記憶装置(HDD・SSD・USB)【ITパスポート講座】

今回はITパスポートのハードウェア(記憶装置)についての学習を進めていきましょう!


記憶装置
主記憶装置はコンピュータの電源を切ると内容が消えてしまう揮発性のメモリです。
しかし、一般的なコンピュータでの電源入れっぱなしは消費電力がかかってしまったり、熱によりパフォーマンスが落ちてしまったりするため好ましくありません。


電源を切っても情報を保持する性質は不揮発性と呼びます。記憶装置には不揮発性のものが存在し、補助記憶装置と呼びます。
具体的な補助記憶装置を確認しましょう。
HDD
ハードディスクドライブ(HDD)は磁気によってデータを記憶しています。
高速回転するディスク上に電子的にデータを記憶し、読み書きを行います。
価格的に入手しやすく、容量として数百GB~数TBまで対応しているので普及率が非常に高いです。
デスクトップPCでは取り外しや付け替えも可能ですが、ノートPCの様に内部に埋め込まれているものは交換が困難な物が一般的です。
SSD
ソリッドステートドライブ(SSD)もHDD同様の記憶装置です。しかし、構造上HDDの様にヘッドを移動させる必要がないため非常に高速な読み書きが可能です。
速度を追い求めるにはSSDが良いのですが、高価・低容量・短命と言ったデメリットもあり、特に寿命はデータの書き換え頻度に大きく影響します。
したがって、毎日頻繁にデータの書き換えを行う場合HDDを用いるのが一般的です。
光学ドライブ
光学ドライブのCD・DVD・Blu-rayはデータを読み取る際に光の反射を用います。
例えばCD-ROMの場合であれば書き込む際にプラスチックの表面にくぼみ(ピット)が開けられます。
ピットのない部分をランドと呼び、読み取る際にはレーザを当ててピットとランドによる反射の違いにより0と1を識別できます。
CD-ROMの場合一度開けた穴は戻すことができないため、一度書き込むと上書きなどはできません。

上記以外の光学ドライブも確認しましょう。
光学ドライブ | 内容 |
CD-R | 他のユーザが任意で1度だけ追記できるCD。 |
CD-RW | ユーザが任意で何度もデータを書き込み、消去可能な光学ドライブ。 |
DVD | 原理はCDと同じだが、直径12cmと大きく、CDよりも大容量・両面利用可能などの利点がある。 |
Blu-ray | 青紫色の半導体レーザを用いた新世代の光ディスク規格で、25~100GBと大容量。”Blue-ray”ではない。 |
フラッシュメモリ
外部補助記憶装置としてはHDDやSSD、光学ドライブ以外にもUSBメモリ・SDカードがあります。
これらはフラッシュメモリと呼ばれています。
フラッシュメモリは数MBから数TBまで対応しているケースが多いです。また、形式もUSBであればTypeA~Cだったり、SDカードでも通常の物に加えminiSDやmicroSDなど用途に合わせた形式の物が増えています。

記憶装置の例題
実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。
問1
次の記憶装置のうち,アクセス時間が最も短いものはどれか。(H.31春/問70)
ア:HDD
イ:SSD
ウ:キャッシュメモリ
エ:主記憶
(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)
問2
機械的な可動部分が無く,電力消費も少ないという特徴をもつ補助記憶装置はどれか。(H.28春/問72)
ア:CD-RWドライブ
イ:DVDドライブ
ウ:HDD
エ:SSD
(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)
問3
フラッシュメモリに関する記述として,適切なものはどれか。(H.22春/問81)
ア:一度だけデータを書き込むことができ,以後読み出し専用である。
イ:記憶内容の保持に電源供給を必要としない。
ウ:小型化が難しいので,ディジタルカメラの記憶媒体には利用されない。
エ:レーザ光を用いてデータの読み書きを行う。
(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)
記憶装置のまとめ
今回は記憶装置について学習しました。
CD-ROMやCD-RWなども意外と問われる分野なので覚えておきましょう。

次回はハードウェアの入出力装置に関して学習します。

福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
職歴:経理4年/インフラ・アプリエンジニア9年(内4年は兼務)/ライター7年
保有資格:簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断士 など
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