OSI参照モデル

2022年6月24日

OSI参照モデルは、コンピュータ間の通信におけるルールを層別にモデル化したものです。

OSI参照モデルとは

OSI参照モデルは、コンピュータ同士の通信を層に分けてモデル化したもので、階層ごとに役割を定義しています。

例えばケーブルはどのようなものでつなぐのか、データの流れはどのような経路をたどるのかなどといったことが決められています。

OSI参照モデルの階層は以下の7つに分けられます。

  1. 物理層
  2. データリンク層
  3. ネットワーク層
  4. トランスポート層
  5. セッション層
  6. プレゼンテーション層
  7. アプリケーション層

物理層

物理層はOSI参照モデルの第1層に分類されます。

物理層では、ハードウェアのコネクタ形状やピンの数など、まさに物理的な接続について定義されています。

LANケーブルや光ケーブルなど、人が見てわかるものが含まれることが多いです。

データリンク層

データリンク層はOSI参照モデルの第2層に分類されます。

データリンク層では、隣接する機器同士の接続について定義されています。

代表的な組み合わせに、MACアドレスによるイーサネット接続が挙げられます。

ネットワーク層

ネットワーク層はOSI参照モデルの第3層に分類されます。

複数のネットワークを相互につなぎ、パケットの流れを実現します。

代表的な危機として、ルータが挙げられます。

トランスポート層

トランスポート層はOSI参照モデルの第4層に分類されます。

トランスポート層では、高信頼性やリアルタイム性など、目的に応じた通信を提供します。

代表的なプロトコルとして、TCPやUDPが挙げられます。

セッション層

セッション層はOSI参照モデルの第5層に分類されます。

セッションとは、1つの通信が開始から終了するまでのまとまりのことです。

したがって、セッション層では通信の確立・維持・終了までの流れが規定されています。

プレゼンテーション層

プレゼンテーション層はOSI参照モデルの第6層に分類されます。

プレゼンテーション層においては、コンピュータとネットワークのデータの形式を定義しています。

SMTPやFTPが該当します。

アプリケーション層

アプリケーション層はOSI参照モデルの第7層に分類されます。

アプリケーション層では、ユーザが操作するソフトウェアが提供する具体的な機能の仕様や通信手順について定義されています。

代表的なプロトコルとして、HTTPが挙げられます。

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OSI参照モデルを取り扱っている記事

OSI参照モデルを取り扱っている記事は以下の通りです。

OSI参照モデルの関連語

OSI参照モデルの関連語を確認しておきましょう。

プロトコル

プロトコルとは、コンピュータ同士が通信をする際の決まり事をまとめたものです。

例えば情報を送り出す機器の選定・データの形式・パケットの構成などが当てはまります。

TCP/IPモデル

TCP/IPモデルは、インターネットを含む多くのコンピュータネットワークにおいて、世界標準的に陥られている通信プロトコルです。

OSI参照モデルと異なり、アプリケーション層・トランスポート層・インターネット層(ネットワーク層)・リンク層(ネットワークインターフェース層)の4層で構成されます。

OSI参照モデルまとめ

OSI参照モデルはネットワークを学ぶ上で欠かせない知識です。

各層の代表プロトコルとあわせ、「あぷせとねでぶ」の順で覚えておきましょう。

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Posted by 佐野 孝矩