MEC (Multi-access Edge Computing)|情報処理安全確保支援士 シラバス準拠予想問題Ⅰ 問19
出典:ネットワーク:小分類5|ネットワーク応用
分野:ネットワーク / ネットワーク応用
MEC(Multi-access Edge Computing)の説明として,最も適切なものはどれか。
- ア:モバイルネットワークの利用者や端末に近い場所に計算資源を配置し,低遅延での処理やネットワーク負荷の軽減を図る技術である。
- イ:インターネット経由で,サーバ,ストレージ,アプリケーションなどのIT資源を必要に応じて利用できるようにするサービス形態である。
- ウ:画像,動画,Webコンテンツなどを利用者に近い配信拠点に複製し,応答時間の短縮や配信元サーバの負荷軽減を図る仕組みである。
- エ:IoT機器とクラウドの中間に配置されたゲートウェイやローカルサーバで,データの前処理や一時的な分析を行う分散処理の考え方である。
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
MECは、モバイルネットワークの利用者や端末に近い場所に計算資源を配置し、データ処理をできるだけ近くで行う技術です。クラウドまで通信を往復させる場合に比べて、低遅延化やネットワーク負荷の軽減を図れる点が特徴です。
迷ったときの判断軸
インターネット経由でIT資源を利用するサービス形態はクラウドコンピューティング、コンテンツを利用者に近い配信拠点に複製する仕組みはCDNです。また、IoT機器とクラウドの中間で処理する考え方はフォグコンピューティングに近い説明です。MECは、モバイルネットワークのエッジで処理すると判断しましょう。
科目Bにつなげるために
科目Bでは、5G・IoT・動画解析・自動運転・AR/VRなど、低遅延が必要なサービス構成が問われることがあります。MECは、すべてを中央のクラウドで処理するのではなく、利用者や端末に近い場所で処理して応答時間と通信量を抑える構成として整理しておきましょう。
MECは、Multi-access Edge Computingの略で、モバイルネットワークの利用者や端末に近い場所に計算資源を配置し、低遅延での処理やネットワーク負荷の軽減を図る技術です。
クラウドのように遠隔地の大規模データセンターだけで処理するのではなく、基地局や通信事業者のネットワークの近くなど、利用者に近い場所で処理することで、リアルタイム性が求められるサービスに対応しやすくなります。
したがって、アが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由イ:インターネット経由で,サーバ,ストレージ,アプリケーションなどのIT資源を必要に応じて利用できるようにするサービス形態である。
⇒クラウドコンピューティングの説明です。IT資源をインターネット経由で利用できるサービス形態であり、利用者や端末に近い場所へ計算資源を配置するMECとは重点が異なります。
ウ:画像,動画,Webコンテンツなどを利用者に近い配信拠点に複製し,応答時間の短縮や配信元サーバの負荷軽減を図る仕組みである。
⇒CDNの説明です。CDNは、コンテンツを利用者に近い配信拠点に複製して配信を効率化する仕組みです。MECは、コンテンツ配信だけでなく、端末に近い場所でアプリケーション処理やデータ処理を行う点が特徴です。
エ:IoT機器とクラウドの中間に配置されたゲートウェイやローカルサーバで,データの前処理や一時的な分析を行う分散処理の考え方である。
⇒フォグコンピューティングの説明です。クラウドとIoT機器の中間で分散処理を行う考え方であり、MECと近い面はありますが、MECは特にモバイルネットワークのエッジに計算資源を配置し、低遅延処理や通信負荷軽減を図る点に特徴があります。