[基本情報技術者試験]午前免除制度とは?受けられる条件や修了試験の合格率は?

基本情報技術者試験は午前と午後から構成される試験で、部分合格がないため、1回で両方の試験に合格する必要があります。
そうすると受験者の中には


と言った悩みに陥る方も多いかなと思います。
実は基本情報の午前試験については、免除制度が用意されています。
その制度の概要や免除を受けるための方法をこの記事で紹介していこうと思います。
基本情報の午前試験免除について
基本情報技術者試験の午前試験免除の概要について見てみましょう。
認定講座を受講し、修了試験に合格することで利用できる
午前試験の免除を受けるためには、IPA(または国)が定めた講座を受講し、修了試験に合格する必要があります。
修了試験というと難しく感じる方も多いかと思いますがそこは心配いりません。
出題される試験のほぼ100%が基本情報技術者試験の過去問になるので暗記しておくだけで突破することができます。

本試験の午前試験でも流用が高く、約5~60%は過去問流用と言われていますがそれよりもさらに突破しやすいという事が分かります。

修了試験の合格率はスクールにもよりますが、大体70%越えらしいです。
本試験の際に午後に集中すれば良いので余裕ができる
午前免除を免除することで午後問題に集中することができます。
午後問題もあらかじめある程度問題を絞っておけば、勉強時間をさらに短縮できるので負担はぐっと下がります。
更に基本情報技術者試験の午前試験が9時30分開始なのですが、それを受けずに済むので13時から試験を開始できるポイントも大きいですね!

※現在、CBT化により朝早く起きなくても良い状況になっています。詳しくは以下のページをご覧ください。
チャンスは年に数回ある
基本情報技術者試験の本試験は年に2回しか受けられませんが、修了試験は年間で複数回受験が可能です。
例えば資格の大原の、12月第2周の日曜日に開催される修了試験を受験し、その後ダメだったらiTECの方で1月の第4週に行われる修了試験を受ける、と言ったパターンも可能です。

午前免除試験の注意点
これだけ見ると午前免除を使いたくなる方が多いと思いますが、逆にデメリットもあります。
費用がかかる
まず午前免除を受けるために修了試験だったり講義を受けたりする必要がありますが、この受講&受験料がそこそこ高いです。
大体1回の制度を利用するために2万円以上かかるため財布にそれなりにダメージがありますね。

免除の期限は講座修了後1年間
午前試験が免除されるのは、講座を終えて認定試験に合格してから1年間になります。
そのため本試験回数で2回落ちた場合午前免除の適用がなくなり、再度利用するにはもう一度認定講座を受ける必要があります。
午前試験の免除を利用する場合、確実に2回以内で合格できるようしっかりとスケジュールを練って無理のない学習プランを組んでおきましょう。
試験場の選択肢が狭い
基本情報の本試験の場合全都道府県の各都市や大学など多くの場所で受験できます。
しかし修了試験の場合は例えば大原なら大原のスクールがある場所になるため、試験場の選択肢が狭まってしまいます。
特に筆者のように田舎に住んでいると、そもそも近所で修了試験を受ける場所がなかったから諦めるハメになった・・・という可能性も十分にあります。

午前免除が受けられる講座
午前免除が受けられる講座をいくつか見てみましょう。
iTEC
iTECは情報処理技術者試験関係のテキストを取り扱っている会社で、あわせて午前免除の講座も開設しています。
終了条件としては累計学習時間が70時間以上ある事や課題テストをすべて受けて正答率が70%以上であることなども挙げられます。
受講価格は税込みで24,000円となっています。
資格の大原
資格の大原でも午前免除対策コースが用意されています。
iTECと条件などを見て見ると大差はないのですが、累計学習時間が68時間と2時間少なくなっている一方で税込み価格が27,500円と少し高くなっています。
また、資格の大原の場合は午後試験対策もセットになった総合本コースも用意されているので、午後が不安な方も安心です。
基本情報技術者試験の午前免除まとめ
今回は基本情報技術者試験の午前免除制度について、その概要と利用方法を紹介させていただきました。
本試験の午前問題よりも過去問が多いため対策しやすく、本試験の午後に集中できると言ったメリットがある反面、費用がそこそこ高く1年間しか免除期間がないため、お財布的には辛いと言ったのがこの制度の現状です。
メリットとデメリットを比較したうえで利用するかどうか検討してみるのが良いのではないでしょうか。

簿記とFP、情報処理技術者試験を多数保有。現在は宅建士と診断士に挑戦中!
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