プログレッシブWebアプリ|科目A-1 令和7年 秋期午前試験 問49

出典:令和7年秋期 午前 問49 分野:ソフトウェア開発管理技術 / 開発プロセス・ 手法
Webアプリケーションソフトウェアの処理方式の説明のうち,"プログレッシブWebアプリ"の説明として,適切なものはどれか。
  • ア:Webサーバ上に実行可能なプログラムを用意し,Webブラウザからの要求に応じて,Webサーバがそのプログラムを呼び出し,処理結果をWebブラウザに送信する。
  • イ:Webページの要素にその意味を表すメタデータを付加することによって,コンピュータが自動的にWebページの情報の収集や加工を行えるようにする。
  • ウ:新しいWebサービスを,他のサービスが公開するWebAPIの機能を組み合わせることによって提供する。
  • エ:ブラウザが実行するサービスワーカーの機能を用いて,Webアプリケーションをオフラインで起動させたり,バックグラウンドでデータを同期させたりして,ネイティブアプリケーションであるかのようにWebアプリケーションを使えるようにする。
解説

プログレッシブWebアプリは、PWAとも呼ばれ、Web技術で作られたアプリケーションを、ネイティブアプリケーションに近い使い勝手で利用できるようにする仕組みです。

代表的な技術であるサービスワーカーは、Webブラウザとは別にバックグラウンドで動作し、必要なデータのキャッシュ、オフラインでの起動、バックグラウンド同期などを実現します。

これにより、ネットワークに接続できない状況でも一部の機能を利用したり、ホーム画面からアプリケーションのように起動したりできます。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:Webサーバ上に実行可能なプログラムを用意し,Webブラウザからの要求に応じて,Webサーバがそのプログラムを呼び出し,処理結果をWebブラウザに送信する。
⇒CGIなどのサーバサイドプログラムによる処理方式の説明です。Webサーバ上でプログラムを実行して動的な結果を返す仕組みであり、サービスワーカーを用いてオフライン利用などを実現するPWAとは異なります。
イ:Webページの要素にその意味を表すメタデータを付加することによって,コンピュータが自動的にWebページの情報の収集や加工を行えるようにする。
⇒セマンティックWebの説明です。Web上の情報に意味を表すメタデータを付与し、コンピュータが情報の意味を解釈しやすくする考え方であり、PWAの説明ではありません。
ウ:新しいWebサービスを,他のサービスが公開するWebAPIの機能を組み合わせることによって提供する。
⇒マッシュアップの説明です。複数のWebサービスやWebAPIを組み合わせて新しいサービスを構築する手法であり、Webアプリケーションをネイティブアプリケーションのように利用できるようにするPWAとは異なります。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

プログレッシブWebアプリは、Web技術で作られたアプリを、ネイティブアプリに近い操作感で利用できるようにする仕組みです。サービスワーカーを使うことで、オフライン動作やバックグラウンド同期などを実現できます。

迷ったときの判断軸

Webサーバ上のプログラムを呼び出す説明はCGI、メタデータを付けて情報を扱いやすくする説明はセマンティックWeb、複数のWebAPIを組み合わせる説明はマッシュアップに近いです。「サービスワーカー」「オフライン」「ネイティブアプリのように使える」という表現に注目しましょう。

科目Bにつなげるために

特にプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験合格を目指す方は、PWAを単なるWeb画面ではなく、キャッシュ制御、プッシュ通知、バックグラウンド処理などを組み合わせたWebアプリケーション設計として理解しておくと有効です。