セキュリティクリアランス|情報処理安全確保支援士 シラバス準拠予想問題Ⅰ 問13
出典:3-9:人的管理| セキュリティクリアランスに関する知識
分野:セキュリティ / 情報セキュリティ管理
セキュリティクリアランスの説明として,最も適切なものはどれか。
- ア:採用時や配置転換時に,経歴,職務経験,資格,過去の勤務状況などを確認し,職務への適性を判断するための調査である。
- イ:利用者がシステムにログインするときに,パスワードに加えて,所持情報や生体情報など別の要素を用いて本人確認を行う仕組みである。
- ウ:重要な業務について,申請,承認,実行,確認などの権限を複数の担当者に分散し,不正や誤りを防止する管理策である。
- エ:機密情報にアクセスする個人について,信頼性や適格性を確認・認定し,必要な範囲でアクセスを認めるための制度である。
TSUNAGARU-ADVICE
まず押さえたいこと
セキュリティクリアランスは、機密情報にアクセスする個人について、信頼性や適格性を確認・認定し、必要な範囲でアクセスを認めるための制度です。ポイントは、機密情報にアクセスしてよい人物かを事前に確認することです。
迷ったときの判断軸
経歴や職務経験などを確認して職務適性を判断するものは背景調査に近い説明です。パスワードに加えて別要素を使うものは多要素認証、申請・承認・実行・確認を分けるものは職務分離です。セキュリティクリアランスは、機密情報へのアクセス適格性を確認・認定する制度と判断しましょう。
科目Bにつなげるために
科目Bでは、秘密情報や重要情報を扱う業務で、誰にどの範囲までアクセスを認めるかが問われることがあります。アクセス制御はシステム上の権限設定だけでなく、その人に機密情報を扱わせてよいかを確認する人的管理の視点も必要です。
セキュリティクリアランスは、機密情報にアクセスする個人について、信頼性や適格性を確認・認定し、必要な範囲でアクセスを認めるための制度です。
単に本人確認を行う仕組みではなく、重要な情報を扱う立場にある人が、その情報へアクセスする資格をもつかどうかを確認する人的管理の考え方です。機密情報の取扱いに関するリスクを低減するために用いられます。
したがって、エが適切です。
❌他選択肢が誤りの理由ア:採用時や配置転換時に,経歴,職務経験,資格,過去の勤務状況などを確認し,職務への適性を判断するための調査である。
⇒背景調査や適性確認に近い説明です。採用や配置に当たって職務への適性を確認することは人的管理として重要ですが、セキュリティクリアランスは、機密情報へのアクセスを認める前提として個人の信頼性や適格性を確認・認定する制度です。
イ:利用者がシステムにログインするときに,パスワードに加えて,所持情報や生体情報など別の要素を用いて本人確認を行う仕組みである。
⇒多要素認証の説明です。ログイン時の本人確認を強化する仕組みであり、機密情報にアクセスする個人の信頼性や適格性を認定するセキュリティクリアランスとは異なります。
ウ:重要な業務について,申請,承認,実行,確認などの権限を複数の担当者に分散し,不正や誤りを防止する管理策である。
⇒職務分離の説明です。一人の担当者に権限が集中することを避け、不正や誤りを防ぐ管理策であり、機密情報へのアクセス資格を個人単位で確認・認定するセキュリティクリアランスとは異なります。