Webページ(ドメイン名・HTML・Cookie)【ITパスポート講座】

2020年1月12日

ITパスポート Webページ

この記事で学ぶこと

  1. ドメイン名とIPアドレスの関係
  2. Webページを構築するHTMLやCSS
  3. Cookieの仕組み

今回はITパスポートで問われるWebページの仕組みについて学習します。

くろん
くろん
インターネットと言えばWebサイトも関連が深いと思うけど、どんな仕組みで表示されるにゃ?
モナ
モナ
WebサイトやWebページを学ぶなら、HTMLやドメインの知識が必要ニャ!

私たちが普段何気なく見ているWebサイトやWebページも、表示させるためには複数の技術が組み合わされています。

どのような技術が組み合わされてWebページが表示されるか、確認しましょう。

Webページ

Webページ

まさに今見ているイカしたサイトを含め、Web上に存在するページはWebページと呼ばれます。

くろん
くろん
イカした?どこが??にゃ

Webページを形成するHTMLとCSS

WebページはHTMLとCSSによって構成されています。

HTML

このサイトを含め、一般的なブログやホームページなどはHTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれる言語で書かれています。

言語と聞くと、C言語やJavaScriptなどのプログラミング言語を思い浮かべる方も多いと思います。HTMLはマークアップ言語と呼ばれる別の言語です。

モナ
モナ
マークアップ(MarkUp)は編集するって意味だニャ!元々ある文章に「ここは太字に」だとか「ここは色を赤に」とか記述していくってのが由来だニャ!

HTMLは<と>で囲まれたタグを使って構造を定義していきます。ブラウザ上で文字を赤くしたい場合の例を見てみましょう。

<html>
<head>
    <title>Hello,world</title>
</head>
<body>
    <p>
        サンプルテキスト、<span style="color: #ff0000;">この文字だけ赤く</span>する
    </p>
</body>
</html>

このHTMLを使ってサイト上で表示させると以下のようになります。

モナ
モナ
実際に上のHTMLをブラウザで表示させたかったら、上のコードをメモ帳にコピペして拡張子を.htmlに変えてやれば良いニャ!

HTMLで書かれた文章をネットワークを介して転送するためのプロトコルHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)です。

くろん
くろん
プロトコルはインターネットの章で学習したにゃ!

CSS

HTMLは文章の構造を記載します。そこで文字の大きさや色、背景などの定義を追記していくとごちゃごちゃになってしまいます。

モナ
モナ
そこでスタイルシートという、レイアウト専用のファイルを別途定義し、HTMLに適応させる考え方が一般的だニャ!

一度定義したスタイルは、複数のWebページに渡って適応できるため、サイト全体に一貫性を持たせられます。スタイルシートには多数ありますが、中でもCSS(Cascading Style Sheet)が一般的です。

アプレット・サーブレット・GCIでサイトを作りこむ

HTMLを記述することで簡易的なWebサイトを作成することは可能ですが、コメントを残したりカウンターを設置したり、クリックしたら何かを表示させたりといった動きはHTMLだけで実現できません。

サイトを作りこむには、マークアップ言語と別の技術を施す必要があります。具体的な技術は以下の通りです。

アプレット

アプレットはWebサーバから送られるプログラムで、ブラウザ上で実行されます。

Javaと呼ばれるプログラミング言語で記述されており、簡単なゲームやチャットが実装できます。

サーブレット

アプレットとは逆に、サーバ上でウェブページなどを動的に生成したりデータ処理を行うためのプログラムをサーブレットと呼びます。

こちらもJava言語で記述されています。

くろん
くろん
サーバからWebサイトへ送信されてサイト上で動くのがアプレット、サーバ上でそのままデータを処理するのがサーブレットだにゃ!
 

CGI

CGIを利用するとWebサーバとブラウザ間でのデータ交換が可能となります。例えば掲示板に書き込みをする場合、ユーザがブラウザ上に文章を書くことでブラウザからサーバに記述内容が送信されます。

次にそのサーバからブラウザに再度データが送信されることで、書き込んだ本人を含めた全てのユーザのブラウザ上にその文章を表示させられます。

モナ
モナ
CGIを実現できるプログラミング言語にはPerl・Python・Rubyとかがあるニャ!

XML

ユーザが独自に要素を決められるマークアップ言語をXMLと呼びます。HTMLのように事前にタグで要素が決まっていないため、柔軟性が高くなります。

モナ
モナ
XMLなら<果物>リンゴ</果物>、<果物>みかん</果物>、<果物>ブドウ</果物>のようにタグ付けして果物を検索しやすくできるニャ!

Cookieでユーザ情報を記録する

Webサイトを利用する際、ユーザ情報をパソコンに一時的に保存するCookieと呼ばれる仕組みがあります。

Cookie

チョロ
チョロ
なんかおいしそうな名前でチュ!
ぷりん
ぷりん
ちゅ!
モナ
モナ
例えばamaz〇nで買い物をしたとき、2回目以降は自動で住所や電話番号が表示されたり、IDやパスワードが記憶される機能だニャ!

Cookieはアクセスしたサイトにより作成されるファイルで、サイトの設定やプロフィール情報などの閲覧情報がブラウザに記憶されます。

2回目以降のアクセスはこの記憶された情報によって簡易的にログインできるため、利便性が高まります。

Attention!!
Cookieはパスワードを始め、住所・電話番号・氏名など個人情報を保持するため、第三者も情報を閲覧したり利用したりできるセキュリティ上の問題があります。ここから、クッキーレス化の考えも広まっています。
モナ
モナ
特定のページで入力した覚えがないのに、名前やパスワードが自動で入るのはオートコンプリートと言って、Cookieとは別だニャ!

