[日商簿記3級]転職には有利?求人情報や内定にたどり着くコツ、向いている仕事とは?

人気資格の一つである日商簿記。最も人気が高いのは2級で、転職や昇進に有利と聞くけれども、3級はどうなんだろう・・・と思う方も多いのではないでしょうか。
折角頑張って取得した日商簿記3級、もし評価されて転職などで有利になるのなら活用したいと思いますよね!?
そんな背景もあって、実際に日商簿記3級を持っている筆者が、いくつかの登録してある転職サイトで実際にどれくらいの求人があるのか、転職には有利なのかを調べてみました。
日商簿記3級は転職に強い?
日商簿記3級は色んな部署に使える資格で汎用性も広いですが、最もメジャー処としては事務職(経理)が挙げられるのではないでしょうか。
ここでは事務職をターゲットとして、経験則も踏まえて未経験でも就けるのかと言ったポイントに着目して触れていきます。



未経験の業界でも若ければ余裕で!
簿記3級は簿記検定試験の中でも基礎的な部分を広く浚(さら)うため、即戦力にはならずになかなか内定につながりづらいといったイメージもあるかもしれません。
しかし筆者の友人でも簿記3級を取得しており、それがきっかけで事務職の一つである経理職に未経験で就職した人を知っています。
その方は22で新卒で営業に配属されたものの、人前で商品の説明をするのが苦手で数字を扱うのが得意といった自己分析をし、簿記を取り23で転職を決めていました。






特に若いうちは未経験でも資格の効果は大きいので、現状資格を持っていてまだ行動していない場合はすぐに行動に移しましょう。
簿記3級を取ったけど、さらに有名な2級を取ってからでも遅くないと思う人もいらっしゃるかもしれませんがそれは間違いです。
若さが一番の武器であることに変わりありません。
そして、今後の将来で一番若い時期は今です。
やる気のアピールになる
筆者は経理職に加え採用担当にも少し関わったことがありますが、事務職はやはり人気があり、色んな方が経歴を持った方が採用試験を受けに来られていました。
中には似たり寄ったりのスキルを持っている応募者も多く、未経験で挑戦したい!という人が複数人いた場合は資格も立派な一つの指標として見ていました。
採用担当の立場に立って多くの応募者を見て比較しないといけない場合、口でどんなに「やる気があります!」と言っていたとしても、資格を持っておらず実績もない人よりは、やる気があるのでその知識をつけようと思い簿記の勉強をしてきました!と言う人の方がはるかに魅力的で採用したいと思いますよね。
そういった事からも、未経験でも簿記3級を持っている方はしっかりと評価する背景がありました。



統計から見る日商簿記3級の需要
上記でいかに簿記3級が役に立つ!と言っても裏付けがなく「本当にそうなの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかなと思います。
なのでここではいくつかのデータをもとに事務職の求人数や簿記の需要がどれくらいあるかを客観的に示していこうと思います。
事務の有効求人の推移
まず、簿記の知識を最も活かせるとされている事務職に関する有効求人数及び倍率の推移を見ていきましょう。
以下のグラフは厚生労働省から発表された公表資料を基に作られたもので、職業計及び会計事務の職業の有効求人の推移を表したものになります。
出典元:https://www.keiri-haken.com/prospect/
この事からもわかるように、求人数はいったん2008年のリーマンショックや2013年を機に落ち込んでいるものの近年は回復傾向にあります。
今後もアベノミクスや東京オリンピックの影響でしばらく景気が回復しつつあるので、今後さらに伸び過去20年でも最高の水準になることが予測されています。



加えて有効求人倍率(求職者一人当たり何件の求人があるか)の推移も見てみましょう。
職上全体の有効求人倍率と会計事務の有効求人倍率は大体同じ動きをしていますが、リーマンショック後は最低0.44まで落ち込んでおり、求人約44個に対して100人の応募者が来ていることが分かりるので当時いかに就職が大変だったかが分かります。
更に会計事務は0.33と、33の求人に100人、つまり3人に1人しか受からないようなどこぞの難関大学と同じくらい高い数値だという事が分かります。
2015年以降は1倍を超えており就職難易度も低下している今では想像もつかないかもしれませんが、就職できただけでも幸せ、と思われた時代があったことも事実です。
そして有効求人数及び有効求人倍率がともに増加傾向にあるということは労働者の需要が増えつつあるので確実に事務職に就きやすい流れが出来ていることがわかりますね。






