ナッシュ均衡|科目A-1(応用情報技術者) 令和6年 秋期午前試験 問75
出典:令和6年秋期 午前 問75
分野:企業活動 / 業務分析・データ利活用
A社とB社がそれぞれ2種類の戦略を採る場合の市場シェアが表のように予想されるとき,ナッシュ均衡,すなわち互いの戦略が相手の戦略に対して最適になっている組合せはどれか。ここで,表の各欄において,左側の数値がA社のシェア,右側の数値がB社のシェアとする。


- ア:A社が戦略a1,B社が戦略b1を採る組合せ
- イ:A社が戦略a1,B社が戦略b2を採る組合せ
- ウ:A社が戦略a2,B社が戦略b1を採る組合せ
- エ:A社が戦略a2,B社が戦略b2を採る組合せ
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
ナッシュ均衡は、相手の戦略が決まっているときに、自分だけ戦略を変更しても利益が増えない組合せです。まずB社の各戦略に対してA社がどちらを選ぶのが有利かを調べ、次にA社の各戦略に対してB社がどちらを選ぶのが有利かを確認します。
迷ったときの判断軸
表では左側がA社、右側がB社の利得なので、見る数値を取り違えないようにしましょう。A社の最適反応とB社の最適反応が同時に成立するマスがナッシュ均衡です。一方だけにとって最適な組合せでは不十分です。
科目Bにつなげるために
特にプロフェッショナルデジタルスキル(マネジメント)試験合格を目指す方は、ナッシュ均衡を競合企業との戦略的意思決定と結び付けて理解しましょう。価格戦略や市場参入、提携など、相手の行動を前提に自社の最適行動を考える場面にも応用できます。
ナッシュ均衡とは、相手の戦略が決まっているときに、自分だけ戦略を変更しても、より良い結果を得られない組合せです。それぞれの会社について、相手の戦略ごとに最適な戦略を確認します。
まずA社です。B社がb1を選ぶ場合、A社のシェアはa1なら40%、a2なら30%なので、a1が最適です。
B社がb2を選ぶ場合も、A社のシェアはa1なら50%、a2なら25%なので、a1が最適です。
次にB社です。A社がa1を選ぶ場合、B社のシェアはb1なら20%、b2なら30%なので、b2が最適です。
A社がa2を選ぶ場合も、B社のシェアはb1なら10%、b2なら25%なので、b2が最適です。
したがって、A社はa1、B社はb2を選ぶことが互いにとって最適となり、この組合せがナッシュ均衡です。
したがって、イが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由ア:A社が戦略a1,B社が戦略b1を採る組合せ
⇒A社がa1を選んでいるとき、B社はb1からb2へ変更するとシェアが20%から30%に上がるため、ナッシュ均衡ではありません。
ウ:A社が戦略a2,B社が戦略b1を採る組合せ
⇒B社がb1を選んでいるとき、A社はa2からa1へ変更するとシェアが30%から40%に上がります。また、A社がa2のときB社もb2へ変更すると10%から25%に上がるため、ナッシュ均衡ではありません。
エ:A社が戦略a2,B社が戦略b2を採る組合せ
⇒B社がb2を選んでいるとき、A社はa2からa1へ変更するとシェアが25%から50%に上がるため、ナッシュ均衡ではありません。