WBSを使う目的|情報セキュリティマネジメント 令和4年 サンプル問題 問40

出典:令和4年度 サンプル問題 科目A 問40 分野:プロジェクトマネジメント(中分類) / プロジェクトのスコープ
ソフトウェア開発プロジェクトにおいてWBSを使用する目的として,適切なものはどれか。
  • ア:開発の期間と費用がトレードオフの関係にある場合に,総費用の最適化を図る。
  • イ:作業の順序関係を明確にして,重点管理すべきクリティカルパスを把握する。
  • ウ:作業の日程を横棒(バー)で表して,作業の開始や終了時点,現時点の進捗を明確にする。
  • エ:作業を,階層的に詳細化して,管理可能な大きさに細分化する。
解説

WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトで実施する作業を、大きな作業から小さな作業へ階層的に分解して整理する手法です。作業を管理しやすい単位まで細分化することで、担当者の割当てや工数見積り、進捗管理をしやすくします。

WBSダウンロード

本問では、「作業を、階層的に詳細化して」「管理可能な大きさに細分化する」という部分が判断のポイントです。これはWBSの目的そのものなので、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:開発の期間と費用がトレードオフの関係にある場合に,総費用の最適化を図る。
⇒工期を短縮した場合の費用増加などを考慮して、期間と費用の最適化を図る考え方です。WBSの目的ではありません。
イ:作業の順序関係を明確にして,重点管理すべきクリティカルパスを把握する。
⇒PERTやCPMなどのアローダイアグラムを利用した工程管理の説明です。WBSは作業を階層的に分解するためのものです。
ウ:作業の日程を横棒(バー)で表して,作業の開始や終了時点,現時点の進捗を明確にする。
⇒ガントチャートの説明です。ガントチャートは、作業期間や進捗状況を横棒で可視化するために使用します。
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まず押さえたいこと

WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトで必要な作業を階層的に分解し、管理しやすい大きさまで細分化するための手法です。大きな作業を小さな作業単位に分けることで、担当者・工数・進捗などを管理しやすくします。

迷ったときの判断軸

「作業を分解する」ならWBSです。作業の順序やクリティカルパスを把握するのはPERTやCPM、作業期間を横棒で表すのはガントチャートに関係します。WBS = 作業を細かく分けると整理しておきましょう。

学習の優先度

WBSはプロジェクトマネジメント分野の基本用語ですが、科目Bとの直接的な関連は強くありません。WBS・ガントチャート・PERT・CPMの役割の違いを押さえたら、脅威・リスク・アクセス制御・ログ分析・インシデント対応などのセキュリティ分野を優先しましょう。