いきなり応用情報技術者に挑戦するのはアリ?基本情報を飛ばした経験者が語る

応用情報技術者はITエンジニア中級者向けとされる国家資格で、試験の難易度は高いです。

このような悩みは多くの社会人や文系出身者が抱く悩みです。しかし実際には、基本情報技術者を取らずにいきなり合格した人も多いです。
筆者自身も当時プログラミングが苦手で、応用情報技術者を先に取得しました。
この記事では、応用情報をいきなり受けるメリットとリスク、合格できる方の特徴や最短ルートの勉強法を具体的に解説します。
基本情報技術者を飛ばして、いきなり応用情報技術者を狙える現実的な方法について確認しましょう。
本記事のまとめ!
- プログラミングが苦手なら、応用情報技術者からのスタートもあり!
- 応用情報技術者試験では記述力が問われるため、文系の方も狙い目!
- ただし戦略は必要
【結論】いきなり応用情報に挑戦しても「合格は可能」だが戦略は必須

応用情報技術者試験は、ITの基礎から応用まで幅広く問うITSSレベル3資格ですが、「基本情報を飛ばして受けても合格できる」のは事実です。
ただし、無計画に挑むと「科目Aで足切り」「科目Bで時間切れ」となりやすいため、戦略なしの突撃はやめましょう。
つまり、「基礎を効率的に補い、科目B対策を重点化できる」なら、基本情報技術者試験を飛ばしても合格可能です。
いきなり応用情報技術者試験に挑むメリット

基本情報を経ずに応用情報からいきなり挑戦するメリットを確認しましょう。
プログラミングを避けられる
基本情報技術者試験では、科目Bにおいてプログラミングの比率が8割あります。したがって、プログラミングに拒絶反応があるとまず合格できません。
一方で応用情報技術者試験は科目Bの必修がセキュリティしかなく、他はすべて選択可能です。得意不得意にあわせて柔軟に科目を選べるので、プログラミングを完全に避けても問題ありません。

評価が高くキャリアアップに直結
応用情報はITSSレベルの3資格として、ITエンジニアだけでなく管理職や社内SEとしても高く評価されます。
転職市場では「中級技術者の証明」として扱われ、年収アップや昇格条件を満たすケースも多いです。
資格を実務評価に直結させたい人ほど、早期取得のメリットは大きいと感じます。

学習内容が実務・マネジメントに近く即効性が高い
応用情報試験の出題内容は、システム運用やセキュリティ管理など、現場で役立つテーマが中心です。
科目B(午後)では経営戦略・サービスマネジメントなども問われ、マネジメントの職場でも学んだ知識をすぐに活かせます。

教材が充実しており、最短合格が狙える
現在は応用情報技術者試験対策の教材が非常に充実しています。無料サイトに加え、YouTubeやUdemyなどの講座も人気です。
受験者数が多く、対策動画も豊富なため、費用をかけずに合格を目指せる点は大きな魅力です。

いきなり応用情報技術者試験に挑むリスク

基本情報技術者試験を飛ばしていきなり応用情報技術者試験に挑む場合、少なからずリスクもあります。
事前にいきなり応用情報技術者に挑むリスクも確認しておきましょう。
科目Aの基礎(アルゴリズム・計算問題)で苦戦しやすい
応用情報の科目A(午前)は、基本情報と共通する基礎知識が多数出題されます。アルゴリズム・2進数変換など、数学的思考を求める問題も避けて通れません。
特に基本情報技術者を飛ばす理由がプログラミングを避けたい方も、基礎理論や擬似言語はある程度対策しておきましょう。

短期間で克服するには、過去問演習を通じて出題傾向をパターンで覚える勉強法が有効です。
午後問題の読解力・応用力が初学者には高い壁
科目B(午後)は長文形式で、業務シナリオを読み解きながら判断する応用力が問われます。
特定の用語を暗記するだけでは対応できず、文脈理解と要約力が求められます。

特に初学者の場合、文章量の多さに圧倒されることもあります。早めに過去問に慣れておくことが重要です。
1問ずつ解き方の型を身につければ、難易度の高さは徐々に解消できます。
基礎を飛ばすことで学習リズムを掴みにくい
基本情報技術者を経ないと、勉強の全体像や時間配分を掴みにくくなります。応用情報技術者は出題範囲が広く、どこから手を付けるか迷うことが最大の課題です。
初学者は、科目Aと科目Bを並行して学ぶのではなく、まず科目Aで基礎用語を固めてから科目Bに進むのが効率的です。
ITの基礎が薄いと他資格への展開が難しくなる
応用情報技術者を先に取得すると一見効率的ですが、IT全般の基礎を体系的に学ぶ機会を失うリスクがあります。
その結果、ネットワークスペシャリストや情報セキュリティマネジメントなどの上位資格や、ベンダー資格に挑戦するときに理解の穴が生まれやすくなります。

