ソフトウェアの利用者を役割ごとに典型的な姿として描いた仮想の人物|科目A-1 令和7年 秋期午前試験 問46

出典:令和7年秋期 午前 問46 分野:システム開発技術 / システム要件定義・ソフトウェア要件定義
ソフトウェアの要件定義における利用者の分析で活用される,ソフトウェアの利用者を役割ごとに典型的な姿として描いた仮想の人物を何と呼ぶか。
  • ア:エピック
  • イ:ステークホルダ
  • ウ:プロダクトオーナー
  • エ:ペルソナ
解説

ペルソナは、製品やサービスの典型的な利用者像を、具体的な仮想人物として設定したものです。

年齢・職業・経験・目的・行動・課題などを具体的に描くことで、利用者がどのような場面でソフトウェアを使い、何を求めているのかを分析しやすくなります。

要件定義では、利用者を漠然とした集団として捉えるのではなく、役割ごとの典型的な人物像として考えることで、必要な機能や操作性を検討します。

したがって、が適切です。

❌他選択肢が誤りの理由
ア:エピック
⇒エピックは、アジャイル開発などで用いられる大きな要求や機能のまとまりです。後から複数のユーザーストーリーに分割されるものであり、典型的な利用者像を表す用語ではありません。
イ:ステークホルダ
⇒ステークホルダは、システムの開発や利用によって影響を受ける利害関係者です。利用者、顧客、経営者、開発者などが含まれますが、具体的な仮想人物として描いた利用者像ではありません。
ウ:プロダクトオーナー
⇒プロダクトオーナーは、スクラムにおいてプロダクトの価値を最大化し、プロダクトバックログを管理する役割です。利用者分析のために設定する仮想人物ではありません。
TSUNAGARU-ADVICE

まず押さえたいこと

ペルソナは、想定する利用者を年齢・職業・行動・課題・目的などをもつ具体的な人物像として表したものです。要件定義では、単に「一般利用者」と考えるのではなく、誰がどのように使うのかを具体化するために活用します。

迷ったときの判断軸

エピックは大きな機能要求やユーザーストーリーのまとまり、ステークホルダはシステムに利害関係をもつ人や組織、プロダクトオーナーはプロダクトの価値や優先順位に責任をもつ役割です。「典型的な利用者を仮想の人物として描く」という表現に注目しましょう。

科目Bにつなげるために

特にプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験合格を目指す方は、ペルソナを画面設計だけの手法ではなく、利用者の目的や課題から機能要件・操作性・利用シナリオを整理するための分析手法として理解しておくと有効です。