会計事務や経理職も他の職種同様、景気によって有効求人数や倍率の変動が大きくしばらくは需要が拡大されることが予測されるので、需要が高い今のうちに転職してしまうのがチャンスと言えます。
今後景気が絶対に低迷しないとは限りません。景気が低迷しても今の日本の法律では人を解雇するのが難しくすぐにくいっぱぐれることは考えにくいですが、景気が悪くなってから職を探すのはリーマンショック時を見ていただければわかる通り、どんなに優秀なスキルや資格を持っていても困難になるので比較的就職しやすい今を逃すのは賢明とは言えません。



ユーキャン実施の資格ランキングでも上位
資格のスクールとして有名なユーキャンですが、実際に転職や就職をされた方、または採用担当者に直接どの資格が武器になるかを聞き込み調査し統計を出したグラフがあります。
まずは実際に働いているビジネスパーソンの方が選んだ武器になる資格を見てみましょう。
出典:https://www.u-can.co.jp/company/news/1201253_3482.html
このアンケートは実際に働いているビジネスパーソンを対象に行っているので、仕事をしていて資格が必要だなと感じた生の意見がそのまま活きています。
実際に働いていて「この知識が大事だな、そしてその知識を得られる資格はこれだ」と厳選された資格ばかりが並んでいます。
今後もグローバル化は進むと言われている今日に英語力を図るTOEICや、景気の回復の効果も相まってフリーランスが増え、需要が高まっているファイナンシャルプランニング技能士にこそ勝てませんがそれでも3位にランクインしていることから十二分に必要とされている資格ということがわかりますね。



次に、今度は採用担当者側が採用判断時に重視している資格も見てみましょう。
ランキング的には上位5位ですが、重要視される可能性が26%もあることに驚きです。
26%というと約4社に1社は簿記があれば採用したい!と言っていることと同義であり、数多ある会社の1/4には挑戦できると思うとそれだけでも自信がつくのではないでしょうか。



最後に、こちらもユーキャンの統計データですが、採用担当者が実際にどれくらいの割合で資格保有者を重視しているかと言った統計も取られたそうなのでアップしておこうと思います。
75%もの採用担当者は資格を重視しており、特に条件が同じような応募者がいた場合資格保有者を採用する、学ぶ姿勢を評価するといった意見が大半を占めていることがわかりますね。
このことからも資格を持っている場合は明らかに転職に有利になり、さらに注目すべき点として、募集職種に関連する資格でなくても、「学ぶ」姿勢を評価すると答えている採用担当者の方が30%近くいることも驚きです。
これを都合よく解釈すれば、簿記の資格を持っているだけで、「事務職でない無関係の仕事でも歓迎して受け入れるよ」と言っている企業が全体の20%強(=75%×29.3%)いるということが統計の結果わかったことになります。
こうしてみるとかなり自信がついたのではないでしょうか。
また、余談にはなりますが上記のグラフをすべて見て行けば分かる事ですが、簿記以外の資格も当然持っていると強みになることが分かります。
簿記+別資格のダブルライセンスの場合相乗効果もあり、さらに大きな強みになるので、興味がある方は以下も併せてご覧ください。






日商簿記3級を活かして良い求人に巡り合うために
ここまで簿記3級のメリットや強みを書きましたが、簿記を取得しただけで自動的に良い求人が舞い降りてくる、なんて都合の良い話はあり得ません。
簿記の資格を取得したならそれをアピールできたり、人に見てもらえる場に身を置くことも重要です!