応用情報後に関連書籍から基礎を補う意識を持つことで、長期的な学習効率を維持できます。
いきなり応用情報を目指しても合格できる人・厳しい人の違い

「基本情報を飛ばして応用情報に挑戦しても大丈夫か?」といった不安は多くの受験者が抱えます。
いきなり応用情報技術者に挑戦する前に、合格しやすい方と苦戦しやすい方の特徴、そして挑戦判断のチェックポイントを確認しましょう。
合格しやすい方の特徴
応用情報技術者試験に合格しやすいのは、文系・理系を問わず論理的思考と分析力に強みを持つ方です。
過去問から出題傾向を読み取り、得点しやすい分野に集中できるタイプが有利です。
また、業務や他資格でIT用語に触れている人も、理解の土台があるため効率良く学習を進められます。

苦戦しやすい方の特徴
一方で、計算やアルゴリズムに過度の苦手意識を持ったまま挑戦する人は、科目Aでつまずきやすいです。
特に、数値計算・論理回路・擬似言語の出題は、基礎を理解していないと得点が安定しません。
また、科目Bを軽視して広く浅く学ぶタイプも危険です。科目Bは記述力と応用力を問われるため、得点配分の重い分野を決めて繰り返し練習する姿勢が欠かせません。
判断チェックリスト
以下の項目で「YES」が多ければ、いきなり応用情報に挑戦しても合格可能性は高いです。
- ITパスポート、または同等レベルの知識を持っている
- 業務や勉強でIT用語(ネットワーク・セキュリティなど)に触れた経験がある
- ロジカルに考えるのが得意、または好きである
- 勉強時間を週7〜10時間程度確保できる
- 過去問を使った分析型の学習に抵抗がない
- プログラミングよりもマネジメント・戦略分野に関心がある
3〜4項目以上当てはまるなら、基本情報を飛ばして応用情報に挑む価値は十分あります。
ただし、苦手分野を把握したうえで学習計画を立てることが合格への鍵です。

いきなり応用情報技術者を合格する学習ステップ

基本情報を飛ばしていきなり応用情報を目指す場合、「基礎固め→過去問→午後特化」の順に進めるのが効率的です。
この流れを意識すれば、未経験でも短期間で合格レベルに到達できます。以下は、効果的な4ステップです。
- STEP1科目A対策は「過去問道場+解説動画」で基礎固め科目Aは出題傾向が安定しており、過去問演習が最も効果的です。
「過去問道場」や「ITEC」「Udemy」などの動画講座を活用し、用語理解と出題パターンを掴みます。
初学者は1周目で用語をざっと確認し、2周目で正答率70%以上を目標に復習するのが目安です。
間違えた問題は単語帳アプリなどで繰り返し確認すると効率的です。
- STEP2科目B対策は選択分野を絞って集中特訓科目Bは長文記述形式で、得意分野を選んで深掘りする戦略が重要です。
おすすめはネットワーク・データベース・マネジメントなど、実務との関連が強く理解しやすい分野です。
最初から全分野に手を出すよりも、解答パターンを繰り返して慣れることを優先しましょう。
重点対策シリーズでは、最初に分野の説明があるので目を通してみると予習にもなります。
- STEP3必要に応じてテキスト・講座を活用無料コンテンツを用いた学習だけで限界を感じたら、テキストや講座も活用してみましょう。
独学なら「徹底攻略 応用情報技術者教科書」や「キタミ式イラストIT塾」など、
図解で理解できる教材を選ぶと挫折しにくくなります。通信講座を利用する場合は、スタディングやアガルートのように、スキマ時間学習や進捗管理機能があるコースだと、忙しい方にもおすすめです。勉強開始時点で、教材を1〜2種類に絞ることで効率が上がります。
- STEP4総仕上げ直前期は知識の詰め込みではなく、得点力の完成を意識します。
科目Aは苦手分野をピンポイントで復習し、科目Bは過去問を制限時間内で解く練習を行います。
模試や予想問題を活用して本番環境をシミュレーションし、時間配分と集中力の調整を習慣化しましょう。
特に科目Bは、選択科目を早めに決め、「解く順番・解答方針」を確立しておくことが合格への近道です。
いきなり応用情報技術者に挑むにあたってよくある質問

- 基本情報技術者なしでも受験資格はありますか?
- 応用情報技術者は誰でも受験可能です。基本情報技術者なしでも問題なく受験できます。
- 応用情報だけ先に取って、後から基本情報を受けるのはアリ?
- 応用情報を取った後に基本情報を取っても問題ありませんが、メリットはそこまで大きくありません。
- 文系・非エンジニアでも応用情報に合格できますか?
- マネジメントやストラテジの強みを活かしつつ、最低限の計算問題対策をすれば可能です。
いきなり応用情報を受けることについてのまとめ
本記事のまとめ!
- プログラミングが苦手なら、応用情報技術者からのスタートもあり!
- 応用情報技術者試験では記述力が問われるため、文系の方も狙い目!
- ただし戦略は必要
基本情報を飛ばして応用情報に挑戦することは、決して無謀ではありません。重要なのは、自分の得意分野を活かし、午前・午後それぞれに合った戦略を立てることです。
過去問中心の学習と時間配分の最適化を徹底すれば、文系や未経験者でも十分に合格を狙えます。ITの基礎と実務を同時に伸ばせる応用情報は、キャリアとスキルを加速させる第一歩になります。










ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません