BEC(Business E-mail Compromise)|情報セキュリティマネジメント 令和元年 秋期午前試験 問1
出典:令和元年秋期 午前 問1
分野:セキュリティ / 情報セキュリティ
BEC(Business E-mail Compromise)に該当するものはどれか。
- ア:巧妙なだましの手口を駆使し,取引先になりすまして偽の電子メールを送り,金銭をだまし取る。
- イ:送信元を攻撃対象の組織のメールアドレスに詐称し,多数の実在しないメールアドレスに一度に大量の電子メールを送り,攻撃対象の組織のメールアドレスを故意にブラックリストに登録させて,利用を阻害する。
- ウ:第三者からの電子メールが中継できるように設定されたメールサーバを,スパムメールの中継に悪用する。
- エ:誹謗中傷メールの送信元を攻撃対象の組織のメールアドレスに詐称し,組織の社会的な信用を大きく損なわせる。
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
BEC(Business E-mail Compromise)は、取引先や経営者などになりすました電子メールを使って、送金や口座変更を指示し、金銭をだまし取る攻撃です。過去のメール内容や実際の取引情報を悪用して、本物らしく見せることがあります。
迷ったときの判断軸
「なりすましメール」だけでなく、最終的な目的が金銭の詐取であるかを確認しましょう。スパム中継への悪用やブラックリスト登録、信用失墜を狙う攻撃とは目的が異なります。取引先を装って振込先変更や緊急送金を求める手口が典型的です。
科目Bにつなげるために
科目Bでは、BECの兆候として、突然の送金依頼、振込先口座の変更、類似ドメイン、Reply-Toの不一致、過去メールの引用などが登場します。メールだけで判断せず、重要な支払変更は電話など別経路で確認するという業務上の対策まで結び付けて考えましょう。
BEC(Business E-mail Compromise:ビジネスメール詐欺)は、取引先や経営者などになりすました電子メールを送り、送金などを指示して金銭をだまし取る攻撃です。実際の取引内容や過去のメールを悪用し、正規の依頼に見せかけることもあります。
BECは下記5つに分類されるケースが多いです。
本問では、「取引先になりすまして偽の電子メールを送り」「金銭をだまし取る」という部分が判断のポイントです。BECの典型的な手口に該当するため、アが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由イ:送信元を攻撃対象の組織のメールアドレスに詐称し,多数の実在しないメールアドレスに一度に大量の電子メールを送り,攻撃対象の組織のメールアドレスを故意にブラックリストに登録させて,利用を阻害する。
⇒送信元アドレスを詐称して大量のメールを送信し、攻撃対象組織のメール利用を妨害する攻撃です。金銭をだまし取るBECとは目的が異なります。
ウ:第三者からの電子メールが中継できるように設定されたメールサーバを,スパムメールの中継に悪用する。
⇒オープンリレーとなっているメールサーバを、スパムメールの中継に悪用する手口です。BECの説明ではありません。
エ:誹謗中傷メールの送信元を攻撃対象の組織のメールアドレスに詐称し,組織の社会的な信用を大きく損なわせる。
⇒送信元を詐称して組織の信用を低下させる攻撃です。BECは、なりすましメールを用いて送金などを指示し、金銭をだまし取る点が特徴です。