ドメイン名

前回、IPアドレスの概念を学びました。

IPアドレスは具体的に2進数10進数で表現します。

しかし人がIPアドレスとして、数字で覚えておくことは困難です。そこで意味を持った羅列に置き換え、覚えやすくします。

URL

サイト全体のアドレスをURLと呼び、さらにsikaku-no-iroha.co.jpの部分をドメイン名と呼びます。

ドメイン名とIPアドレスは1対1で対応しています。

モナ
モナ
ドメイン名とIPアドレスを紐づけるシステムが別途必要ニャ!

ドメイン名とIPアドレスを紐づける仕組みをDNS(Domain Name System)と呼び、変換を行うサーバをDNSサーバ、ドメイン名からIPアドレスに変換することを名前解決と呼びます。

ドメイン名の前のwww.はホスト名と呼び、ドメイン名に属するコンピュータ等の名前を示します。

一番頭につくhttps:はスキーム名と呼び、Webサーバとブラウザがデータを送受信するための使われるプロトコルを示しています。

ポート番号

IPアドレスによってホストを一意に特定できます。しかしそのコンピュータのどのプログラムにパケットを届けるかはIPアドレスだけでは特定できません。

どのプログラムにパケットを届けるかを決定するためにはポート番号を使用します。

モナ
モナ
IPアドレスを住所に例えるなら、ポート番号は宛名に例えられるニャ!

HTMLとポート

一般的なアプリケーションに用いられるポート番号はあらかじめ決められており、これらのポート番号をウェルノウンポートと呼びます。

キュー
キュー
例えばHTTPは80、DNSは53みたいな感じやな
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Webページの例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問1

Webサイトによっては,ブラウザで閲覧したときの情報を,ブラウザを介して閲覧者のPCに保存することがある。以後このWebサイトにアクセスした際は保存された情報を使い,閲覧の利便性を高めることができる。このような目的で利用される仕組みはどれか。(H.28春/問79)

ア:Cookie
イ:SQL
ウ:URL
エ:XML

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問1の正解を表示
問1の解説を表示

CookieはWebサイトがWebブラウザを通じてユーザのPCにユーザ情報を一時的に保存する仕組みです。

イ:SQL
⇒SQLはリレーショナルデータベースと呼ばれるデータの定義や操作を行うデータベース言語になります。よって不正解です。

ウ:URL
⇒URLはWebサイトのアドレスの事です。よって不正解です。

エ:XML
⇒XMLはマークアップ言語の一種で、HTMLと異なりユーザが独自に構造を定義できます。よって不正解です。

問2

インターネットでURLが “http://srv01.ipa.go.jp/abc.html” のWebページにアクセスするとき,このURL中の “srv01” は何を表しているか。(H.30春/問64)

ア:”ipa.go.jp” がWebサービスであること
イ:アクセスを要求するWebページのファイル名
ウ:通信プロトコルとしてHTTP又はHTTPSを指定できること
エ:ドメイン名 “ipa.go.jp” に属するコンピュータなどのホスト名

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問2の正解を表示

問2の解説を表示

ホスト名はドメイン内のコンピュータにつけられる名前になります。よく見るwww(World Wide Web)はWebサーバ上にサイトが置かれていることを意味しており、それ以外にもFTPサーバを意味するftpやネームサーバを意味するnsなどもあります。

モナ
モナ

特にURLに関してはしっかりと押さえて置くニャ!

https://www.example.com/file.html?port=123

  • スキーム名
  • ホスト名
  • ドメイン名
  • ファイル名
  • パラメータ名

ア:”ipa.go.jp” がWebサービスであること
⇒webサービスではなくドメイン名です。よって不正解です。

イ:アクセスを要求するWebページのファイル名
⇒Webページのファイル名はabc.htmlになります。よって不正解です。

ウ:通信プロトコルとしてHTTP又はHTTPSを指定できること
⇒スキーム名はhttpとなっているのでHTTPを指定しています。よって不正解です。

問3

インターネットで使用されているドメイン名の説明として,適切なものはどれか。(R.6/問71)

ア:Web閲覧や電子メールを送受信するアプリケーションが使用する通信規約の名前
イ:コンピュータやネットワークなどを識別するための名前
ウ:通信を行うアプリケーションを識別するための名前
エ:電子メールの宛先として指定する相手の名前

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問3の正解を表示
問3の解説を表示

ドメイン名は、インターネットで通信先のWebサイトやサーバを識別するための文字列です。実際の通信はIPアドレスで行われますが、IPアドレスは単なる数字の羅列でで人間は覚えにくいため、ドメイン名を用いて理解しやすく覚えやすい文字列で表しています。

ア:Web閲覧や電子メールを送受信するアプリケーションが使用する通信規約の名前
⇒プロトコルの説明です。したがって不正解です。

ウ:通信を行うアプリケーションを識別するための名前
⇒ポート番号の説明です。したがって不正解です。

エ:電子メールの宛先として指定する相手の名前
⇒メールアドレスのユーザー名の説明です。したがって不正解です。

Webページのまとめ

今回はWebページの仕組みについて学習しました。Webページを1つ表示するだけでも、たくさんの技術が用いられています。

言語やURLに関して用語が多いですが、しっかりと覚えてしまいましょう。

カズ
カズ
何回も手を動かして書いたり、問題を反復して解くと覚えられるよ!

次回は電子メールについて学習します。


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