転職エージェント・サイトへの登録は必須
具体的に自分の資格をアピールし、転職市場に駆り出すためには転職エージェントやサイトへの登録は必須です。
登録必須の理由
転職サイトやエージェントへの登録は面倒・・・。と思われる方も多いかもしれませんが、改めて、なぜ登録することが必須であるかといった理由も書いていきます。
企業側に見つけてもらいやすくなる
各転職サイトやエージェントでは自分のプロフィール入力欄に取得した資格を入力することが可能となっています。
このように入力することで、企業側が求人者に求める資格を検索し、ピンポイントで求人情報を送ってくれる、といった事例が実際にあります。
筆者の場合も度々来ており、中には有名企業からくることも。



実際筆者も採用担当の立場で働いていたことがあり、求職者を探してオファーを送る時は保有資格で検索して該当者に一斉に送るといったことをやっていたことがありました。
プロフィールや自己PRよりも保有資格を見ることが多く、これがアピール力にそのままなるので書かない手はないですね!
また、企業からのオファーの場合は内定までの過程が短く、具体的には書類選考はしなくて良かったり、1回の面接で内定が決まったりすることが多いです。
仕事を持っていて忙しい中での転職活動でこのように優遇されるのはプラスに働くのでガンガン利用していきましょう!



独自で活動するより圧倒的にコスパが良い
最近は転職サイトやエージェントを経由せず、コネやSNS経由で就職されている方も増えつつあります。
ただそれでも転職サイトやエージェント経由の方がまだまだ主流で、実際にSNS等で内定を得ている方はよほどすごいスキルがあったり高学歴だったりといった超高スペックな方が多いです。
ご自身もそういった強みがある場合は試してみても良いかもしれませんが、そうでない場合は素直に転職サイト等に登録しておいた方が無難ですし、何より無料なのでコストもかかりません。






登録しないとどうなる??
逆に登録しないことで起こるデメリットも書いてみます。
単純にチャンスを逃す
まず単純に求人情報が見れないので機会損失を起こします。
今は少子高齢化の影響もあり大手企業でも人手不足になり求人を出していることがありますが、有名企業などはすぐにその求人も埋まってしまいます。
そういった情報はまず最初に大手の転職業界に案件が来るため、登録していなければその情報を貰えず知らないうちに枠が埋まっていたなんてこともザラですよね。
せっかく資格を取ったのに、それを発揮しないまま気づいたら良い求人はもうなく年齢も重ねておりチャンスを逃した・・・そう思うとぞっとしますよね。



後回しにすることで気力がわかなくなることも
後から登録しよう、と思っていてもストレスや疲労の関係で転職しようと思った際に登録する気力がわかない場合もあります。
そんな時にもあらかじめ登録してあり求人にストックがある場合は先立って転職に踏み込めるので保険にもなります。
精神的に追い詰めされた状態で無理に仕事を探そうとして「とにかくどこでもいいから新しい就職先を見つけたい!」と活動していると相手企業の条件すらよく確認せずに職についてしまい、最悪元居た職場よりもさらに劣悪な環境に・・・といった負のループに陥ることもあります。
キャリアアップを目指すために資格の勉強をしていたのに気が付いたら労働時間も増えて給与も減って・・・そうなってしまったら本末転倒ですよね。
焦りは大抵良いことにつながらないので、余裕を思って活動するためにも余力があるうちに早め早めの行動をしておきましょう



サイトとエージェントの違いって?
先ほどから転職サイトとエージェントといった2つの言葉を使っていますが、厳密にはそれぞれ違いがあります。
サイトは登録しておくと求人情報が送られてきて、気になるものがあったり自分で検索して良いと思ったりしたら応募するといった形式です。
一方でエージェントは担当者が付き、あれはどうかこれはどうかといった提案をいくつかしてくれます。
自分のペースで探したい場合はサイトを、すべて任せてみたい場合はエージェントを使用するのが良いでしょう。
ハローワークってどうなの?
転職を考えている場合、もう一つの選択肢としてハローワークを考える方もいらっしゃるかなと思います。
ハローワークと転職エージェントの違いは何でしょうか。
具体的には運営元が全然違います。転職サイトやエージェントの場合法人や組織の元運営されていますが、ハローワークは厚生労働省のもと、要するに国によって運営されています。
そうするとどのような違いが出てくるのでしょうか。
転職エージェントや転職サイトでは担当者が必死に頑張って良い求人を紹介し、成約が出来ることで彼らにインセンティブが入りますが、ハローワークではどんなに頑張ってもどんなにサボってもハロワで働く人に対して出る報酬は一定です。この時点で前者の方がモチベーションが高い担当者が付きやすいですよね。
更にハロワの場合地域の企業が求人掲載をお願いすることが多く、その地域で働ける案件しか紹介してもらえないという事も十分にあります。
例えば福井県内で就職したい!という場合は地元の、マイナーな企業案件はハロワの方が多々ありますが、札幌や東京で働きたい!となったときは福井のハロワでは紹介してもらえない可能性が高いです。
そしてそういったマイナー企業の中には経営が苦しく、労働時間は長いのに給与は少ない、いわゆるブラック企業も潜んでいるわけですね。
ハロワの公式サイトを見ていただければわかるかと思うのですが、ハロワの求人を出している企業はマイナーすぎてネットで検索してもその情報がヒットしないことも多々あります。
つまり入ってみるまでその職場があたりかはずれか、なんてわかりません。それって恐怖以外の何物でもないですよね・・・
一方で転職エージェントに記載されている企業は少なからず全国に求人を出している企業ばかりなのである程度の知名度もあり、自分が知らないところを紹介されてもネットで検索することである程度のレビューが集まることが多いです。
担当者の意見だけでは不安な時は自分で調べて情報を得られるという強みもあるので、個人的にはハロワに行くより先に転職サイトやエージェントを利用するのが良いのではないかなと感じています。



