スクラムにおける役割|情報処理安全確保支援士 シラバス準拠予想問題2 問23

出典:ソフトウェア開発管理技術:小分類1|開発プロセス・手法 分野:ソフトウェア開発管理技術 / 開発プロセス・ 手法
スクラムにおける役割の説明として,最も適切なものはどれか。
  • ア:スクラムマスターは,プロダクトの価値を最大化するためにプロダクトバックログの内容と優先順位を最終的に決定する責任をもつ。
  • イ:プロダクトオーナーはプロダクトの価値を最大化する責任をもち,スクラムマスターはスクラムの理解と実践を支援し,開発チームの障害除去を促す。
  • ウ:開発チームは,利用部門や顧客などの立場から要求や制約を提示し,開発の成果物を受け入れるかどうかを判断する外部関係者である。
  • エ:スクラムでは,プロジェクトマネージャがスプリントごとの作業を詳細に割り当て,開発チームはその指示に従って個別作業を実行する。
解説

スクラムでは、主な役割としてプロダクトオーナー・スクラムマスター・開発チームがあります。

プロダクトオーナーは、プロダクトの価値を最大化する責任をもち、プロダクトバックログの内容や優先順位を管理します。一方、スクラムマスターは、スクラムの考え方やルールが正しく理解・実践されるように支援し、開発チームが作業を進める上での障害除去を促します。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:スクラムマスターは,プロダクトの価値を最大化するためにプロダクトバックログの内容と優先順位を最終的に決定する責任をもつ。
⇒プロダクトオーナーの説明です。プロダクトバックログの内容や優先順位を管理し、プロダクトの価値を最大化する責任をもつのはプロダクトオーナーです。スクラムマスターは、スクラムの実践を支援し、チームが円滑に活動できるようにする役割です。
ウ:開発チームは,利用部門や顧客などの立場から要求や制約を提示し,開発の成果物を受け入れるかどうかを判断する外部関係者である。
⇒ステークホルダに近い説明です。利用部門や顧客は要求や制約を提示する関係者になり得ますが、開発チームはスプリント内で成果物を作成する専門家の集まりです。外部関係者として成果物を受け入れる立場ではありません。
エ:スクラムでは,プロジェクトマネージャがスプリントごとの作業を詳細に割り当て,開発チームはその指示に従って個別作業を実行する。
⇒スクラムの考え方とは異なります。スクラムでは、開発チームが自己管理しながらスプリント内の作業を進めます。従来型のプロジェクトマネージャが作業を詳細に割り当て、メンバーが指示どおりに実行するという役割分担は、スクラムの基本的な役割定義ではありません。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

スクラムでは、プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発チームの役割を正しく分けて理解することが重要です。プロダクトオーナーはプロダクトの価値を最大化する責任をもち、スクラムマスターはスクラムの理解と実践を支援し、開発チームが円滑に進められるよう障害除去を促す役割を担います。

迷ったときの判断軸

プロダクトバックログの内容や優先順位に責任をもつのは、スクラムマスターではなくプロダクトオーナーです。利用部門や顧客などの外部関係者はステークホルダであり、開発チームそのものではありません。また、スクラムではプロジェクトマネージャが作業を細かく割り当てるのではなく、開発チームが自律的に作業を進める点が特徴です。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、アジャイル開発の体制、バックログの優先順位付け、スプリント中の障害対応、レビューやふりかえりの進め方が問われることがあります。スクラムの役割は、肩書きの暗記ではなく、誰が価値に責任をもち、誰がプロセスを支援し、誰が成果物を作るのかで整理しておきましょう。※開発関連試験向け