使用性の目標設定|科目A-1(応用情報技術者) 令和6年 秋期午前試験 問48
出典:令和6年秋期 午前 問48
分野:システム開発技術 / 設計
ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。
- ア:ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
- イ:ソフトウェアの使用方法を,利用者が1時間以内に習得できること
- ウ:利用者から要望のある機能の改善を,1週間以内に完了できること
- エ:利用者の使用したい機能が,100%提供できていること
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
使用性は、利用者にとって分かりやすいか、習得しやすいか、操作しやすいかといった観点で評価します。目標設定では、操作方法を習得するまでの時間や、目的の操作を完了するまでの時間などが指標になります。
迷ったときの判断軸
障害からの復旧時間は信頼性や保守性、要望への対応期間は保守性、必要な機能がどの程度そろっているかは機能適合性に関係します。「利用者がどれだけ使いやすいか、覚えやすいか」に直接関係しているかで判断しましょう。
科目Bにつなげるために
特にプロフェッショナルデジタルスキル(システム)試験合格を目指す方は、使用性をユーザビリティ評価やUI・UX設計と結び付けて理解しましょう。利用者の習得時間、操作時間、誤操作のしにくさなどを測定可能な指標として設定する考え方が、品質評価にもつながります。

使用性とは、利用者がソフトウェアをどれだけ理解しやすく、学習しやすく、操作しやすいかといった性質を表します。
「利用者が1時間以内に使用方法を習得できる」という目標は、学習のしやすさを具体的な時間で評価しているため、使用性の指標として適切です。
したがって、イが適切です。
ア:ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
⇒障害発生後にどれだけ早く利用を再開できるかは、回復性や可用性に関する指標です。使用性の評価ではありません。
ウ:利用者から要望のある機能の改善を,1週間以内に完了できること
⇒機能の修正や改善をどれだけ容易かつ迅速に行えるかは、保守性に関する指標です。
エ:利用者の使用したい機能が,100%提供できていること
⇒必要な機能がどれだけ提供されているかは、機能適合性に関する評価です。操作や学習のしやすさを示す使用性とは異なります。