GPL(GNU General Public License)|情報処理安全確保支援士 シラバス準拠予想問題Ⅰ 問23

出典:ソフトウェア開発管理技術:小分類2|知的財産適用管理 分野:ソフトウェア開発管理技術 / 知的財産適用管理
GPL(GNU General Public License)の説明として,最も適切なものはどれか。
  • ア:著作権表示とライセンス文の表示を条件として,改変物を独自ライセンスで配布することも認める,制約の少ないOSSライセンスである。
  • イ:特許ライセンスの明示的な許諾や,特許訴訟を提起した場合の許諾終了などの条項を含むOSSライセンスである。
  • ウ:ソースコードの再配布時に著作権表示などを求めるが,改変後のソフトウェアに同じライセンスの適用までは求めないOSSライセンスである。
  • エ:GPLで提供されたソフトウェアを改変して配布する場合,派生物にもGPLの条件を適用し,ソースコードの提供などを求めるコピーレフト型のOSSライセンスである。
解説

GPLは、GNU General Public Licenseの略で、コピーレフト型のOSSライセンスです。

GPLで提供されたソフトウェアを改変して配布する場合、派生物にもGPLの条件を適用し、ソースコードの提供などが求められます。OSSライセンスの中でも、改変物の配布時に同じライセンス条件を引き継がせる点が特徴です。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:著作権表示とライセンス文の表示を条件として,改変物を独自ライセンスで配布することも認める,制約の少ないOSSライセンスである。
⇒MITライセンスなどの説明に近い内容です。MITライセンスは、著作権表示やライセンス文の表示を条件として、比較的自由な利用や再配布を認めます。GPLは、改変物を配布する場合に、派生物にもGPLの条件を適用する必要がある点で異なります。
イ:特許ライセンスの明示的な許諾や,特許訴訟を提起した場合の許諾終了などの条項を含むOSSライセンスである。
⇒Apache License 2.0の説明です。Apache License 2.0は、特許ライセンスに関する条項を明示している点が特徴です。GPLもOSSライセンスの一種ですが、この選択肢はGPLの中心的な特徴であるコピーレフトを説明していません。
ウ:ソースコードの再配布時に著作権表示などを求めるが,改変後のソフトウェアに同じライセンスの適用までは求めないOSSライセンスである。
⇒BSDライセンスなどの説明に近い内容です。BSDライセンスは、著作権表示などを条件として比較的自由な再配布を認めますが、改変後のソフトウェアへ同じライセンスの適用までは求めません。GPLは、派生物を配布する場合にもGPLの条件を適用することを求める点が特徴です。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

GPLは、OSSライセンスの中でもコピーレフト性が強いライセンスです。GPLで提供されたソフトウェアを改変して配布する場合、派生物にもGPLの条件を適用し、ソースコードの提供などを求める点が特徴です。

迷ったときの判断軸

著作権表示などを条件に独自ライセンスでの配布も認めやすいものはMITライセンスやBSDライセンスに近い説明です。特許ライセンスや特許訴訟時の許諾終了条項が特徴的なのはApache License 2.0です。GPLは、改変して配布する派生物にも同じライセンス条件を求めると判断しましょう。

科目Bにつなげるために

科目Bでは、OSSを自社製品に組み込む場合に、ライセンス条件を確認せず配布してよいかが問われることがあります。GPLでは、社内利用だけか外部配布するか、改変しているか、派生物に該当するかを確認し、ソースコード公開義務などの条件に注意する視点を持ちましょう。※開発関連試験向け