各エージェントの求人数比較
これから紹介するエージェントは大手の物や事務に特化したものをメインに紹介していきます。
中には会員登録をしないと調べられないものもありますが、登録は無料で何ならその後の就職までのサポートも手厚くしてもらえるため気になるエージェントがあれば登録してみてください。
Doda
種類 | 転職サイト・転職エージェント |
案件数 | 公開7万件 |
日商簿記3級の案件数 | 250件 |
利用者層 | 20~40代 |
案件傾向 | 営業・エンジニア |
約6万件を超える求人を取り扱うDodaですが、簿記3級を条件としている企業は255件となっていました。
中には会計事務所や税理士事務所と言った将来キャリアアップを狙える職場から誰もが知るような大手企業、中にはフルタイムで働けない方向けのパートの求人などもあり選択肢はかなり広いように感じました。
勤務地も各地にあるので地方の方でも安心して探せるのは嬉しいポイントですね!
更に、堂々と簿記が必要!とは書いていない物の、関連が深いとされる事務職に関しても3,000件を超える求人があります。



また、この数値は公開求人数だけであり、本人の経歴等を加えると非公開求人が追加されることもあるので実質数値はもっと上になります。
事務職以外のバックグラウンドをお持ちの方はさらにチャンスが増える事にもなるので非常に魅力ですね!
ミイダス
種類 | 転職サイト |
案件数 | 5万件 |
日商簿記3級の案件数 | 2,500件 |
利用者層 | 20~60代 |
案件傾向 | 営業・事務・エンジニア |
ミイダスは自分の経歴を入力していくことで合致する企業が何社あるかを調べたり、想定される年収を割り出してくれる少し変わったアプリになっています。
住居地や学歴、経歴、資格によってオファーの数も年収も大きく変わってきますが、26歳、適当な4年大卒に設定して出来るスキルはエクセル全般で最後に簿記3級を入力したところ、以下のような結果となりました。
現在筆者は簿記2級や情報処理技術者試験も持っていますがこの年収694万円には遠く及びません。
簿記3級でもこういった高収入のオファーが多いのは驚きですね!(改めて転職しようかな・・・)



マイナビキャリレーション
種類 | 転職サイト |
案件数 | 5,000件 |
日商簿記3級の案件数 | 100件 |
利用者層 | 20代 |
案件傾向 | 事務 |
マイナビキャリレーションは事務職の無期雇用派遣求人を取り扱うサイトで未経験者でも仕事を見つけやすいサイトとして注目が集まっています。
無期雇用派遣とは更新の無い派遣制度で定期的に切られる心配もなく、更には派遣であっても賞与や昇給も保証されている(もちろん本人次第の所はあります)ため、安心して働くことが出来ます。
マイナビキャリレーションでの求人数は96件と他のエージェントには見劣りしますが事務特化で希望の職種にも就きやすいので候補に入れておいても良いのではないでしょうか。
セミナーや転職フェアも盛んなため良い刺激になります。



