[基本情報技術者試験]合格率の推移は?数値から見る今後の対策について

基本情報技術者試験は毎回安定した合格率で推移しており、相対評価の試験と言われています。
合格率としては大体20%前半で推移しておりこの数字を高いととらえるか低いと取るかは人に寄るかなと思います。






20%と聞くとこのようにほとんど受からないと思われる方も多いと思いますが、しっかりと対策すれば決して合格できない試験ではありません。
今回は合格率の推移状況を表にプロットしつつ、どのような対策をすれば20%台の試験を突破できるかを紹介していこうと思います。
基本情報技術者試験の過去の合格率
まずは過去の合格率の変動を見てみましょう。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
R1秋期 | 91,700名 | 66,870名 | 19,069名 | 28.5% |
H31春期 | 77,470名 | 54,686名 | 12,155名 | 22.2% |
H30秋期 | 82,347名 | 60,004名 | 13,723名 | 22.9% |
H30春期 | 73,581名 | 51,377名 | 14,829名 | 28.9% |
H29秋期 | 76,717名 | 56,377名 | 12,313名 | 21.8% |
H29春期 | 67,784名 | 48,875名 | 10,975名 | 22.5% |
H28秋期 | 75,095名 | 55,815名 | 13,173名 | 23.6% |
H28春期 | 61,281名 | 44,184名 | 13,418名 | 30.4% |
H27秋期 | 73,221名 | 54,347名 | 13,935名 | 25.6% |
H27春期 | 65,570名 | 46,874名 | 12,174名 | 26.0% |
H26秋期 | 74,577名 | 54,874名 | 12,950名 | 23.6% |
H26春期 | 65,141名 | 46,005名 | 11,003名 | 23.9% |
H25秋期 | 76,020名 | 55,426名 | 12,274名 | 22.1% |
H25春期 | 66,667名 | 46,416名 | 10,674名 | 23.0% |
H24秋期 | 79,674名 | 58,905名 | 15,987名 | 27.1% |
H24春期 | 75,085名 | 52,582名 | 12,437名 | 23.7% |
H23秋期 | 82,090名 | 59,505名 | 15,569名 | 26.2% |
H23特別 | 88,001名 | 58,993名 | 14,579名 | 24.7% |
H22秋期 | 100,113名 | 73,242名 | 17,129名 | 23.4% |
H22春期 | 92,108名 | 65,407名 | 14,489名 | 22.2% |
H21秋期 | 107,800名 | 79,829名 | 28,270名 | 35.4% |
H21春期 | 90,752名 | 64,544名 | 17,685名 | 27.4% |
H20秋期 | 101,552名 | 73,249名 | 17,074名 | 23.3% |
H20春期 | 90,065名 | 62,607名 | 12,933名 | 20.7% |
H19秋期 | 99,252名 | 71,302名 | 16,898名 | 23.7% |
H19春期 | 88,387名 | 60,710名 | 13,902名 | 22.9% |
H18秋期 | 100,636名 | 71,054名 | 17,163名 | 24.2% |
H18春期 | 93,643名 | 62,613名 | 9,202名 | 14.7% |
H17秋期 | 106,140名 | 74,122名 | 9,493名 | 12.8% |
H17春期 | 100,734名 | 67,444名 | 9,616名 | 14.3% |
H16秋期 | 118,096名 | 83,182名 | 13,323名 | 16.0% |
H16春期 | 109,985名 | 74,410名 | 12,314名 | 16.5% |
H15秋期 | 135,376名 | 96,477名 | 19,503名 | 20.2% |
H15春期 | 127,523名 | 85,047名 | 11,317名 | 13.3% |
H14秋期 | 142,878名 | 99,926名 | 15,579名 | 15.6% |
H14春期 | 134,252名 | 89,093名 | 16,632名 | 18.7% |
H13秋期 | 147,316名 | 102,205名 | 12,348名 | 12.1% |
H13春期 | 128,270名 | 84,113名 | 14,741名 | 17.5% |
基本情報技術者試験の合格率の推移
上記の表から合格率をグラフに落とし込むと以下のようになります。






基本情報技術者試験の合格率はなぜ低い?
このようにしてグラフや数値として見ると、基本と言った名前がついているにもかかわらず合格できる割合が非常に少なく、狭き門と言えることがお分かりいただけるかなと思います。
ではなぜそのような数値になってしまっているのか詳しく見ていきましょう。
午後試験は相対評価で、合格率を20%前後に抑えようとするため
基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれており、午前試験は80問(1問1.25点)と明確な配点基準があります。
一方で午後試験は大問ごとの配点はあるものの、明確な配点基準が示されておらず傾斜配点と言われています。
全体的に問題が難しく受験者の平均点が低い場合は下駄をはかせたり、簡単で平均点が高い場合は逆下駄もあります。
そのため、自己採点をして合格したと思っても開示してみると思った以上に点数が低く不合格だったり、逆に手ごたえがほとんどなかったにもかかわらず合格だったと言った声もよく聞きます。



