表面利率(クーポンレート)|FP3級 2026年5月 学科試験 問41
出典:FP技能検定3級 学科試験(2026年5月公表分) 問41
分野:金融資産運用 / 債券投資
表面利率(クーポンレート)2%、残存期間5年の固定利付債券を額面100円当たり104円で購入した場合の最終利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金等は考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
- ア:1.15%
- イ:1.20%
- ウ:1.25%
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
固定利付債券の最終利回りは、毎年受け取る利息だけでなく、満期まで保有したときの償還差益・償還差損も含めて考えます。額面100円の債券を104円で買っているため、満期時には4円の損が出る点がポイントです。
迷ったときの判断軸
最終利回りは、毎年の利息+1年あたりの償還差損益を購入価格で割って考えます。この問題では、クーポン2円から、5年間で生じる4円の償還差損を1年あたり0.8円として差し引くため、1年あたりの実質的な利益は1.2円です。
実技試験につなげるために
実技試験では、債券の利回り計算で出題されやすい論点です。額面より高く買った場合は利回りがクーポンレートより下がり、額面より安く買った場合は利回りがクーポンレートより上がる、という方向感を先に確認すると計算ミスを防ぎやすくなります。
この問題では、固定利付債券の最終利回りの計算方法が問われています。
最終利回りは、債券を償還まで保有した場合に、利息収入と償還差損益を含めて、年率でどの程度の利回りになるかを示すものです。
表面利率2%なので、額面100円当たりの年間利息は2円です。また、104円で購入し、満期時に100円で償還されるため、償還差損は4円です。これを5年でならすと、1年当たりの償還差損は「4円÷5年=0.8円」となります。
したがって、最終利回りは「(2円-0.8円)÷104円×100=1.153...%」となり、小数点以下第3位を四捨五入して1.15%です。
したがって、アが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由イ:1.20%
⇒1年当たりの収益1.2円を、購入価格104円で割らずに考えると誤りです。最終利回りでは、購入価格を基準に利回りを計算します。
ウ:1.25%
⇒償還差損を正しく反映していない場合などに近い数値です。本問では、104円で購入して100円で償還されるため、償還差損を年当たり0.8円として差し引きます。