OSPF(Open Shortest Path First)|情報処理安全確保支援士 シラバス準拠予想問題2 問19

出典:ネットワーク:小分類3|通信プロトコル 分野:ネットワーク / 通信プロトコル
OSPF(Open Shortest Path First)の説明として,最も適切なものはどれか。
  • ア:ホップ数をメトリックとして経路を選択する距離ベクトル型のルーティングプロトコルであり,小規模ネットワークでの利用を主な対象とする。
  • イ:AS間の経路制御に用いられるパスベクトル型のルーティングプロトコルであり,経由するASの情報やポリシーに基づいて経路を選択する。
  • ウ:リンク状態情報を交換してネットワーク構成を把握し,コストに基づいて最短経路を選択するリンク状態型のルーティングプロトコルである。
  • エ:距離ベクトル型とリンク状態型の特徴を併せもつ独自のルーティングプロトコルであり,主に特定ベンダの機器で利用される。
解説

OSPFは、Open Shortest Path Firstの略で、リンク状態型のルーティングプロトコルです。

各ルータがリンク状態情報を交換してネットワーク全体の構成を把握し、リンクに設定されたコストを基に最短経路を計算します。大規模ネットワークにも対応しやすいように、エリア分割によって経路情報を管理できる点も特徴です。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:ホップ数をメトリックとして経路を選択する距離ベクトル型のルーティングプロトコルであり,小規模ネットワークでの利用を主な対象とする。
⇒RIPの説明です。RIPはホップ数を基に経路を選択する距離ベクトル型のルーティングプロトコルです。OSPFは距離ベクトル型ではなく、リンク状態情報とコストに基づいて経路を選択するリンク状態型です。
イ:AS間の経路制御に用いられるパスベクトル型のルーティングプロトコルであり,経由するASの情報やポリシーに基づいて経路を選択する。
⇒BGPの説明です。BGPはAS間の経路制御に用いられ、経由するASの情報や経路制御ポリシーに基づいて経路を選択します。OSPFは主にAS内部で利用されるIGPであり、リンク状態型のルーティングプロトコルです。
エ:距離ベクトル型とリンク状態型の特徴を併せもつ独自のルーティングプロトコルであり,主に特定ベンダの機器で利用される。
⇒EIGRPの説明です。EIGRPは、距離ベクトル型とリンク状態型の特徴を併せもつ拡張型のルーティングプロトコルとして扱われます。OSPFは、標準化されたリンク状態型のルーティングプロトコルです。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

OSPFは、リンク状態型のルーティングプロトコルです。ルータ同士がリンク状態情報を交換してネットワーク構成を把握し、各リンクのコストに基づいて最短経路を選択する点が特徴です。

迷ったときの判断軸

ホップ数をメトリックにする距離ベクトル型はRIP、AS間の経路制御に使われるパスベクトル型はBGPです。距離ベクトル型とリンク状態型の特徴を併せもつ特定ベンダ系の説明はEIGRPに近い内容です。OSPFは、リンク状態情報・コスト・最短経路をキーワードに判断しましょう。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、複数拠点や複数経路をもつネットワーク構成で、障害時にどの経路へ切り替わるか、どの経路が優先されるかを問われることがあります。OSPFでは、単に経由ルータ数を見るのではなく、コストに基づいて経路選択されるという視点で構成図を読み取りましょう。