転職活動をするにあたって
各エージェントで簿記3級がかなり求められていることが分かりました。
簿記3級でも十分に求人があり、仕事を探しやすくなりますが、転職活動に踏み込むとしたらいくつか注意していただきたい点もあります。
求人数は変動する
簿記3級に限らず、あらゆる求人の数は時期や景気に左右されて大きく変動します。
特に4月は人の動きが活発になり、求人数が一気に増える傾向にあり、逆に6月や12月と言ったボーナスが出る時期は離職数も下がるため求人数がガクっと減る傾向にあります。
すぐに仕事を変わりたくない場合は登録だけして目当ての求人が出るまで待ってから行動するのも大切ですよ。



資格を保有してからがスタートライン
資格は取得するまでのプロセスが大事なのではなく、取得してからのプロセスの方が大事です。
どういう思いで資格を取得したか、それをどう活かしたいか、活かすために何が大事かを考えておくことも大事です。
また、それだけでなく転職活動においては人間性や協調性も見られることも十二分にあります。
資格を取ったからと天狗になって面接に挑むのではなく、もっともっと吸収したいといった気持ちを大切にし、向上心を持ちながら転職活動を進めましょう。



行きたい企業を絞る
案件がいくつもあっても行ける企業や職場は1箇所だけです。
はいったは良いけども何か合わなかったから辞めてしまったを繰り返してしまうと、いくら資格を持っていても経歴を見られて「この人はすぐに辞める人なんだな」と落とされる確率も高くなっていきます。
そうならないためにも自分の軸をしっかり持って狙いを定めてから行動しましょう。
複数エージェントに登録しても問題なし
行ける会社自体は1社でも、登録できるエージェントに制限はありません。
簿記3級のようなメジャーな資格は企業からのオファーも増えるため、登録先が多ければ多いほど選択肢も増え、良い求人に出会える可能性も高くなります。
ある会社の求人情報がA社には記載されていてB社にはされていない・・・なんてこともあるので、寧ろ複数登録が前提と言っても過言ではありませんね。
また、同じ会社の同じポジションの求人情報がA社B社両方に記載されている場合でも、A社は年収400万円、一方B社は年収450万円なんてこともあります。
加えて地域特化だったり、専門職特化の場合もあるのでもれなく登録していくことをお勧めします。
上記で紹介した転職サイト以外にもおすすめのところはいくつかあるので、気になる方は読んでみて下さい。
どれも無料なので損することはまずありません。
日商簿記3級が活かせる仕事
主に日商簿記3級が活かせる仕事にどのような仕事があるか、筆者の経験も踏まえたうえで、実際にある魅力的な職種や職業をいくつかピックアップさせていただきます。
その職種を取り扱っている転職サイトやエージェントへのリンクを張っておくので、気になった方は是非登録してみてください!
経理事務
もはや経理=簿記の方程式が成り立つほど経理と簿記の相性はよく、簿記の資格を取っていないとしても簿記の知識がなければ経理としての仕事が成り立たないと言っても過言ではありません。
具体的には日々のお金の動きを簿記の原則にのっとって正しく仕訳を行ったり、帳簿を付けたりといった作業で簿記で学ぶ知識が必要となります。
特に仕訳を行う時、借方に何をおいて貸方に何をおいてといった科目の処理は理解していないと適切に瞬時に判断することが不可能となり、経理職に求められている迅速にかつ的確にといった条件が満たせなくなってしまいます。
経理に配属されてから簿記を取る、といった方も少なからずいますが、未経験でこれから経理をやりたい、という方はほぼ間違いなく簿記の資格を持っていないとなかなか採用されないのではないでしょうか。
経理職は基本的にどんな会社にもあります。そのため多くの会社の求人を扱うDodaが最もおすすめの転職エージェントになります。
会計・税理士事務所
会計特化の会計・税理士事務所でも簿記3級を取得している方は優遇されます。
特に会計事務の場合、税理士や公認会計士の方ばかりが働いていると思う方も多いのですが、実際はそうではありません。
普段の事務処理や雑務は簿記3級・2級取得者も対応できるため重宝されます。
中には将来これらの士業を目指しており、その修行のために早い段階で会計事務所に入所される方もいらっしゃいます。
税理士事務所に関してもDodaにおいて取扱数が多いので探してみましょう!
管理部門・経営者
言わずもがな、経営者や管理部門の方にとって大切なのは数字です。
数字というとざっくりしすぎですが、例えば売上がいくらでそこから原価を引くと売上利益はいくらになって~・・・といった流れが分からなければ会社や事業を潰すことにもなりかねません。
良く起業したは良いけれど、数年で倒産した、という話はありますが、そのような経営者は技術上がりで技術力だけが特化していたり、営業だけ出来て売る力はあっても分析力を伸ばすことを怠ってしまっている場合が多いです。



