入出力装置(モニター・プリンタ・シリアルインターフェイス)【ITパスポート講座】

2020年2月22日

ITパスポート 入出力装置

今回はITパスポートハードウェア(入出力装置)について学習していきましょう。

ラク
ラク
このモニターはリフレッシュレートが144Hzでキーボードもメカニカル軸のテンキーレスで・・・
くろん
くろん
何の話だにゃ?
キュー
キュー
ゲーミングデバイスやろな。ここまでオタクな内容はしらんでええけど、ITパスポートでもちょっとは必要な知識やから勉強しとこか

入力装置

ITパスポート 入出力装置

コンピュータにはマウスをはじめ、データを入力するためのさまざまな装置があります。

チョロ
チョロ
呼んだでチュ?

入力装置についてはそこまで問われないので、ざっと用語だけ覚えておきましょう。

入力装置の例
  • マウス
  • キーボード
  • タッチパネル
  • スキャナ
  • マイク
  • カメラ
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出力装置

ディスプレイやプリンタは出力装置に該当します。

出力装置については別途出題されるので、確認しておきましょう。

ディスプレイ

ディスプレイモニタは主に出力装置の一つです。現在用いられているディスプレイの例としては、以下のとおりです。

デバイス 内容
液晶ディスプレイ 2枚のガラス版の間に液晶を挟み、電圧をかけることで背面から光を通したり遮断したりする。
プラズマディスプレイ ヘリウムガスやネオンガスを封入し電圧をかけると放電する仕組みによって発光させる。小型化が難しい特性から大型テレビに用いられる。
有機ELディスプレイ 電圧をかけることで発光する有機化合物を用いる。プラズマディスプレイよりも小型化が可能。
ヘッドマウントディスプレイ 眼鏡やヘルメットのように頭に着けて映像を見られるディスプレイ。外部の景色が遮断され臨場感得られる「没入型」と、現在の映像に映像が重ねられる「シースルー型」に分かれる。

ディスプレイでは光の三原色を用いて色を表現しています。

光の三原色は加法混色とも呼び、色を重ねるごとに明るくなり3つの色を重ねるとになります。

モナ
モナ
次に出てくる「色の三原色」との違いに注意ニャ!

ディスプレイに画像を表示させるためには、専用のメモリを用います。このメモリをグラフィックスメモリと呼びます。

ディスプレイの点の数は解像度と呼び、縦横の比率をアスペクト比と呼びます。

Advice
画面に写される映像の質(画質)は画素数で決まります。フルハイビジョンTVは1,920×1,080画素です。縦横の画素数を倍にした3,840×2,160画素での表示を4K、縦横の画素数を4倍にした7,680×4,320画素での表示を8Kと呼びます。

プリンタ

プリンタも出力装置の一つです。プリンタには以下のようなものがあります。

デバイス 内容
インクジェットプリンタ ノズルからインクを噴射してプリントする。
レーザプリンタ レーザ光によってトナーと呼ばれる粉を定着してプリントする。
ドットインパクトプリンタ 旧式プリンタで伝票発行などに用いられる

プリンタも三原色を用いますが、こちらは色の三原色で表現しています。色の三原色は減法混色とも呼び、色を重ねるほど黒くなります。

また、印刷の細かさに関しては解像度を用いて表現し、1インチ当たりに印刷できるドット数でdpiの単位を用いて表現します。

キュー
キュー
画面の大きさの解像度とは少し違うから注意やで

UIとUX

ハードウェアが次々登場する中で、「誰でも直感的に使える」「使い方をスムーズに理解できる」点は非常に重要です。利用者の使いやすさをユーザビリティと呼びます。

利用者とハードウェアの接点(入出力にかかる部分)をユーザインターフェイス(UI:User Interface)と呼びます。

キュー
キュー
昔のUIは文字のみで入力するCUI(Character UI)やったけど、最近はマウスやアイコンを使ったGUI(Graphical UI)が主流になってるで

スマートフォンで利用可能なタップ・スワイプ・フリックなどはマルチタッチインターフェイスと呼びます。

これからは声によるUI、VUI(Voice UI)も増えると考えられています。

ラク
ラク
任天堂の神ハード・Wiiのような手や体での入力はジェスチャーインターフェイスって言うぜ!

その他のインタフェース

コンピュータの五大装置間では、装置同士をつなぐ必要もあります。人間の臓器もそうですが、各装置は単独で機能できません。血管や神経のように、それぞれの装置をつなげる必要があります。

装置間をつなぐものをハードウェアインタフェイスと呼び、ケーブル・コネクタ・電子信号などが該当します。

ハードウェアインタフェイスには、シリアルインターフェイスとパラレルインターフェイスがあります。それぞれの違いは以下の通りです。

インターフェイス 内容
シリアルインターフェイス 単一の伝送路を使用しながら、1ビットずつデータを伝送する。
パラレルインターフェイス 複数の伝送路を束ねて同時に複数の電子送信を行う。

一見、パラレルインターフェイスが効率よく思われます。しかし、現在はシリアルインターフェイスの方が高速で主流です。

パラレルインターフェイスが遅い理由として、並行して送受信されるビット間の同期がうまく取れず、その処理にかえって時間がかかってしまう点が挙げられます。

USB

ITパスポート USB

代表的なシリアルインターフェイスがUSBです。

USBを経由してコンピュータからキーボード・マウス・モニタなどの外部機器に接続が可能です。データ転送速度も確認しておきましょう。

USBのデータ転送速度
  • USB1.1:最大12Mbps
  • USB2.0:最大480Mbps
  • USB3.2:最大5~20Gbps

USBはハブと呼ばれる集線装置を用いた接続も可能で、さらには機器が動作していても抜き差しできるホットプラグ機能や、接続先の機器からUSBケーブルを介して充電を行うバスパワー機能も所持しています。

規格やコネクタもいくつか分かれており、「USB」「mini USB」「microUSB」などが存在しています。さらには「Type-A」「Type-B」「Type-C」などの形状にも分かれています。

ラク
ラク
最近のiPhoneやNintendo Switch2の充電ケーブルはType-Cだな
カズ
カズ
試験で形状まで踏み込むことはあまりないけど、気になる方はこちらのサイトで目を通してみてね!

ディスプレイインターフェイス

パソコンとモニターをつなぐインターフェイス(ケーブル)も確認しておきましょう。

ITパスポート ケーブル

インターフェイス 内容
VGA アナログインターフェイス。画質の劣化もあるため最近はあまり利用されていない。
DVI デジタルインターフェイス。コネクタサイズがやや大きい。
HDMI デジタルインターフェイス。1本のケーブルで音声・映像ともに送受信が可能。
DisplayPort デジタルインターフェイス。コネクタが小さく、スピードも速い。

Bluetooth

短距離無線通信のインターフェイスはBluetoothが挙げられます。

最新規格でのデータ転送速度は約3Mビット/秒となっており、誰でも自由に使用可能です。

Bluetoothは遮蔽物があっても通信可能で、クラスと呼ばれる電波強度を設定することで1m~100mの距離に収まっていれば通信可能です。

Bluetoothはイヤホンや電話、カーナビにゲーム機など至る所で用いられています。

以下は他の無線インターフェイスです。あわせて押さえておきましょう。

インターフェイス 内容
RFID(Radio Frequency Identification) 電波を用いてタグと呼ばれる小さなチップのデータを非接触で書き換えられるシステム。ICカードによく利用されている。
NFC(Near Field Communication) RFIDの規格の一つで、数十cmの至近距離でデータの通信を行える。
IrDA 赤外線を用いた規格を策定する団体や規格。IrDAを搭載した機器同士であれば赤外線ポートを向かい合わせるだけで通信できる。

入出力装置の例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問1

次のうち,通信可能な最大距離が最も短いものはどれか。(H.28秋/問90)

ア:Bluetooth
イ:IrDA
ウ:NFC
エ:Wi-Fi

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問1の正解を表示
問1の解説を表示

いずれも無線通信規格ですが、通信可能距離は以下のように異なります。

ア:Bluetooth
⇒数m~100m程。

イ:IrDA
⇒30cm~2m程。

ウ:NFC
⇒数cm~20cm程

エ:Wi-Fi
⇒数m~100m程

これより、一番短いのは「ウ」のNFCとなります。

問2

USBに関する記述のうち,適切なものはどれか。(H.29秋/問82)

ア:PCと周辺機器の間のデータ転送速度は,幾つかのモードからPC利用者自らが設定できる。
イ:USBで接続する周辺機器への電力供給は,全てUSBケーブルを介して行う。
ウ:周辺機器側のコネクタ形状には幾つかの種類がある。
エ:パラレルインタフェースであり,複数の信号線でデータを送る。

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問2の正解を表示

問2の解説を表示

ア:PCと周辺機器の間のデータ転送速度は,幾つかのモードからPC利用者自らが設定できる。
⇒転送速度には数種類のモードが存在しますが、PC利用者が自ら選ぶわけではありません。よって不正解です。

イ:USBで接続する周辺機器への電力供給は,全てUSBケーブルを介して行う。
⇒バスパワーによる給電能力には限界があるため、機器によっては別の電源が用意されていることもあります。よって不正解です。

ウ:周辺機器側のコネクタ形状には幾つかの種類がある。
⇒USBに限定しても「Type-A」や「Type-B」、さらには「mini USB」「micro USB」などが用意されています。よって正解です。

エ:パラレルインタフェースであり,複数の信号線でデータを送る。
⇒USBはシリアルインターフェイスです。よって不正解です。

問3

有機ELディスプレイの説明として,適切なものはどれか。(AR R.5春/問12)

ア:電圧をかけて発光素子を発光させて表示する。
イ:電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で表示する。
ウ:透過する光の量を制御することで表示する。
エ:放電によって発生した紫外線で,蛍光体を発光させて表示する。

(ログイン後回答すると、ここに前回の正誤情報が表示されます)

問3の正解を表示

問3の解説を表示

有機ELディスプレイは、発光材料として電圧を加えると発光する有機化合物を使用しています。

自発的な発光でバックライトが不要なため、薄く・軽量で、省エネルギー性に優れています。一方で、価格が高い・寿命が短い・大型化が難しいなどの難点もあります。

ア:電圧をかけて発光素子を発光させて表示する。
⇒有機ELディスプレイの説明です。正解です。

イ:電子ビームが発光体に衝突して生じる発光で表示する。
⇒CRT(ブラウン管)ディスプレイの説明です。

ウ:透過する光の量を制御することで表示する。
⇒液晶ディスプレイの説明です。

エ:放電によって発生した紫外線で,蛍光体を発光させて表示する。
⇒プラズマディスプレイの説明です。

入出力装置のまとめ

今回は五大装置の中の入出力装置について学習しました。

機器の話が多く、ITから少しズレているように感じたかもしれません。しかし、試験で問われることも多いのでしっかりと対策しておきましょう。

カズ
カズ
家電量販店なんかでは実際にこれらの製品が売ってるから、実物見てみるのも良いかも!

次回はシステムの構成に関して学習します。


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