資格は役に立たない?5つのメリットと活かすための方法

今いる会社から転職したい、キャリアアップしたい、と考えた時に資格を取得しようと考える方も多いかなと思います。
しかし一方で


と考える方も多く、その意見を真に受けてしまうと勉強する意味を考えてしまい、なかなか勉強に手が付かない。と言った状況に陥ってしまいます。
この記事では資格は本当に役に立つのか、それとも役に立たないのかについて触れた後で、どのような戦略を立てるのが良いのかについて紹介していきます。
資格が役に立たないと感じるのはどんな時?
資格が役に立たないと言う意見はあちこちで言われることがあるので、主にどんな時に他の人から資格が役に立たないと言われるのか、取得者が役に立たないと感じるかについて触れてみます。
転職であまり評価されなかったとき
資格を取る大きな意味の一つとしては、転職して今よりも条件の良いところに就きたい!と言ったものではないでしょうか。
苦労の末必死に資格を取得して「これならいけるやろ!」と意気込んで転職エージェントに登録してもなかなかオファーが届かず、自分からいくつか応募しても「今回は条件に合わなかったので・・・」と採用を見送られた経験がある方も多いのではないでしょうか。
こういった状況が重なると

となってしまいますね。
学んだ知識が仕事で役に立たなかったとき
別のシチュエーションとして考えられるのが、学んだ知識が仕事で役に立たなかった場合です。
筆者は経理職の経験があり簿記も2級までもっていますが、簿記等の資格で学ばないような知識ももちろん業務内では当たり前のように求められます。
その時に「この知識は資格で学ばなかった」と実感すると、わざわざ資格を取得するより実務経験を優先した方が良いのではないかとあらためて感じてしまいます。
その資格って何?と聞かれた時
中には苦労してようやく取得できた資格なので、自慢したい、アピールしたいと言った人もいるかもしれません。
しかし



の様に、あまり知名度がない資格だったり中身が伝わらない資格だった場合、取ったことをアピールしてもあまり認知されず空振りに終わってしまうこともあります。
資格を取る事で得られるメリット
上記では資格を取っても役に立たないと書きましたが、取得することに大きなメリットがある事には変わりありません。
そうでなければ毎年数万人の人が受験したり、大金を払ってスクールに通ったりしませんよね。
具体的にどんなメリットがあるのかを見てみましょう。
採用担当者は”モロ”資格で選んでいる
まず、転職に関してですが、採用担当者はモロに資格保有者を選んで採用しています。
これは絵空事ではなくデータに基づく根拠があります。
まずは以下の2種類のグラフをご覧ください。
これらのデータは生涯学習のユーキャンの方で実際に採用担当者に対してアンケートを取ったものであり、企業が採用時にどれくらい資格を重視しているか、また、どんな資格を重視しているかと言ったものです。
まず全体の3/4の担当者は資格保有者を重視していると答えています。
更に内訳をみるとファイナンシャルプランナーや宅建士、社労士と言った国家資格を始め簿記やMOSと言った汎用性の高い資格を求めていることが分かりますね。

と言った意見もあるかなと思います。
しかしそうなってしまう事には理由があります。詳しくは次項の資格を活かす方法のところで解説しようと思います。
いずれにせよ、採用担当者が欲しい!と言っているにもかかわらず、転職に役立たないと言った意見は矛盾していることが分かります。
知見・できることが広がる
資格で得られる知識は自身が1次体験したことではなく漠然とした抽象的であることが多いです。
その為具体的な例がなかなか想像しづらく実際にその局面に立つまで予想もつかないかなと思います。
筆者も簿記3級を取って伝票制と言う言葉を知ったとき、そもそも”デンピョウ”って何?状態でしたが経理をして伝票を触って初めて、「あ、これが伝票か!」と無駄に感動した記憶があります。
ただ前提知識があったことで理解も比較的早く進みました。
このように前提知識として持っていることで業務でも具体例にスムーズに落とし込むことができて理解が早まるので強みになります。

また、今筆者はこの資格に関するサイトを運営することで毎月生活できています。これも資格があって需要がある事なので生計を立てて居られますが、このようにできることが広がる事は間違いありません。

努力していることを客観的にアピールできる
学生の間は勉強することが当たり前で継続して学習する人は多いです。
しかし社会人になっても勉強を続ける人はかなり少なく、社会人の平均勉強時間は6分と言うデータも見たことがあります。
現在社会情勢はグローバル化及びIT化しており、英語や技術を始め色んな知識の更新が求められますが、そんな中で毎日6分しか勉強していないと言うのは非常に由々しき事態であり、企業からも将来を懸念する声が上がっていますが、そんな中で社会人になっても勉強し続けられる人と言うのは非常に希少で需要が高いです。
ただ、勉強していますと幾ら口で言ってもその証明は難しく、それを客観的にアピールできるツールの一つが資格となります。

仕事によっては資格がないとそもそもできない
教師や医師、弁護士をはじめとし、そもそも資格を持っていないと仕事ができない場合もあります。
これらは主に業務独占資格や免許と呼ばれ、取得は難しいですが他の人にはできない仕事ができるようになると言った大きなメリットがあるので覚悟がある方は目指してみると良いでしょう。

