たせずに不合格となってしまいます。
この記事では






と言った方に向けて、午後試験の対策方法を紹介していこうと思います
支援士の午後1試験について
まずは午後1試験から見ていきましょう。
午後1試験の時間配分と配点
午後1試験の配点や問題構成は以下の通りとなっています。
試験時間:12:30~14:00(90分)
問 | 分野・傾向 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ全般(1問はセキュアプログラミング) | 3問中2問解答 | 50点 |
2 | 50点 | ||
3 | 50点 |
大問が1~3まで用意されており、そのうち2問解く必要があります。
1問50点で2問で100点満点、合格基準点は60点となっています。
午後1試験の傾向と対策方法
午後1試験は3つの大問の中から2問を選択して90分の制限時間で解答します。
ネットワーク絡みの脆弱性を問われる問題から電子メールやSNSと言ったアプリ経由のインシデントまで出題の形式は多様です。
また、問1~3のうちどこかでセキュアプログラミングが出題されることがあり、言語としてはC++、Java、ECMAScript(JavaScriptの前身)となっています。
筆者の様にプログラミングが苦手な場合、必然的にその問題が選択肢から消えて残り2問を選ぶことになります。



対策方法としては過去数年分を解いて傾向をつかむのが良いでしょう。
筆者は数冊の過去問を用意して全問解きましたが問題演習に大幅に時間を割くことになりかと思います。
上記のテキストが一番おすすめですが、他にも見たいという方は以下の記事も併せてご覧ください。
支援士の午後2試験について
次に午後2試験です。
時間配分と配点
午後2試験の配点や問題構成は以下の通りとなっています。
試験時間:14:30~16:30(120分)
問 | 分野・傾向 | 選択方法 | 配点 |
1 | 情報セキュリティ総合 | 2問中1問解答 | 100点 |
2 | 100点 |
大問が1と2が用意されており、そのうちどちらか片方を解く形式になります。
100点満点で、合格基準点は60点となっています。
傾向と対策方法
出題内容としてはセキュリティの技術や知識が包括的に問われ、運用・管理と言ったマネジメントに関わる内容まで問われます。
120分で1問だけで良いので余裕かと思えますが、問われる内容は深く、さらに問題文は10ページ以上にも及びます。
そのため読解能力や要約力と言った国語力も重要になってきます。
ただし対策としては午後1と変わらず、過去問を解きながら傾向を分析し良く問われるポイントはどのようなものかを押さえて置くと良いでしょう。
午後試験全体を通して
午後試験1・2ともに一度の受験で60点を取ることは非常に難易度が高いです。
単純に技術や知識があっても、試験に対するテクニックがなければ合格は遠いと言って過言でありません。
筆者自身も過去に一度落ちていますが、その後対策を練ることで2回目無事合格を果たしました。
その時に感じた攻略方法をまとめてみます。
知識だけでなく国語力が非常に重要
先程から何度か言うように、支援士試験は単純な知識や技術で解ける問題ではなく、長文読解能力や要約力と言った国語の力が問われます。
試験問題は10ページ以上にもおよび、設問も2~40文字で答えよといった問題ばかりです。
普段から本を読む習慣があったり文字を書く習慣があったりすれば良いのですが、なかなか難しいのではないでしょうか。
そんな時は最低限の国語力をつけるために1冊本を読んでおいて良いかもしれません。
また、応用情報技術者試験でもそうでしたが、情報処理技術者試験の筆記は漢字やカタカナのミスも厳しいといった噂があります。
特に難しい漢字(常用漢字でない物)の場合、試験問題の本文中に漢字があればそのまま使うようにし、なければ無理に書かずひらがなで書きましょう。



設問から読む
問題を解くにあたっては本文から読み始めるのではなく、設問から読み進めていくと良いです。
設問から読むことでどのような事を問われているのか、どのような知識が必要なのかをあらかじめ頭の中にインプットしておくことが可能です。
特に支援士の午後試験は1も2も選択問題です。
設問の段階で無理そうな問題を選択肢から外しておくことで、「問題を解く過程でやっぱり解けないから他の問題にしよう!」と言った事態の発生を抑えることができて時間をロスせずに済みます。
問題用紙には適宜要約を書き込もう
問題が10ページにも渡ると状況を把握しながら読み進めないといけないため非常に大変です。
文を読んでいて途中で気付いたことはその文の中に書き込んでいくと良いでしょう。
実際に筆者が合格した時の試験の問題用紙は以下の様になっています。
このように気付いたことや重要だと感じるところには線を引いたり図を書きながら解いていきましょう。



周囲の出来具合によって調整されることも
どんなに出来た!と手ごたえがあっても、状況によっては落ちていたり逆に手ごたえがなくても合格していることもあります。
これは試験の合格率を毎回13~15%程に調整しているからではないかと言われているからで、合格率を見ても確かに常に一定の様に思えます。
そのことから、自己採点が終わったとしても油断せず、合格発表日までは気を引き締めて待ちましょう。



支援士の午後試験対策まとめ
今回は支援士の午後試験の傾向や対策をまとめました。
午後試験は長文が続き、体力的にも厳しいテストですが、解き方を押さえて置けば合格できるテストです。
また、せっかく午後試験が基準点に達していても午前試験が不合格だとOUTです。
午前試験は簡単ですが油断せず、併せて対策しておきましょう。
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