データ転送用と制御用とに異なるウェルノウンポート番号が割り当てられているプロトコル|科目A-1(応用情報技術者) 令和7年 春期午前試験 問33
出典:令和7年春期 午前 問33
分野:ネットワーク / 通信プロトコル
TCP/IPネットワークで,データ転送用と制御用とに異なるウェルノウンポート番号が割り当てられているプロトコルはどれか。
- ア:FTP
- イ:POP3
- ウ:SMTP
- エ:SNMP
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
FTPは、制御用とデータ転送用で別々のTCP接続を使うプロトコルです。制御用にはTCPポート21、アクティブモードのデータ転送用にはTCPポート20が使われます。
迷ったときの判断軸
POP3はメール受信用、SMTPはメール送信用、SNMPはネットワーク機器の監視・管理用です。これらは、FTPのように制御用とデータ転送用で異なるウェルノウンポート番号を使い分ける仕組みではありません。
科目Bにつなげるために
特にプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験合格を目指す方は、FTPのアクティブモードとパッシブモードでデータ接続の確立方法が異なる点も押さえておくと有効です。ファイアウォールやNATを含む通信制御の問題につながります。

ウェルノウンポート番号は、よく使われる通信サービスのために予約されているポート番号です。
ポート番号は0~65535までありますが、そのうち0~1023番は、代表的なアプリケーションやプロトコル用に割り当てられています。これをウェルノウンポート番号、またはシステムポートといいます。
たとえば、Webサイトを見るときのHTTPは80番、暗号化されたHTTPSは443番を使います。このように、サービスごとに代表的なポート番号が決まっています。
TCPとUDPは、通信の方式の違いです。TCPは信頼性を重視する通信、UDPは処理の軽さや速さを重視する通信で使われます。
つまりウェルノウンポート番号は、「このサービスなら通常この番号を使う」と決められた代表的なポート番号と考えると分かりやすいです。
FTPは、ファイル転送を行うプロトコルで、制御用とデータ転送用に異なるウェルノウンポート番号を使用します。
制御用にはTCPの21番ポートを使用し、ログイン情報やファイル操作の指示などをやり取りします。データ転送用には、アクティブモードではTCPの20番ポートを使用します。
したがって、アが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由イ:POP3
⇒POP3は、メールサーバから電子メールを受信するためのプロトコルで、通常はTCPの110番ポートを使用します。制御用とデータ転送用で別々のウェルノウンポートを使う仕組みではありません。
ウ:SMTP
⇒SMTPは、電子メールを送信・転送するためのプロトコルで、通常はTCPの25番ポートを使用します。制御用とデータ転送用のポートを分けて使用するプロトコルではありません。
エ:SNMP
⇒SNMPは、ネットワーク機器の監視や管理に用いるプロトコルです。通常は問い合わせなどにUDPの161番ポート、トラップ通知にUDPの162番ポートを使用しますが、FTPのようにデータ転送用と制御用に分けているわけではありません。