[ITパスポート試験]財務指標[無料講座・例題付き!]

2020年5月21日

ITパスポート 財務指標

今回はITパスポート財務指標について学習します。

くろん
くろん
よく聞くROEとかROIってなんだにゃ?
キュー
キュー
企業の状態を表す指標やな。売上げとか資本だけを見ると一見健全そうに見えても財務指標を見ると危ないってわかることもあるんや

財務指標とは

企業の経営判断や投資判断のために、目安となる数値としていくつかの指標があります。

その中でもITパスポートでよく出るのが以下で解説する財務指標です。

財務指標も過去に何回か出題されたことがあるので、学習していきましょう。

自己資本比率

自己資本比率は会社の安全性を見るための指標で、この数値がいほど安全とされます。

求め方としては

自己資本比率=自己資本÷総資本

で求められます。

また、自己資本とは貸借対照表のうち純資産の部の金額、総資本とは純資産の部負債の部の合計の値となります。

チョロ
チョロ
自己資産は・・・
資本
ぷりん
ぷりん
総資本は・・・
負債
資本

流動比率

流動比率は債務の支払い能力のことを差します。いくら会社が儲かっていても債務が返済できなければ企業は倒産します。

そのことからも流動比率もい方が企業としては安全であると言えます。

求め方は

流動比率=流動資産÷流動負債

となっています。

流動資産は現金や預金、売掛金等現金もしくは1年以内に現金化できる資産、流動負債買掛金や借入金等1年以内に返済しないといけない負債のことです。

チョロ
チョロ
資産・負債にも流動性の物とそうでない(固定)の物があることを押さえて置くと良いでチュ!

総資産(資本)営業利益率

総資産(資本)営業利益率(ROA)は経営に投下された総資産に対して、本業から生み出された営業利益の比率で、い方が良いです。

求め方は

総資産営業利益率=営業利益÷総資産(総資本)

です。

損益計算書上の営業利益と、貸借対照表の総資産の部をまたいで見る必要がある点に注意です。

キュー
キュー
ここでも損益計算書の知識が問われるんやな

投下資本利益率

投下資本利益率(ROIC)は、企業が事業活動を行うために投じた資本に対して、どれだけ利益を出したかといった指標になります。

求め方は以下の通りです。

投下資本利益率=利益÷投下資本

自己資本利益率

自己資本利益率(ROE)は自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたかを示す指標になります。

求め方としては

自己資本利益率=当期純利益÷自己資本

となり、株主からして見ると自分が投資したお金でどれくらい効率よく稼いでいるかといった判断基準になります。

くろん
くろん
ところで、さっきから資本のところが純資産だったり総資本だったり、自己資本だったりするけど、違いはあるのかにゃ?
チョロ
チョロ
厳密には違いがあるでチュけど、Iパスで勉強する場合はあまり区別しなくて良いでチュ※参照

投資利益率

投資利益率(ROI)は企業側からの投資でどれだけの利益を上げたかを知ることができる指標です。

投資利益率=当期純利益÷投資額

の式で求められます。

ここでいう投資額は株式資本だけでなく銀行からの借入金や企業が発行する社債も含まれます。

チョロ
チョロ
ROEは純粋に株主資本だったのに対して、ROIは投資家全体の資本に対する利益指標になるでチュ!

自己資本回転率

自己資本回転率は自分の資本が売り上げに対して何回転しているかを表す指標で、回転率がいほど良いとされています。

自己資本回転率=売上高÷自己資本

ただしベンチャー等、急成長している会社の場合短期借入金などで売上が急上昇している場合もあるのでこの指標だけ見て判断する事は注意が必要です。(ただしITパスポートでそこまで問われないので気にしなくても良いですが・・・)

在庫回転率

在庫回転率は在庫がどれくらいの早さで使われたかを見る指標で、この数値がいほど、在庫が溜まりづらいという事を意味しています。

在庫回転率=売上高÷平均在庫高

チョロ
チョロ
これ以外にも指標はあるでチュけど、〇〇××率と書かれていたら××÷○○で求められると思えば大丈夫でチュ!
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財務指標・例題

実際に例題を解いて問題に慣れていきましょう。

問題

問1

貸借対照表から求められる、自己資本比率は何%か(H.30/春)

資産の部 負債の部
流動資産合計   100

固定資産合計   500

流動負債合計   160

固定負債合計   200

純資産の部
株主資本   240

ア 40
イ 80
ウ 125
エ 150

問2

財務分析によって得られる指標とその値に関する記述a~cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。(H.29/秋)

a.自己資本比率は,数値が大きいほど財務の安全性が高いと考えられる。
b.総資産回転率は,数値が大きいほど総資産の回転期間が長くなると考えられる。
c.流動比率は,数値が小さいほど支払能力が高いと考えられる。

ア a
イ a,b
ウ a,c
エ b

問3

ROE(Return on Equity)を説明したものはどれか。(H.25/春)

ア 売上高に対して在庫が何回転したかを示した指標
イ 企業における財務活動の安全性を表した指標
ウ 自己資本に対する収益性を表した指標
エ 当期純利益から株主へ配当される金額の率を表した指標

解説(クリックで展開)

財務指標・まとめ

今回は財務指標に関する内容を学習しました。

どの指標が何を何で割ったものかを把握し、しっかりと算出できるようにしておきましょう。

カズ
カズ
〇〇××率=××÷〇〇は鉄則!

次回は分析手法について学習しましょう!


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