PLM(Product Lifecycle Management)|科目A-1(応用情報技術者) 令和7年 秋期午前試験 問72

出典:令和7年秋期 午前 問72 分野:ビジネスインダストリ / エンジニアリングシステム
PLM(Product Lifecycle Management)の目的はどれか。
  • ア:NC工作機械,自動搬送装置,倉庫などを有機的に結合し,コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
  • イ:製品開発,製造,販売,保守,リサイクルに至る製造業のプロセスにおいて,製品に関連する情報を一元管理し,商品力向上やコスト低減を図る。
  • ウ:製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し,これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。
  • エ:部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
応用情報技術者
解説

PLMは、Product Lifecycle Managementの略で、製品の企画・設計・開発から、製造・販売・保守・廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体を通じて、製品に関する情報を一元管理する考え方です。

PLM

設計情報・部品情報・仕様変更・品質情報などを部門間で共有することで、開発期間の短縮・品質向上・コスト削減・商品力の向上を図ります。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:NC工作機械,自動搬送装置,倉庫などを有機的に結合し,コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
⇒FMSの説明です。工作機械や搬送装置などをコンピュータで統合管理し、多品種少量生産に柔軟に対応する生産システムです。
ウ:製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し,これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。
⇒MRPの説明です。生産計画や部品表を基に、必要な資材の量と発注時期を算出します。
エ:部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
⇒SCMの説明です。調達・生産・物流・販売までの供給連鎖全体を最適化し、在庫削減やリードタイム短縮を目指します。
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まず押さえたいこと

PLMは、製品の企画・開発から製造・販売・保守・廃棄・リサイクルまで、製品ライフサイクル全体の情報を一元管理する考え方です。製品に関する情報を部門横断でつなぐことで、品質向上や開発期間短縮、コスト削減を目指します。

迷ったときの判断軸

生産設備を統合して自動化するのはFMS、必要資材と発注時期を計算するのはMRP、供給から販売までの流れを最適化するのはSCMです。「製品開発から保守・リサイクルまで」と「製品情報の一元管理」に注目しましょう。

科目Bにつなげるために

特にプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験合格を目指す方は、PLMを単なる設計データ管理ではなく、製品の全期間を通じて情報を共有し、事業価値を高める仕組みとして理解しておくと有効です。製造業の業務改革やシステム連携の問題につながります。