キャリアアップにつながる
自分が将来どんな仕事についてどんなことをしながら生きて行きたいかと言った目標や目的を決めてそれに必要な資格を取得していくことでキャリアアップにもつなぐことができます。
特に社内で報奨金が出る資格や奨励されている資格の場合、会社が欲しい!と言った需要があることに他なりません。
需要があれば供給することがビジネスにおける大切な考え方なので、「会社が欲していてもしょせん役に立たないから」とひねくれた考え方をせず、素直に必要とされている資格を取っていきましょう。

資格を活かす方法
せっかく取った資格を活かす方法や、そもそも活きやすい資格の取得方法を紹介します。
実務経験を付ける
まず特に転職などでありがちなのが、資格を取ったから未経験にも挑める!と言った勘違いで、この考え方をしている方は非常に多いです。
資格はあくまで自分のやってきた業務内容における知識の漏れを埋めるようなもので資格があればどこでも行けると言った免罪符ではありません。
簡単な一例で表すとすると、業務経験の有無で満点70点の評価、資格の有無は10点、残り20点はその人の人となり、と言った具合です。
そのため業務経験がないにもかかわらず10点満点をアピールしたところで経験者の70点の人には勝ちようがありません。

しかしこの10点が意味がないかと言われたら決してそんなことはありません。
同じような背景や技術を持ち、業務経験において70点満点の2人が同時に申込をし、最終選考に残った、しかし予算の関係上1人しか採れない。甲乙つけがたいが違いは資格の有無だけ。
この場合は資格持ちの方には10点加点され80点に、逆に70点の方はそのまま70点なのでよっぽと人格的に問題がない限りは有資格者が有利になることが分かります。
つまり資格は最後の決め手!と言ったようなポジションにあるととらえましょう。

意味のある資格を取る
資格はたくさんありますが、全部で何種類あるかご存じでしょうか?

実は民間資格や公的資格を加味すると数千とも数万ともいわれています。

つまり資格の中には誰も知らないようなよくわからない資格も多く存在していることになります。
それらの資格をいくら取得してアピールしてもあまり認知されていないので採用担当者としても困ってしまいます。その為、意味のある資格を取得していきましょう。
また、よくある勘違いが意味のある資格=難関資格と言ったものです。
確かに難関資格の中には大きな活躍が期待できる資格も多いですが、そればかりとは限りません。業界や会社によって求められる資格は全然違うのでしっかりと業界研究してから資格を選ぶようにしましょう。

ただ、全業界に通用する資格、老若男女におすすめの資格はありません。
以下に一部の業界、人に対象を絞ったおすすめ資格を紹介しますが、それ以外の場合は実際にその会社や業界の研究を進めて選ぶようにしてください。
謙虚な姿勢を忘れずに
資格は取得するまでが大切なのではなく、資格を取得してからが重要です。
その資格を取得したからもう勉強しなくてよい、なんてことはなく常に学びはあり更新が大事です。
特に技術系の資格の場合、その当時は最新の技術でも数年後には陳腐化している可能性は十分に考えられますよね。
資格によっては更新制の物もありますが、大抵は一回取得したら生涯有効です。
しかしそれに甘んじてしまうと資格自体がただの飾りになってしまうので学び続けることを忘れないでください。

適切なアピールをする
取得した資格に関して、適切な人や場所に適切な方法でアピールをしないと知ってもらえない、評価してもらえないと言った事態も考えられます。
例えば化学会社に対して人気だからと言った理由でファイナンシャルプランナーの資格をアピールしてもあまり評価されないでしょう。
しかしこれが保険会社で、お金に関する知識があるという事をアピールする場合には十二分に意味があるでしょう。
また、上記の化学会社でも総務部等、給与計算をする部署に対して自分を売り込む場合は+になりますね!

また、転職時のアピールの一例として履歴書の書き方がありますが、こちらも押さえて置くべきポイントです。
詳しくは以下にまとめているのであわせてご覧になってください。
ネガティブな意見に耳を貸さない
最後に、ネガティブな意見に耳を貸さないと言うのも大事です。
ネガティブな意見や背反する意見は目立ちやすいと言った特性があります。
例えば有資格者100人がいたとしてそのうち90人が成功したとして残り10人が失敗したとします。
この場合、90人の人は現状に満足しているので何も言いませんが、残り10人は不満からもこの資格はダメだった!と主張することがあり、資格は意味がないと言った意見が目立ってしまいます。
しかし平均的に見てみると全体的には昇給している、成功しているといった事はよくあります。

まとめ
今回は資格は役に立たないのかどうかと言った点から掘り下げて記事を書いてみました。
簡潔に言えば使い方による、アピールの仕方によるとしか言えませんが、せっかく取ったなら有用に活用していただきたいと思いますし、これから資格を取る場合も戦略を考えて十分に生かしていただきたいと思います。
筆者を含め、筆者の周りにも資格で人生が変わった!と言う方はたくさんいます。資格だけでの成功は難しくても、あることで大きな武器になるので自信をもって学習を続けていきましょう!

福井県産。北海道に行ったり新潟に行ったりと、雪国を旅してます。
経理4年/インフラエンジニア7年(内4年は兼務)/ライター5年(副業)
簿記2級/FP2級/応用情報技術者/情報処理安全確保支援士/中小企業診断修得者 など
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