常に数値を見て、どの事業に力を入れるべきか、どの事業を見切るべきかなどの判断力を養えるのも簿記3級ならではの強みですね!
管理部門の求人については管理部門特化型エージェントのMS-Japanを利用するのが良いでしょう。
案件は大手企業や外資系が多く、幹部候補生を募っているため給料アップももちろん狙えます!



日商簿記3級を取得するために
この記事を読んでいらっしゃる方の中には、「まだ簿記3級は取得していないけど人気資格だし、求人がどれくらいあるのか気になる」と思ってこられた方もいらっしゃるのかなと思います。
もしこの数値を見て「簿記取りたい!」と思った方は以下のページでオススメの参考書や講座の情報、勉強法についてもまとめています。
勉強の仕方
簿記3級ぐらいの難易度でしたら独学でも十分に取得が可能です。
その際に必要なこと等もまとめてあるのでご一読ください。



テキスト
日商簿記3級を取り扱うテキストはたくさん出ていますが、簿記は毎年範囲が変わったり新論点が出てきたりします。
少し前の知識は範囲外で役に立たないなんてこともあるので、常に最新の情報を扱っている参考書を選びましょう。
また、紙媒体ではなくサイトでも良いという方は筆者が作成した簿記3級の学習サイトもぜひ試してみて下さい!
こちらは無料で利用出来て、市販の参考書並みに網羅しております。また、学習進捗管理機能も搭載しており、過去に解いた確認問題の正誤状況が一発で分かるので、復習時、自分がどこが苦手かも一目でわかるようになっています。



講座
独学ではどうしても分からない、モチベーションを保つためのきっかけが欲しいという方は日商簿記3級のためのスクールや通信講座を考えるのもアリです。
通信講座を利用すれば合格できる確率もぐっと上がり、学習効率も良くなるので時間に余裕がなくお金に余裕がある方は考慮してみましょう。



個人的にオススメのスクールはフォーサイトになります。
理由として受講料が安く、クオリティが高いためコスパが良いからで、合格率も全国平均の倍以上となっています。
教材の内容がどのような物かは以下の記事で触れているので、是非一読ください。
また、それ以外のスクールが気になる方は比較記事もあるので、こちらも合わせてご覧ください。
さらに良い求人に巡り合うために
資格はもちろん転職に有利に働きますが、簿記3級を取得しただけで満足してしまうのはもったいないように感じます。
中には資格を取ったけれど慢心した故に良い求人に巡り合えなかった・・・という方も知っています。
最終的にはその人の人となりがすべてなので、その辺も鍛えていきたいものですね!
固定概念を捨てる
簿記3級のメリットは経理や事務だけで役に立つわけではなくあらゆる部署で強みになります。
詳しくは以下に書いてありますが、簿記を持っていることで製造や現場、研究所でも数値に基づいた分析が出来るようになり発言に説得力を持たせることができます。
特にエンジニア気質の方では財務や会計を軽視してしまう方もいらっしゃるので、逆にその辺の知識を持ったエンジニアはかなり価値が高くなります。



上位の資格にもチャレンジしよう!
余力があればですが、簿記には2級や1級といった上位の資格があります。
これらの資格を取得できれば一気に求人数は増え、条件もさらに良くなります。
上位資格は3級の知識が前提で、これらを活かすことが出来れば0からの勉強よりも有利になるので、勢いで合格してしまいましょう!



日商簿記3級の転職・求人情報まとめ
今回は簿記3級に関する転職情報や求人情報をまとめさせていただきました。
簿記3級を求めている企業は多く、資格をフルに生かした仕事に就くこともできるので、持っている資格に誇りをもって面接に臨みましょう!
また、どのエージェントも登録無料で資格をアピールする為の良い履歴書の書き方などをサポートしてくれます。
頼れるところには思いきり頼り、自分のキャリアを開拓していきましょう!






ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません