支払手形

2022年6月20日

支払手形とは、商品取引において発行した手形債務のことです。

支払手形とは

約束手形での支払い

支払手形は、仕入先との間に発生した営業取引に関する手形債務のことです。

手形には約束手形と為替手形がありますが、会計上は手形金額を支払う義務が発生するものはすべて支払手形と呼ばれます。

支払手形は仕入れに関して用いられる債務の性格を持つ、流動負債となります。

買掛金と似た特性を持ちますが、手形発行の有無によって判断しましょう。

支払手形の仕訳例

仕入先から商品11,000円(内消費税1,000円)を仕入れ、同店宛の約束手形を振り出して支払った。
借方 金額 貸方 金額
仕入 10,000 支払手形 11,000
仮払消費税等 1,000

支払手形と買掛金の違い

支払手形と買掛金の大きな違いは、銀行(第三者)を挟むかどうかです。支払手形は、銀行で手形を払い出すため、第三者が仲介します。

一方の買掛金は、単に未払金の債権を帳簿に着けるだけです。第三者を通さないため、信用の点では支払手形よりも落ちてしまいます。

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支払手形の関連語

支払手形の関連語を確認しておきましょう。

受取手形

受取手形は、売上た先との間に発生した営業取引に関する手形債券のことです。

流動資産に分類され、支払手形同様に、約束手形と為替手形の2つに分けられます。

営業外支払手形

営業外支払手形は、備品・有価証券・車両などの営業外の取引を起因とする手形債務のことです。

営業外支払手形で用いられるのは約束手形のみに限定されます。

支払手形まとめ

支払手形は買掛金に次いでよく出る流動負債です。

仕訳を切るときにどの科目を使うかは問題文を読めばわかるので、見落とさないようにしましょう。

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Posted by 佐野 孝矩