事業目標達成のためのプログラムマネジメント|科目A-1(応用情報技術者) 令和7年 秋期午前試験 問61

出典:令和7年秋期 午前 問61 分野:システム戦略(中分類) / 情報システム戦略
事業目標達成のためのプログラムマネジメントの考え方として,適切なものはどれか。
  • ア:活動全体を複数のプロジェクトの結合体と捉え,複数のプロジェクトの連携,統合,相互作用を通じて価値を高め,組織全体の戦略の実現を図る。
  • イ:個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって,プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。
  • ウ:システムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって,開発リスクを低減し,投資効果の最大化を図る。
  • エ:リスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって,組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。
応用情報技術者
解説

プログラムマネジメントは、相互に関連する複数のプロジェクトを一体として管理し、個別に管理する場合よりも大きな価値や成果を生み出す考え方です。

複数のプロジェクト間の依存関係や共通する経営資源を調整し、連携・統合・相互作用を通じて、組織の戦略や事業目標の実現を図ります。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
イ:個々のプロジェクト管理を更に細分化することによって,プロジェクトに必要な技術や確保すべき経営資源の明確化を図る。
⇒これは、個別プロジェクトの作業や資源を詳細化する考え方です。プログラムマネジメントは、個々のプロジェクトを細分化するのではなく、関連する複数のプロジェクトをまとめて管理します。
ウ:システムの開発に使用するプログラム言語や開発手法を早期に検討することによって,開発リスクを低減し,投資効果の最大化を図る。
⇒これは、個別のシステム開発プロジェクトにおける技術選定やリスク管理の説明です。複数のプロジェクトを連携・統合して組織戦略を実現するプログラムマネジメントとは異なります。
エ:リスクを最小化するように支援する専門組織を設けることによって,組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質の向上を図る。
⇒これは、PMOなどの専門組織に関する説明です。PMOは、プロジェクトの標準化や支援を通じて組織全体のプロジェクトマネジメント能力を高めますが、プログラムマネジメントそのものではありません。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

プログラムマネジメントは、関連する複数のプロジェクトを個別に管理するだけでなく、相互の連携や統合によって、単独では得にくい価値を生み出す考え方です。複数プロジェクトをまとめて戦略実現につなげる点が中心です。

迷ったときの判断軸

個々のプロジェクトを細分化する説明はWBS寄り、開発言語や開発手法の検討はシステム開発上の判断です。また、専門組織を設けて管理能力を高める説明はPMOに近いです。「複数プロジェクトの連携」「統合」「組織戦略の実現」という表現に注目しましょう。

科目Bにつなげるために

特にプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験合格を目指す方は、プログラムマネジメントを、大規模な変革や事業目標を複数プロジェクトの組合せで実現する仕組みとして理解しておくと有効です。プロジェクト間の依存関係・資源配分・優先順位・便益の管理につながります。