プログラミングが半分を占める
基本情報技術者試験の午後問題は25点分がアルゴリズム、残り25点がプログラミング言語と全体の半分を占めています。
合格点が60点以上なのでこの2問を落としてしまうとその時点で合格は不可能になります。
プログラミングは経験者ならまだしも、0からの知識で挑もうとするとそれだけでかなりの時間を費やしてしまい、独学だとうまく勉強の仕方が分からずに時間をかけたのに点数が伸びない、と言った事態にもつながりかねません。
非IT系の方が一念発起して基本情報を目指した結果、プログラミングが対策しきれずに落ちてしまったと言うパターンは結構多いです。



プログラミングに関しては別途対策する必要があるので、以下の記事をご覧ください。
実受験者自体も少なく間に合っている人が少ない
先ほどの表を見ていただければお分かりいただけると思いますが、受験申込者数は毎回10万人前後であるにもかかわらず、実受験者数は6万人前後で6~7割となっており試験上に来ていない人も結構いることが分かります。
中には仕事の関係で忙しくて受験できなかった、体調を崩してしまったなどと言った可能性も無きにしも非ずですが、結構な方は勉強が間に合わなかったから受けなかったと言う人が多いと推察されます。
筆者も何回か別の試験で試験に間に合わなかったことがあったのですが、試験に間に合わなかった人の行動パターンとしては「ダメもとで受験する」か「次回に持ち越す」に分かれます。



そして間に合わないまま受験しても受かるわけがなく結果不合格となってしまいます。
この場合スケジューリングが出来ていない場合が多いので、以下の記事を見ていただければ対策になるかなと思います。
令和2年度からは難化!?合格率が下がるかも??
令和2年度から、基本情報技術者試験は出題範囲が変更され、大問ごとの配点基準も大きく変わりました。
結果としてプログラミング比重が上がった(前述の通り)ので、今まではセキュリティやストラテジでごり押ししていた人も合格し辛くなってしまいました。
どのような問題や論点が追加されたかは一度確認しておく必要があります。
上位20%に食い込むための対策方法
合格率が20%と言うとどうしても低くて難しそうと感じてしまいます。
しかし先ほど書いたように、受験者の中には記念受験の方も結構いますし、対策を立てればすんなりと20%に入ることは可能です。
ここでは合格するための対策方法を合わせて紹介させていただこうと思います。
勉強方法を押さえる
まず最初に、勉強方法を最初に抑えるところから始めましょう。
試験においてテクニックなどももちろん大事ですが、0から始める場合は小手先のテクニックより基礎をしっかりと付けある程度知識を補充していく必要があります。
そこで効率よく知識を仕入れるにはどうすればよいか、短期間で合格を目指すにはどうしたらよいか等特に初心者の方は注意すべき点が沢山あるので、学習前に1度ご一読いただけると良いかなと思います。






テキスト選びはしっかりと
勉強を始めるにあたってはテキストの存在が絶対です。
最近はオンライン上でも学習できますが、書き込みをしたり持ち運んで場所を問わずに勉強する為に1冊は持っておくようにしましょう。
ただ、いくつかおすすめできるテキストはあるものの、人によって図や表で理解したい、特定の分野を重点的に学びたいと言った異なる要望も多いかなと思います。
そこで、以下の記事ではテキストの選び方やテキストそれぞれの比較情報をまとめています。



スクール・通信講座の利用も効果的!
どうしても合格したい!と言った場合はスクールを利用するのも一つの手です。
スクールを利用することで講師から直接話を聞くことが出来て正しい理解が促されると同時に気になったところは直接質問することが出来ますし、場合によっては午前試験が免除されると言ったメリットもあります。



ここではいくつかあるスクールの中でも特にオススメの2つを絞って紹介します。
資格の大原
資格の大原は簿記や医療系で有名なスクールですが、情報処理技術者試験においてもしっかりとした対策講座を講じており、先ほど紹介した午前試験免除を受けられるコースがあったりプログラミングや午後試験特化のコースが用意されています。
受講形式も多様で通学、DVD、Webと言ったように受験者に合わせて受講できるので嬉しいポイントです。
無料で取り寄せられる資料の中にはお得な割引情報などもあるので気になる方は是非取り寄せてみて下さい。
詳細に関しては以下の記事をご覧ください。



スタディング
もう一つオススメのスクールとしてスタディングが挙げられます。
スタディングは全てがオンライン上で完結しており場所を問わず手軽に受講できるメリットがあり、何より他のスクールの半額以下で受講できると言った魅力があります。
価格が安いと言うと質を気にする方もいらっしゃると思いますが、そちらの方も他には無い進捗管理機能の付いた問題集や他の人とつながれる勉強仲間機能と言った強みがそろっており決して劣っていることはありません。
こちらも詳しくは以下記事で詳細を書いているのでご覧ください。



その他のスクール
その他のスクールについても気になる方は多いと思います。
スクールの選び方やサンプル講義、サンプルテキストをまとめた記事は以下にあるのでこちらも併せてご覧になって下さい。
基本情報技術者試験の合格率まとめ
今回は基本情報技術者試験の合格率に関する情報をまとめました。
比較的低い合格率の試験でしっかりと対策をする必要はありますが、上記に示したような対策をすることでほぼ確実に合格できると断言できます。
IT系にかかわらず、多くの企業で役に立つ資格なので、是非しっかりと対策を立てて合格をつかみ取って下さい。






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