[日商簿記検定試験]試験に受かっても実務に活きない?その理由と対策法

2021年3月8日

頑張って簿記の資格を取得したにも関わらず

ラク
ラク
仕事であまり簿記が役に立っていない気がするぞ・・・?
カズ
カズ
資格の知識があればそのまま仕事に活かせると思っていたけど、そう甘くはないんだね・・・

と、簿記を実務に活かせておらず絶望している方も少なからずいらっしゃることと思います。

今回は簿記試験に合格し、資格を取得できたにもかかわらず実務に活きない理由とその対策方法について触れていこうと思います。

なぜ簿記は実務に活きない?

疑問

まず、簿記が実務に活きない理由を考えていきましょう。

筆者も経理職になってから簿記試験を取得しましたが、「確かに簿記は必要ないな」と感じたこともありました。

会社特有の勘定科目がある

まず、簿記試験で問われる勘定科目と実際の会社で出てくる勘定科目には乖離があります

特に筆者の場合メーカー企業だったのですが、「○○(製品名)材料費」など、その会社特有の勘定はありました。

「試験でこんなの見たことないぞ!」となることは当たり前なので、柔軟に「こんな科目もあるんだ~」と受け止めておくことが大事です。

キュー
キュー
そもそも会社で各々勘定科目は作れるし、乖離があるのは当たり前やで

試験と違ってミスが許されない

簿記試験の場合は合格基準が70点以上なので、3割は間違えてしまっても合格になります。

100点満点で90点を超えれば合格者の中でも上位と言えますね。

しかし実務の場合1円ずれてしまうと大問題で、結果として不正会計につながってしまう事もあります

常に完璧を求められる実務は、試験よりもさらに難しい物であると言った覚悟が必要です。

ラク
ラク
ケアレスミスが多いと大変だぜ・・・

細かな計算は会計ソフトがやってくれることも

実務においては会計ソフトを導入している企業も多く、複雑な計算(例えば減価償却費の計算や年利の計算など)は入力して処理するボタン一つで終わってしまいます

自分で電卓をたたくことも実務ではそこまで多く無いかと思います。

一方で試験では全て電卓で入力する必要があり、会計ソフトで自動的に行ってくれる総勘定元帳や試算表の作成も全て手作業で行わなければいけません。

試験では難しい問題を解いたにもかかわらず、実務になると「会計ソフトがあるから簡単じゃないか!」とギャップを感じてしまう事も少なくありませんね。

キュー
キュー
まぁ、各書類を作る過程を知っておくことは大事なんやけどな

そもそも資格と仕事がマッチしていない可能性も

中には簿記試験が就職に有利と聞いたから資格を取った!という方もいるかもしれません。

確かに簿記試験は数ある資格の中でもかなり人気な部類で求人数も多いです。

しかし一方で簿記ではカバーできないような仕事も多くあるわけで、資格と仕事がマッチしていなかったという可能性も考えられます

カズ
カズ
経理やら営業やらには活きるけど、研究職やエンジニアになると活かせる機会は減るかもね・・・

以下の記事では簿記と相性が良い資格についても解説しているので、よろしければご覧ください。

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簿記の資格を活かすために

簿記の資格が活かせない・役に立たない理由について触れましたが、せっかく努力して取得した資格なのでできる事なら活用したいですよね。

資格をより活用するためのテクニックについても少し触れさせていただければと思います。

業務にどのように落とし込むかを常に頭に入れておくことが大事

確かに会社によっては勘定科目が独自の物であったり、会計ソフトを使えば簿記の知識はそこまで要らなかったりします。

しかし仕訳を切るにおいてもその仕訳の意味は何なのか、仕訳をした後にそのデータはどうなるのかといった考え方をしておくことで、それが土台となり財務諸表だったり、事業活動そのものだったりにつながっていきます。

その積み重ねが最終的には経営判断といった大きな仕事につながります

キュー
キュー
経理は経営管理の略やからなぁ

ただただ日頃の業務をこなすと言った意味では確かに簿記は役に立たないかもしれませんが、会社の状況を分析し意思決定につながると言った大きな側面も持つことを頭の片隅に置いておきましょう。

簿記が活かせる職場を探そう

先ほども少し触れた通り、確かに簿記試験は役に立つ仕事や職場は限られています。

ご自身が働いている職場とどう考えても簿記はつながらないなと感じられる場合、思い切って転職活動に踏み切るのもアリです。

資格を持っていてもそれが活かせないのであれば宝の持ち腐れになってしまう事に変わりはありません。

カズ
カズ
他にやりたいことが簿記試験と関連あるかも事前に調査しておこう!

資格を活かして転職活動する場合、転職エージェントの活用も必須です。

転職エージェントでは求人数も豊富で、面接や履歴書の書き方などの手厚いサポートも受けられて、これらは全て無料で利用できます。

活用しない事の方がデメリットは大きいので登録しない意味が無いと言っても過言ではありません。

特に以下の3社は個人的におすすめなので、あわせて活用していただければと思います。

Doda

種類 転職サイト・転職エージェント
案件数 公開7万件
利用者層 20~40代
案件傾向 営業・エンジニア

公開されている取り扱い案件数は6~7万程とされていますが、非公開案件が非常に多く魅力的なのがDodaです。

取扱い職種も多く、求人の幅も非常に広いので必ずご自身の持つスキルや資格とマッチする求人が見つかると断言します!

筆者自身もお世話になったことがありますが、エージェントの方がスキルや経歴を加味してオススメの案件をいくつもメールで送ってくれるため、マッチングしやすく求職に割くリソースも最小限で済みます。

ネオキャリア

種類 転職エージェント
案件 5,000件
利用者層 20代
案件傾向 事務・営業

一人当たりのサポート時間が10時間越えと手厚く、ブラック企業を徹底排除の優良案件に絞った案件ばかりで安心できるのはこのネオキャリアになります。

万が一不採用だった場合はその原因もしっかり教えてもらえるのですぐに改善することが可能でさらに対象者としては大卒だけでなく大学中退や高卒、中卒の方にもポイントを当てているので学歴で今まではじかれてしまった経験があっても安心です。

MS-Japan

種類 転職エージェント
案件 4,500件
利用者層 30~40代
案件傾向 管理職・士業

MS-Japanは管理部門特化型のエージェントで、大手上場企業や外資系企業、優良ベンチャー企業の求人が多く、税理士や会計士といった資格職の求人ももちろん多くなっています。

キャリアアップを考えている方、さらに大手への転職を考えている方はまずこちらに登録しておくのがベストです。

目的が絞られている分好みの求人と合致する可能性も高く、そこまで大きな転職エージェントではないためサポートも手厚く、内定までの時間が断然早いです。

簿記が実務に活きない理由と対策まとめ

今回は簿記の資格が実務に活きない理由と、その対策方法について紹介させていただきました。

簿記は確かに日常の仕訳や会計ソフトが出回っている今日において、以前よりは活かせる場面が減ったのかなと感じなくもありません。

しかし、将来的に会社の経営を判断する際簿記の知識は必要不可欠です。

特に管理職や経営陣を目指す場合にも有用な将来性の高い資格なので、軽視せずしっかりと活用していきましょう。

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